あっちの世界を様子見しよう
「ルーク、あっちの世界を水鏡とか鏡で様子見出来ないの?」
「ん?出来なくもないと思うけど誰を?」
「とりあえず、無理矢理王様にされた可哀想なクロスとかは?一応、王様だし国情報として参考になるんじゃないの?」
「可哀想って。確かになって貰ったけど本人の同意だよ?無理矢理じゃないし。カモミールの王女と結婚したいって言うから見合った地位でプロポーズしろって言ったまでだ」
「双子のルナ(女)とルーイ(男)はほら、魔術学園の学園長とギルマスじゃない?その下のアンナ(女)はエルフに惚れて嫁にいってエルフの村だし。次がクロス(男)でしょう?あとはナナシー(女)も冒険者になって相手見つけてライラックじゃないところで暮らしてるしさ」
「なんだかんだ言ったってライラックの王宮にみんな集まってたじゃないか。実家には誰も住まずにさー」
「それはルークが2人きりで過ごしたいって言うからよ!」
「それでも部屋は沢山有るんだし相手連れて実家を継ぐとかあっても良くないか?」
「私達が年を取らないんですもの。相手としてはやりづらいのよね。シルキーだって老けてく自分と比べてたわよ?」
「シルキーが亡くなった時のお前の悲しみぶりは相当だったな…」
「ちゃんと天寿全うしたけどさ、カイルと子供達をおいてあっさり死んじゃったから。相談相手はシルキーだけだったから…余計に不老な自分を嫌だと思ったわ。ルークかエルフか魔族しか知り合い出来ないし…魔族は論外じゃない?」
「それでも俺の弟と妹にも娘は居たんだし孫の子供達とかいたろう?自宅を引き払ってアンナの居るエルフの村にでも住もうかって話してたよね」
「そうだけど…もう、正直、誰が誰だが分からなかったわ…自分の子供の孫とかさー」
「それより、どの世界線を見たいの?お前が死んだ後?それとも16年後?」
「選べるの?」
「出来なくもないかな。血が繋がって方が見つけやすいかなー」
「なら16年後ね…自分が死んだ後はみんな暗そうだし。ルークも居ない訳だし」
「姿鏡見有るといいんだけど…有る?」
「さぁ…親の部屋とかあんまり入った事ないし玄関に有るやつは?」
「それじゃあ、目立つだろう。持ってくるの面倒臭いからお風呂場に水張って見るか?」
「私は無理だけどルークの鏡からの方が見やすいわ。」
「……玄関から持ってくるのか…。まぁ、あれぐらいなら持てなくもないしな。」
「クロスでいいよね?死んじゃってたらどうしようかな…。正直、孫の顔も怪しいんだよね…似ててさー」
「俺は大体は把握してたよ。アロマは人の顔覚えない癖がついてたから仕方ないね」
「じゃあ、転移で持ってくる」
「魔法使うの?見られたらヤバくない?」
「どうせ、いつかは話すんだし見られたら見られたらでいいよ。今、誰も居ないけどね」
「そうなの?ルークって万能ねー。感知魔法使ったのね」
「じゃ………はい。鏡はこの辺で………クロスね……」
すると鏡から何やら見えてきた。
王宮の中かな?王座に居るのってクロスかな?似てるけど違う気がするわ…
「あぁ、亡くなったみたいだね…これはクロスの子供の確か…クロスJrだね」
「それはアメリカで使う名前でしょう?忘れてる?もしかして…」
「正直、クロスにも孫が何人も居てどの子かまでは断言出来ない。16年経ってるしさ」
「そうよね〜、私もよ。記憶力いいルークが分からないんじゃ私は無理よ。母の愛を持ってしても」
「内装は変わってるのかな?横に居るのは妻かな?近くに居るのは弟達の娘の息子かな?」
「あー、もうこれ、参考にならないわ!16年後に帰ってもきっと私達の事…分からないんじゃないかしら?玄孫は小さかったし。それに私、日本人だし姿違うから余計に」
「そうだね。エルフの街に居るアンナの旦那がまだ生きてるから聞くしかないね」
そういうと魔法を解いて鏡を持って転移してまた戻ってきた
「自宅があるかも分からないな…これじゃあ」
「ライラックじゃなくても子供達が亡くなってるんじゃ孫は期待薄いわね…ナナシーは?あの子ならまだ生きてるかもよ?」
「そういうのは帰れる時に考えよう…今すぐは無理だから」
「考えてみたら…みんなにお別れ言ってないけど葬式とかしたの?」
「したよ。泣きまくってたけど…途中からお前連れて聖神の池で神を呼び出したから」
「ちゃんとルークもお別れ言ってないの?!」
「言ったよ。後を追っかけてくからもう会えないかもしれないって」
「薄情ね…母親亡くして父親まで居なくなったら子供達が可哀想だったわ」
「今更、アロマ亡くして新しい妻とか考えられないし仕方ないよね」
にしてもあんまり参考にならなかったな…
また今度は16年前でも見て見ようかな?




