前世の生活その10
ライラック王国 王宮内 聖神の池
「ルーク、見た?精霊が来たわ!ここは特別な場所ね!」
「そうだな。お前の歌が好きなんだろうな」
「ここならいくら歌ってもいいし気分がいいわ」
「あんまり派手な事はするなよ。いくら結界を張ってるといえど王宮内だ。見つかると厄介なんだ」
「まさか、ルークがここに居るなんて思わないんじゃないの?」
「いや、弟と妹達がな。鼻がきくって言うか…お兄ちゃんっ子なんだ…兄様、すごーいとか兄様、かっこいいとか崇拝レベルでな。王族やめるって言った時は反対してな…捨てるなんて酷いとか」
「見た事ないけど…ルークに似ててかっこいいんじゃないの?」
「下の弟は母上に似てるが妹は俺と一緒で父上に似てるな。その下は母上似だな」
「4人兄弟なのね!美形一家ね!ルークの妹見てみたいわ!」
「やめとけ。あの子が一番反対したしお前の事を敵視しているからな…」
「えっと、大好きなお兄ちゃんを取った的な?」
「あぁ、まぁ、そうだな…とにかく癇癪起こして王宮を壊されると困る」
「ルークの弟と妹も強いの?」
「普通よりは強いな。全属性は俺だけだがあの子達も王家の血は継いでるからな。加護持ちではないが魔法はかなりのものだぞ」
「ルークが規格外ってだけなのね。」
「妹の方は弟達よりも厄介なんだ。認識阻害魔法や転移魔法は使えるし追っかけてこようとしたし今でも水鏡で居場所を探ってる」
「え、そうなの?会った事ないけど…」
「ここは認識阻害魔法を使ってるし加護のお陰で誰かは分かるからバレない程度に最善の注意は払ってるんだ。自分も冒険者になるとか言ってな…バジル王国の王子と婚約しているからな。皆で止めたが納得は言ってないな…」
「へー、大変なのね。」
「だからアロマ、俺としては早めに既成事実を作りたい。妹を納得させるには他に方法はない」
「そんな理由で言われても…なんだか私も複雑なんだけど。そりゃあ…ルークの事は好きよ…だけど恥ずかしいって言うか…早いって言うか…」
「早くはないぞ。お前が好きなら何の問題もないだろう?俺だって我慢の限界ってものが有る。今までは無理にはしてこなかったが…」
「分かってるわ。男女の云々はその…理屈じゃないのよね?けど、いざってなると緊張するって言うか!どうしたらいいかって…」
「アロマ…大丈夫だ。優しくする。いきなり襲ったりなどしない。要は慣れだ。とりあえずキスぐらいしてもいいと思うぞ?」
「うん…まぁ、その…キスぐらいなら何とか…嫌じゃないし…けど改まって言われると緊張するわ」
「フッ…そんなに意識するな。いつもみたいに俺に抱きしめられてる延長だと思えばいい」
「そうだけど…って、ルークなんで抱きしめてるのよ?!」
「練習だ、練習。怖い事などしない。慣れだ、慣れ。アロマ、愛してる…目を潰れ…恥ずかしいなら俺に身を任せろ…」
「えっと、あの…ルーク……」
ルークはそっとキスをした。いつもみたいな額とか頬とか手じゃなくて……
その後は何がなんだか分からなくて…まさか最後までいくとは思わなかったけどね!!!




