前世の生活その9
カシミール帝国 ギルド内にて
「居たわ、ルーク!元メンバー!」
「やっとか…情報をたよりに転移したりしたが時間かかったな」
「当たり前よ。ランクSSSのパーティが居場所を特定されるような真似はしないわ。自意識過剰なバカ達は居るけど」
「行って来い。俺は極上の酒でも飲んでるから」
「認識阻害魔法掛けてるのね?」
「あぁ、また勝負しろって言ってくる奴がいるかもしれないからな」
「シルキーとお茶しながら話をしたいだけだからね!合流するなら酒場に行くけど…」
「ダメだ。この国は平民と貴族で構成されてるんだ。俺が行く酒場には貴族も来る。アロマに興味持たれたら厄介だ」」
「じゃあ、どうするの?」
「この国で一番高い宿屋に宿を取るからそこにくればいい」
「今来たのよ?分かる訳ないでしょう?指輪で私の場所分かるでしょう?2時間ぐらい経ったら様子見して来てくれる?」
「分かった。目立つ真似はするなよ?」
「しません!」
って言うとルークはギルドを出て行った
えっと、メンバー達は…ってギルド奥に入って行くわね?秘密の依頼かな?どうしようかな?
私はギルドカウンターに向かった
「あのーすみません。今、奥に入ってたパーティの元メンバーなんですけどちょっと用事があって。怪しい者じゃないんです。これ、今のギルドカードなんですけど…」
ギルドの受け付けのお姉さんに見せる
「あぁ、はい。確認しますね……って有名なドラゴンスレイヤーのハイ&ロウのパーティ!!!凄いですね~こんな所に居るなんて!」
「あ、いえ私は何もしてないんですよー相方が」
お姉さん、声デカいのよー
「ギルマスに確認して来ますね~少々お待ち下さい」
「はい、お願いします」
なんかザワザワしてますけど…嫌だな
「貴女、有名なドラゴンスレイヤーのパーティなの?元皇太子で冒険者になった彼は居ないの?」なっ!ルーク目当て!
「居ません!それが何か?」
「紹介してよー会ってみたいわ」
「嫌です。自分で探せばいいじゃないですか?」
「何よ、それ?別にいいじゃない?貴女みたいな小娘とパーティ組んでるのね」
カチーン。嫌な笑いだ…こう言うの何回目?
「私達、婚約してるんですよ。これ指輪なんですけど…」
「それが?紹介してよー」
これだから人間って嫌いよ!しつこいのよ
「嫌です。貴女、ギルドランクいくつですか?私だってSSSなんですけど勝負でもしますか?」
水魔法でびしょ濡れにさせてやろうかしら?氷で凍らせてやってもいいし何なら風魔法で切り裂いてやってもいいわ
「はーい、そこまで!アロマ、殺気出てるわよ?アナタもこんな所でそんな事言ってるのも非常識よ?品性を疑うわ」
「シルキー!!!シルキーぃー」
「はいはい、よしよし。泣かないの」
「SSSランクのリバースのメンバー…も、もういいわ!」
「さようなら、もう来ないでね」
「シルキーあのね、シルキーに相談したくて探してたの」
「そうなの?ならお茶しながら話を聞くわよ。それよりあの腹黒皇太子はどうしてるのよ?」
「認識阻害魔法掛けて酒場に行ってるわ。みんなには分からないと思う」
「珍しいわね、アロマを独りにするなんて」
「私が頼んだの。シルキーに会いたいからって2人だけで」
「ならお店に行きましょう。メンバーにはアロマが来てるって伝わってるし早速行こうか?」
「うん!」
「そう言えば…カイルが再戦したいとか言ってたわよ?無理だと思うけどねー」
あー、これねー。面倒臭いって言ってたの…
「相談って恋愛の事ね!アロマ人間不信だったから相手が出来て良かったじゃない。カイルにはショックだろうけどね」
「私…カイルとは別に好きとかそう言う感情なかったから気がつかなかったわ…」
「そうね…全くそう言うの興味なかったもんねー。でも、あの皇太子って言うのも凄いわ」
「ルークはその同じ仲間って言うか…その…」
「あ、お店はここでいい?」
「うん。シルキー、何でも好きなの頼んで。奢るわ」
「太っ腹ねー流石。ドラゴンスレイヤーね!単体パーティで倒したって有名よー」
「規格外過ぎて私も引いてるところよ」
お店に入って注文して早速相談しました
「それで何が問題なの?両想いじゃないの!」
「人を好きになった事なくて戸惑ってるの」
「えー、でも婚約したんでしょう?さっき言ってたけど。その指輪素敵よー」
「婚約したって言うか…まだ会ったばかりだし…この指輪だって一生外れない仕様の私の監視用みたいな…」
「あー、なるほど。やっぱりそう言うの有るのね。あの皇太子ならやりそうね。引くけど」
「好きなんだけどどうしたらいいか分からないの。結婚したいって言うけど…」
「えーと、率直にどこまでいったの?」
「どこまでって???」
「だから、男女の仲よ!最後までいったの?」
「それはまだ唇以外のキスぐらいかな…」
「あの皇太子が?その程度で我慢してるの?凄いじゃないの!愛が有るわよーアロマ」
「そうなの?!みんなはそんなに早いの?」
「リーダーだって3ヶ月でリンさんの事を口説いたじゃない?」
「正直、気にしてなかった…好きになった事ないし分からなかったから」
「じゃあさー宿とかどうしてるの?別?」
「一緒よ。ダンジョン内でも2人きりだし」
「手を出してこないの?」
「私が嫌がる事は無理にはしないわ」
「それは…やっぱり愛ね~。何を悩んでるの?好きなら抱きついて好きとか言えばいいじゃないの?さっきみたいに婚約してるってアピールするぐらいなんだから」
「嫌じゃないのよ…嫉妬深いけど…。何でもしてくれるし…ただ居ないだけで情緒不安定になるし些細な事で嫉妬しちゃうしで…自分じゃないみたいで…」
「アロマ、恋って言うのはそんなもんよ?」
「そうなの?恋……って面倒臭いわね…」
「相手があの皇太子だからね~。さっきみたいな事、沢山ありそうね」
「有るわよ。だから余計に私でいいのかって思うし。ルークはルークで私の事を愛してるから他の女性には興味ないとか平気で言うの」
「そんな状態ならもう結婚して関係はっきりした方がいいんじゃないの?アロマ、贅沢な悩みよ。片思いしている人って沢山いるのよ?カイルみたいに…。それに私も…」
「シルキーが片思い?誰よ?シルキーを好きにならない人なんて信じられないわ!」
「………カイルよ。アロマしか好きじゃないみたいなのよね…」
「それは…困る…全然意識した事なかったし…ルークと違ってただの仲間だった人だから…その…好きとか言われても困るわ」
「アロマの事だから告白なんてしたら距離取るでしょう?だからあんまり出してないのよ…」
「分かったわ!私、ルークの事好きだしはっきりさせてカイルを振るわ!そしたらシルキーの良さに気づくわ」
「そうね…だといいんだけど…」
3ヶ月会ってなくてまだ好きなんて信じがたいけど…恋って難しいものなのね…シルキーがカイルを好きだなんて気がつかなかったし…
「どんどん食べてシルキー!お金ならルークが高難度の依頼をどんどんやってかなり有るの!1流じゃないと嫌だって言ってね。」
「最強のパーティの座を狙ってるの?」
「うん。まぁ、その方が勘違い野郎から相手しろって言われなくなるって…」
「カイルも気の毒ね!まぁ、アロマの初恋はさ…流れに身を任せればいいのよ。両想いなんだから。早いとか思うのは仕方ないけど…皇太子の座まで降りたのよ。信じなさいって」
「う、うん。ありがとう…シルキー」
「いいのよ。会えて嬉しいわ。他のメンバーにも会っていく?」
「えっと、それはダメかもしれないわ…シルキー限定で探してたから…ルークがなんて言うか…」
「元メンバーなのに?嫉妬深いのね…」
「あ、やっぱり?独りで男とは話すなって言われてるの」
「……重いわね…かなり。拗らせてるわね」
「いや、私も人間不信たからルークが全部やってくれるから楽かなーって」
「アロマが嫌じゃないならいいんじゃないの?お似合いかもね!」
「そうかな…?シルキーまた話したい事があったら聞いてくれる?」
「いいわよ?連絡手段がないと不便ねー」
「そうなの。リバースのメンバーを探すのに手間どったわ」
「じゃあ、ギルドに手紙を預けておくわ。定期的に会いましょうよ。アロマの初恋の行方も気になるし」
「ルークが転移魔法使えるの。行った場所なら一瞬よー。だから、ライラック王国のギルドにギルド経由で近況報告してくれたら行くわ」
「転移魔法、すっごい便利ね!羨ましいわ」
「ルークって本当に規格外なのよ。もうすぐ来ると思うわ。指輪で居場所分かるから…」
「過保護なのね…。アロマが興味持つはずね。自分じゃやりたくないってタイプだもんねー」
「そうかな?それだけって訳じゃないのよ。私、不老みたいで…どうやら年取らない加護持ちなの」
「加護持ちなのは知ってるけど…って事は皇太子も、って事ね。それじゃあ同じ者同士じゃない?みんなには秘密にしておくわ。あの皇太子…いやルークってステータス隠蔽してるって戦った後にカイルが言ってたしね」
「私のステータスもいじってたわね…」
「そんな事も出来るの?カイルが可哀想になってきたわ。勝てないし先におじいちゃんになっちゃう相手じゃアロマが独りになるじゃない?ルークも不老なら一生居てくれるもの。最強の夫婦になりそうね」
「まだ結婚するとは言ってないわ!」
「いずれそうなるんだから…恥ずかしがる事ないと思うけど…アロマにとってもいい相手を見つけたって事よ。良かったじゃないの?」
「うん…まぁ…そう考えると良かったかも…」
「共依存はダメよ。アロマも言いなりになるのは良くないわよ?少しは自分の意思って言うのも大切よ」
「それはルークが何でもやってくれるからその…別に。今回もお願いも聞いてくれたし…」
「はぁ、もう結婚しちゃいなさいな」
「シルキー、投げやりね!私は真剣に悩んでて…わざわざ来たのよ」
「だって、聞けば聞くほど他にお互い相手が見つかりそうにないもの。ルークに任せておけばいいんじゃないの?」
「それは…そうだけど…良く分からないわー恋なんて初めてなんだから!」
「だから相手に身を任せなさいな?後は勝手に何とかなると思うわー」
「……分かった。もう考えない」
「じゃあ、どんどん食べましょう。ここのスイーツ食べてみたかったのよ。」
私はシルキーと食事を楽しんだ。女同士の恋愛話しっていいもんね。
最高の相手か…。言われてみたらそうかも…
「失礼、お話しは終わりましたか?お嬢様方」
「ルーク!」
「ルーク?あぁ、これが認識阻害魔法ってやつね?久しぶりね。私には普通の人としか思えないけど…お迎えの時間?」
「えぇ、そろそろかなと思いまして。今日はアロマの相談を聞いてくれて感謝します」
「友達だし当たり前よ。もう帰るのかしら?」
「いえ、最高の宿を取って有るのでまた機会が有れば是非」
なんか笑顔が腹黒さを秘めてる気がするわー
「その時は素のままで会いたいわね?」
「どこぞのパーティの方が戦いを申し込まなければ普通に会えますよ」
「そう言っておくわ」
「もう帰っても大丈夫?アロマ」
「えっと…シルキー…今日はありがとう!またね。明日も会えたら嬉しいわ」
「そうね。相方が離してくれたら会えるわね」
「ルーク、メンバーにも挨拶してもいい?」
「それはどうかな?目立つ真似するなって言ったはずだけど…守れてなかったようだしね」
「なんでそれを?!」
「水鏡でちょっと様子見してただけだよ?」
「過保護なのね。貴方の事で揉めたのよ?」
「シルキー…それは…」
「あぁ、また私目当てのバカ女だったか。アロマが怒ってる様子だったし止めに行こうかと思ったけど助かったよ。ありがとう、シルキー嬢」
「それはどうもご丁寧に」
「ここの会計は済ませて有るから好きなだけ食べていっても大丈夫だから」
「気がきくのね。もう充分よ。ごちそうさま」
「シルキーも一緒に出る?途中まで一緒に行こうよ」
「そうね。行こうかしら。お邪魔じゃないわよね?」
「えぇ、勿論。アロマの貴重な友人が邪魔だなんて有りませんよ」」
なんかこの2人…バチバチしてない?なんで?




