前世の生活その7
千年 万年 永久に 歌を奏でよう
千年 万年 永久えに 歌を紡ごう
太陽と月の狭間で永遠の誓いを貴方に
捧げる事が出来たらなら 歌い続ける
時と共に溢れ落ちる涙も全てすくって
貴方と共にいよう 永久に 歌を歌おう
「相変わらずデタラメな歌詞だな…そんなんでどうやって人や魔獣を癒せるのか不思議だな」
「歌詞なんて何でもいいのよ。メロディーさえ有れば同調して荒れた大地も復活出来るわ。でも…それをすると女神だの何だのと言われるしそれは使わないの」
「荒れた大地も復活出来るならまさに女神の加護が有るのは納得だかな。まぁ、使わない方がいいだろうな…聖女としてどの国も欲しがる。スタンピードを起こせるなら魔族とも変わらない力だしな。何よりも戦争を起こせる力だ」
「私は小さい頃から歌うのが好きだったってだけでまさか風魔法を使って周りをどうこうするとは思ってなくてねー。一度だけ滅びた故郷の町を癒やした事が有るけど師匠に怒られたわ」
「師匠が居たのか?お前に?」
「居たわよ!どうやって力を制御するとか風魔法に水魔法を使える訳じゃない?親は小さい頃に亡くなったんだけどね…歌魔法は使わずに魔法学園に入学したのよ。その時の先生が師匠」
「俺は自力で学んだぞ。みなに全属性魔法を使えるとは言わなかったがな。ライラック王国は聖神の神の加護持ちなどが居ると思われては他国に脅威だと思われるからな。隠蔽してたがたかだか初期魔法ファイヤーボールだけでかなりの威力でな。加護持ちは半端ないな、お互い」
「ルークのは規格外過ぎなのよねー。こないだだってドラゴン簡単に倒しちゃうし。ドラゴンスレイヤーとしてかなり目立ってるわ」
「お陰でドラゴンをドワーフに売ったお金で路銀がかなり増えたではないか。」
「そうだけど…オスだしチビドラゴンなんて居なかったじゃないのー。つまんないわ」
「俺はホッとしたがな。ドラゴンなんて飼ったらそれこそ問題だらけだったしな」
「ドラゴンに乗って空を飛んでみたかったの!」
「歌えばドラゴンでも操れるなら飼わなくても可能だろう?チビドラゴンにこだわらなければ」
「小さい頃から懐かせて飛んでみたかったのよ!親だと思わせて…」
「ドラゴンだぞ?そんな簡単に懐く訳がなかろう?俺の強い従属魔法でも使わない限り無理だな」
「そうよね、分かってるわよ!チビならいけるって夢見たのよ、浅はかだったわ」
「それより…聖女になりたくないなら俺以外の前では歌うな。必要な時は言え。お前が組んでたパーティは悪用しなかったが他の者は利用するやつらだと思え」
「それは経験済みよ!ルークの側に居たら私は何もしなくてもいいんだし。歌姫とか居たらパクって好きに歌うわ」
「それよりも…アロマ。お前のパーティだった野郎どもとやけに親しかったな。特にカインとか言った奴だったか、お前に崇拝してるように見えたが」
「え?そんな事ないわよ?崇拝だなんて大袈裟だわ。仲間だからそれは普通に話すけど男性として見た事ないわよ?」
「お前をパーティから抜けさせる時に一番反対してたのがカインだったぞ。この俺に勝負しろとか言ってきてな。勿論、力で勝ったがな」
「知らなかった…。どんな交渉してたのよ。カインは前衛のシールドダイブでいつも守ってくれてたけど…好きとかそう言う感情湧いた事ないわ」
「お前がそうでも向こうは違うって話だ。その気にさせるような事はして欲しくないな」
「いやいや、そう言っても人なんて好きになった事ないもの。ルークは一緒に居て楽だし、秘密も話せるし今はその…別って言うか…好きとか分からないけど男性としても魅力的だと思う…多分…」
「ほぅー、そこまでいってるならキスぐらいはしでも良いって事だな」
「キス?!え、それはまだ早いって言うか…恥ずかしいし…無理っ!」
「そこまでしないと周りの野郎どもが納得しないんだ、アロマ。見せつけるぐらいはさせてくれないとな?別に唇にするとは言ってないぞ」
「そんな事言って!自分だって寄ってくる女性が沢山居るじゃない!?」
「当たり前だ、皇太子だったんだぞ?知ってる奴はくるさ。だから俺達の仲を教えてあげないとな。アルマ、愛を教えてやる。俺以外は見なくていい…愛してる。永遠に一緒に居ると約束する」
「永遠とか存在しないわ…ルークはすぐにそう言う事言うけど…とにかく嫌いじゃないって事で!」
それが来世まで追っかけてくるなんてルークって本当にあり得ないわ……




