やっぱり帰らないとダメなの?
「シリウス兄、勉強教えてよー」
弟のしおんがダイニングでくつろいでる所にやってきた。どうやら懐いてるようだ
「あぁ、いいよ。ちょっとだけならね。後でもいい?」
「うん!じゃあ、部屋に来てね~」
「しおん、1人でも出来るんじゃないの?」
私ははしゃいでる弟にダメ出ししてみた
「僕でも出来るけどシリウス兄との方が早いんだよ。りおん姉だって英語話せるように教えて貰えば?4ヶ国語話せるんだって」
「4ヶ国語…ちなみに聞くけど何語?シリウス」
「英語、ドイツ語、中国語、日本語だね」
「へー、英語は私だって少しなら…必要性感じないから覚えないだけです」
「そんな事言ってると僕らよりも遅れるよ!かれん姉だって留学しているのにさー」
「私は成績はいいんです。喋れなくても死ぬ事はないわ。リスニングは習ってるし」
「あっそ、僕は中学受験で今からやらないといい学校入れないしりおん姉と違って将来設計はちゃんとやって生きるんだ」
「今でしか出来ない事も有るのよ?まだ8歳じゃない。子供らしく遊びなさいよ」
「りおん姉、甘いよ。シリウス兄、後でねー」
「あぁ、またね」
なんでうちの家族ってあんなに勉強ばっかりなんだろうな?私だって中学受験したから今は受験勉強しなくても高校入ったけど
「シリウスって日本語本当にうまいわよね?でも、マスターするまでに半年とかチートにしては遅くない?」
「あぁ、日本語って敬語とか献上語とか色々あるだろう。最初は敬語で話してたらかれんがそんな日本語は普通は使わないって言われてね。オーチューブとか見て勉強しろってダメ出しされて15歳らしい日本語を覚え直した。和製英語とか結構、有るしただ覚えるだけじゃなくてね」
「そうね、ギャル語とか有るのよ。エモいとかエグいとか外国人からしたら大変かもね」
「カタコトで喋ってるとか言われたよ。この俺が誰かにダメ出しされるなんて初めてだった」
「初めての挫折ね。かれんにダメ出しされてるシリウスって見たかったわ」
「そんな面白いもんじゃないよ。今でもオーチューブ見てるしね。流行りみたいな日本語って更新しないとバカにされるとか言われたし」
「私も分からない言葉有るわよ?大丈夫。ネットで調べればいいのよ」
「調べたさ…そしたらいるってだけでもかなりあってな。全部の意味と漢字を覚えてないとさっぱりだった。居る、射る、炒る、煎る、要るとかな…」
「ちなみに方言って言うのも有るんだけど覚えた?」
「それはまだだな…関西弁は何故かテレビでも喋ってるから意味は分かるようになった」
「そうなのよ、うちは神奈川県だから方言ないから大丈夫でしょう?」
「まぁね、沖縄とかだったら覚え直しだった」
「けど、今はSMSで結構、標準語みんな分かるから。アニメとかも標準語だしね。私、声優好きなんだけど声がいいのよ。シリウスの声も好きなんだけどさー私、声フェチってやつだったわ。顔とか関係ないのよ。声にときめいてる」
「……つまり、別に俺じゃなくても良かったと言いたい訳?」
「ときめくってだけです。別に愛してるとはまた別な感じよ!そのぐらいは許して欲しい!結婚したいとかじゃないのよね。日本の声優がいいのよ。アメリカとか他の国の声優だって言われても全然ときめかないし」
「つまり、俺の声が好きで一緒に居たって事だよね?声だけって事ならこっちとしても複雑なんだけど」
「ルークは別よ!別!別に声が特に好きだと思ってなかったしあっちでは。他の人に浮気した事もないわよ!好きになったのもルークだけよ」
「ふぅーん、ならいいけど。声優ね…オタクってやつだね」
「アニメは好きよ!日本のアニメは面白いもの。だけど別に推し活している訳じゃないわよ。主題歌とか聴いて良かったら歌うけど」
「確かに面白いって言えば面白いかもしれないけどさ。俺達の世界の方が凄くないか?」
「……そうね。記憶を取り戻してからはちょっと異世界物とチート物はショボいと思うわ。特にルークは最強だったし」
「魔王とまで言われたからね。まぁ、でもテレビとか電化製品は便利だね。破壊兵器は勝手が悪い。魔法の方が手っ取り早いな」
「そうね…詠唱無しでメテオ的なとかを出せちゃったもんね…転移魔法で一瞬だしね」
「今も変わらない。だから、こっちの世界にはいられないんだよ。異質な存在だし地球の神が言うには長居はして欲しくないそうだよ」
「こないだも言ってたけど…家族と離れてあっちに帰れって言うの?」
「君にも加護が有る。つまり、不老って事だよ?忘れたの?このまま居てもいい事ないよ」
「だけど…そんな、せっかく転生したのに!」
「家族には会えるように考えるよ。じゃあ、しおんのところに行ってくるよ。考えといて」
そんな事言われても困る!
これじゃあ、前世と一緒じゃない?
嫌じゃないけど…こんなはずじゃなかったな…




