前世の生活その5
「見つけた。こんな所で何をしてるんだ?」
「皇太子!?なんでここに居るってバレたの?!」
「ルークでいいぞ。俺もアルマでいいな。俺は感知魔法と転移魔法が使えるからだな」
「えー、何それすっごい便利…じゃない!パーティの話とか酷い!強制じゃない!」
「俺は全属性魔法が使えて剣も防御も完璧だ。俺1人入ればアルマは何もしなくてもいい訳だ。不満か?」
「うっ、それは…不満ではないです。だけど、今のパーティは私の恩人でもあるのよ。その2人きりって言うのも早いって言うか…」
「男女の仲に早いも遅いもないだろう?いずれそうなるのだから慣れるにこした事はない」
「途中で嫌になったら?どうしたらいいのよ?」
「ならない。一目惚れだ。加護持ちの女などそうそう居ない。釣り合いは取れてる。お互い不老に近い存在だしな」
「不老???そんなの知らないわ。」
「ステイタスの一番下の方にあったぞ?まぁ、俺は隠蔽してるが」
「ステイタスオープンっと………本当だわ。気にしてなかったから全然見てなかった」
「加護持ちの特権みたいなもんだ。この世に数人しか居ないな。普通の人間だと。エルフや魔族は別だが」
「じゃあ、みんなが老いてく中で私だけ若いままって事だよね。それは普通の生活は出来ないじゃない?」
「まぁ、そうなるな。俺もだが老いない王様って言うのも何かとマズイだろう?お前と出会えてちょうど良かった」
「なんか、それ利用されてない?本当に好きなの?」
「勿論、愛している。こんな気持ちは初めてだ。アルマの事ばかり考えているぞ。今までなかった感情だ。心配するな、俺が必要って思うぐらい好きにさせてやる」
「それは…その…どうしたらいいか分からないけど手順は踏んでね!自分でも良く分からないけど…ルークの事は嫌いじゃないわ…」
「ここじゃなんだ、こないだ行った場所に行こうか。好きに歌えばいい。精霊が見れるかもしれないぞ」
「今から?ダンジョン出て風魔法で飛ぶにしても時間かかるわ」
「夜になるとあそこはもっと幻想的な感じになる。それに転移魔法を使えば一瞬だ」
「こないだは風魔法で飛んだのはなんでよ?!」
「あぁ、それはアルマを抱きしめたかったからだな。演出だ。嫌じゃなかったろう?」
「ルークって本当に自信家ね!」
「そうでもしないと意識さえして貰えないと思っただけだ。俺も色々と大変だったんでな。癒して欲しいぐらいだ」
「歌っていいなら歌うわ。精霊みたいし」
「好きにすればいい。結界が張ってあるから問題ない」
「結界…ルークって本当に凄いのね!」
「……お前となら化け物扱いされないし怖がりもしない。毎日、楽しそうだな」
「ルークって本当は寂しい人なの?分かった!人間不信ね!一緒よ」
「まぁ、王族ならではのものだから…そこは違うと思うぞ。俺は人の扱いはうまい方だ」
「なら、全部ルークに任せるわ。捨てたら呪いの歌でも歌ってあげるわ」
「捨てないさ…離さないだけだ」




