第3話 魂灯の蒐集者
第3話
とにかく〇〇の村に出かけよう
煌星は立ち上がり出かける準備を始めた
朱那魔法陣を用意してくれ
わかりました
朱那は言われるがまま
赤いチョーク持って中庭に出て行った
さぁ…〇〇
これからは穏やかでは居られなくなる
それでもボクを信じられるか?
煌星さん…
煌星は〇〇に手を差し出した
ボクと契約を結ぶなら〇〇に
何があっても守り抜くと誓おう
〇〇は心を決めて煌星の手を取った
交渉成立だな
煌星は〇〇の手を握ったまま
〇〇を中庭に連れ出した
先生、準備出来ました
夕日が落ちようとしている時刻
中庭に涼しい秋風が吹き抜ける
赤いチョークで書かれた魔法陣の中に入る煌星と〇〇
朱那、始めてくれ
わかりました
朱那は魔法陣の中に入り呪文を呟いた
魔法陣から白い竜が出てきて
煌星と〇〇、そして朱那を背中に乗せ
一気に飛び立った
〇〇はいきなり空の世界が視界に広がり
涙目になりながら煌星にしがみついていた
大丈夫!ボクを信じろって言ったろ?
煌星は〇〇の方を向き微笑んだ
煌星のバックに映る夕日が大きく煌めいていた
煌星たちを乗せた白い竜は空を駆け抜ける
⋆✦⋆
村につくなり不穏な空気が流れる
〇〇!?帰ってきたのね!!
お父さんが!!
え!?
〇〇の母親が〇〇を出迎えた
〇〇の父親が亡くなった
夢晶病で命尽きたのだ
亡くなった遺体から瑠璃玉が現れかけていた
お父さん!!
〇〇は父親に駆け寄り涙した
⋆✦⋆
父親が完全に瑠璃玉に変わった時刻
〇〇は泣き疲れたのか腫れた目を水で洗っていた
すると家がガタガタ揺れ始めた
地震…??
先生…
お出ましだよ
地震とは違い家の中が黒い邪気で覆われていく
一瞬真っ暗になり
次に明かりがついた時に〇〇の父親の瑠璃玉が置かれた前に
黒い服を着た黒い翼を持つ何者かが立っていた
誰!?
〇〇はその者に声をかけた
威勢のいい人間やな〜?
黒い服をきた黒い翼を持つ者は振り向いた
その手には〇〇の父親の瑠璃玉
お父さん!!
誰かと思ったら…煌星くんやんか〜
お久しぶりですね…師匠
先生…アイツ…魂灯の蒐集者じゃ…
そう…昔はニカの中でも優れた魔法使いだった
でも今は悪魔と契約した堕天魔法使いとして有名な
魂灯の蒐集者…冴夢だ
おやおや、ご丁寧に
他者紹介おおきに
冴夢はニコッと微笑んだ
お父さんを返して!!
〇〇は冴夢が持つ瑠璃玉を取り返そうとして飛び出した
しかし冴夢のバリアで弾き飛ばされてしまった
煌星は冷静に〇〇を魔法でガードして守った
はっ!人間如きが
うちに触れられるわけないやろ!
〇〇は煌星の魔法で守られている
なーんや…お前ら契約したんか…
冴夢は面白くなさそうに呟いた
そいつの瑠璃玉もうちが貰うつもりやったんに…
なぁ?煌星くん??
〇〇に手出しはさせない
いくら師匠でも悪魔と契約を交わした時点で
師弟関係は無効ですよ
へぇ〜どないするん
悪に手を染める師匠を放置はできません
ここで食い止めます
煌星は両手から光の魔法を放った
煌星くんじゃあ力不足やねんなぁ!!!
冴夢の黒い魔法が煌星の魔法とぶつかった




