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第1話 はじまりの魔法

第1話


始まりはそう秋晴れの心地よい日のこと

〇〇はある目的のため魔法使いの家に向かっていた


街で唯一の魔法使い ニカの一族


ニカの一族とは昔から伝わる強力な魔法を操る

一族の総称でニカの中には

特別な魔法を使えるものもいると聞く


街からはずれた丘の上

広大な土地にポツンと佇む

オレンジの屋根がかわいい平屋

〇〇はブラウンの扉を恐る恐るノックした


トントンッ


中から返事は返ってこない


トントンッ


何度ノックしても静かなまま


(んー、誰もいないのかな?)


〇〇は帰ろうとしたその時


ニャー。


黒猫と白猫が帰り道をふさいでいた


黒猫が出窓から中へ入ってゆく


中に誰かいるの?


〇〇はふとそう思い ドアノブに手をかけた


ガチャッ…


ギィィッと古びた音と共に重い扉が開いた


ごめんください 誰かいませんか?


〇〇は声をかけて中に入るが中から返事は返ってこない


部屋の中に入り〇〇は絶句してしまう

理由は部屋の中がとてつもなく汚い

山のように置かれた書類に、中身が不明なビン

そしてボロボロのほうきや

訳の分からないナベなどが

そこらじゅうに散乱していたのだ


おまけにヤモリやクモがそこら辺を散歩していた


(わぁ…汚っ…)


〇〇はやはり出直そうと

もう一度ドアノブに手をかけたその瞬間


泥棒ですか!?


後ろから声がした 〇〇は振り返る


魔法の杖が〇〇の鼻先に当たりそうな距離で

小さい子供が睨みつけていた


あ、すみません…ノックしたのですが

誰もいないみたいだったので


誰もいないのに中に入ってくるとは

どういう了見ですか?


あ…えっと…


完全に泥棒だと思われている

〇〇は両手を上げ敵意がないことを示した


黒猫が中に入って行ったから

誰かいるのかな?って思って…

ほんとにすみません…もう帰ります


小さい子供は魔法の杖をゆっくり下ろした

〇〇に敵意がないことが確認されたようだ


ここは魔法使いニカの家です

ご存知ですか?


はい…


何用です?


実は助けてほしくて

ニカの力が必要なんです!


はぁ…っと小さい子供はため息を零した


着いて来てください

足元に気をつけて


そう言うと小さい子供は奥へ進んで行った

足の踏み場が少なく歩くと足元の物に当たる

気をつけながら進むと棚が並んだ部屋にたどり着いた

天井の高さまである棚が規則正しく並んでいた


先生、先生!

起きてください、お客さんですよ


先生と呼ばれた人間が棚と棚の間で眠っていた


そこには先程の黒猫がいた

隣には白猫もいる


小さい子供が部屋のカーテンを勢いよく開け広げた


ぅ〜ん…眩しいな…


先生!起きてください

今何時だと思ってるんですか!?


すまない、昨日も遅かったんだよ…


ムクっと起き上がったのは

銀髪の髪を靡かせた人間だった


嗚呼…お客さん…


もぅ!しっかりしてください!


朱那…紅茶を出してあげて

先日美味しい茶葉が届いただろう?


わかりました


朱那と呼ばれた小さい子供が奥にある

キッチンへ向かって歩いていく


〇〇は大きな目を見開き

終始その様子を黙って眺めていた


(床で寝て…身体大丈夫なのかしら?)


銀髪の人間が穏やかな表情で〇〇を見つめる


やぁ、こんにちは

狭くて汚いけれど

向こうのテーブルにでも座っていてよ

ボクは顔を洗ってくるから


そう言って朱那と同様キッチンへ歩いて行った

〇〇は案内されたテーブルの方へ

イスに腰掛け2人を待つことにした


お待たせしました

巨峰の紅茶になります

付け合せは黒糖レーズンのクッキーをどうぞ


用意された紅茶と茶菓子が本格的だった

秋限定の紅茶に美味しそうなクッキー

〇〇は心が踊った


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