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ファンキージジイと喧嘩

私は、その日片手にナイフ一本を手に取って、歩くともなく道をふらついていた

周りの大人は、私のことが何か危険因子でも含んでいるか

極汚い猫でも見るかのように、遠ざかっている

風呂に入ったのは何日前であろうか

私は、どうしようもなく、Tシャツの襟元をつかんで、

貝で見たが、自分のにおいなのか、周りの雑踏から漏れ出す悪臭のせいか、全くそれがわからずにいた

「おい、姉ちゃんいくらだ」

そんなことを言われ、どうもむしゃくしゃしていた

私は、軽くけりを、膝に、充てるが、相手は、どうやら、柔道の経験者らしく

子供のころに、散々見せられた

初歩的な基本で、軽く受け流される

崩れたサラリーマンにしては、私の目が悪かったらしい

その禿散らかした頭とは反比例に、昔習ったのか、現在進行形かは知らないが

その方だけは、崩れてはいないようであった

「おい、おっさんよぉ、きたねえ手で、あたしの脚を、触ってんじゃねえぞこら」

私の怒号は、相手には何の意味もなさなかったらしい

嫌らしい笑みを浮かべ、軽く口を、袖で拭った

「蹴ったからには、蹴られても文句は、いえねえな」

相手は、ゆっくりと、私に近づいてい来ると

その中肉中背の脂ぎったような体とは裏腹に、やけに鋭いけりを、繰り出した

どうやら、私は、面倒な奴に絡まれたらしい

昔のけいこを思い出すが、吹っ掛けたのは、私だろうか

それとも相手か

私は、ぼんやりと、その蹴りを交わすと

そのまま、逃げようとした

こんなことをしても、何の意味もない

私には、それに対しての得なんて何もないのだ

むしゃくしゃしたからって、こんなことを、するべきではなかった

そう思った時、背骨に何かの感触があり

そのまま、地面へと向けるように、それは高速に私の体を、説き伏せていた

「なあ、お嬢ちゃんおどりませんか」

ふざけた調子で、それが、さも面白いように、決め台詞みたいに言って、うざい

私は、そのまま、奴と蹴っとばされたついでに、距離をとろうとしたが

奴は、間合いを、その短足の癖に、あっという間に詰めると

方脳の脚を、ひっつかんだ

私は、それを、もう片方の足で、思いっきり

蹴っ飛ばす

「おいおい、女の蹴りなんかで」

そう、赤ら顔の男は、言っていたが、言葉が途切れた

足には、鉄板が仕込まれており

その何処かの土建屋からパクってきた、労働の証は、相手の親父の手を、女程度の私でも、

吹っ飛ばせる程度の力は持ち合わせていたらしい

そのまま軽く手で、バランスをとり

奴の話した手を、更に思いっきり蹴り上げると、コマのように回転した私は、手を軸に、相手の腹を吹っ飛ばした

「ヒューやるじゃん」

背後で、声がして振り返えると

そこには、耳にピアスした

へそを出した、黒っぽい服を着た女がいた

「あんた、私に付き合ってよ」

最悪な夜が幕を開けようとしていた

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