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水鏡の夏

作者:ゆきや
2000年、静かな湖畔の村で暮らす高校生・相川蒼汰は、日課のように未舗装の湖畔の道を歩き、水面をぼんやりと眺めることが日々の慰めだった。失われたものは戻らないと知りながらも、心のどこかで湖に答えを求めていた。

ある夏の夜、蒼汰の前に現れたのは、長い黒髪に古い時代の気配をまとった少女――宮瀬千夏。彼女は「この村に住んでいた」と語るが、蒼汰の知る村は二〇年前にダム建設で湖底に沈んでいた。千夏は、過去から未来へ時を越えてやってきた存在だった。

最初は戸惑いながらも、二人は少しずつ心を通わせる。湖にまつわる古い伝承「水鏡伝承」に導かれ、蒼汰と千夏は互いの存在を確かめ合い、大切な約束を交わす――それは、未来に消えてしまう村と運命を越えて、互いの想いを繋ぐことだった。

しかし、千夏が元の時代に戻る日は刻一刻と迫る。限られた時間の中で二人は恋に落ち、互いの存在を確かめ合うひとときを過ごす。やがて迎える別れの瞬間、蒼汰は湖に向かって願い続ける。

「もし、もう一度君に会えるなら――」

水面に映るのは、叶わぬ約束と、過去に消えた微笑み。
それでも二人の心には、時を越えて残る「想い」と「約束」が確かに刻まれていた――。
プロローグ
2025/08/20 19:19
第一章 湖畔の出会い
2025/08/20 19:56
第二章 湖畔の夜(前)
2025/08/20 21:21
第四章 再会の夜
2025/08/21 14:00
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