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雪国の朝

作者: のんちゃん

試しに私の朝の一コマを描いてみました。


pipipipipipipi


けたたましく鳴る目覚まし時計を止める。

毎日の設定時間より三十分早い。


大きくあくびをし、目を擦る。

寝巻き姿のまま震えながら冷えた廊下を歩き、そっと玄関の戸をほんの少しだけ開けて外を見る。


「ハァ。」


思わずため息が出る。

車が出せない。

昨晩には無かった雪が40センチほど積もっている。

除雪車が平らにしてくれた道路まで1メートル、我が家の幅が6メートルほど。

雪はまだまだ降り積もっている。

この雪の山を片付けなければ自動車で出勤できない。


寝間着の上に防寒着を着て、手袋と長靴を履く。

そして『除雪中』と大きく白い字でプリントされた赤いコーンを道路に置く。

道行く自動車に注意してもらうためだ。


幸い我が家の隣には常に水が流れている用水路がある。

この水路に雪山を片付けていく。

アルミ製の軽いスノーダンプで水路に近い方から雪を流していく。


黙々と作業し、時々通る車があれば手を止め退避して大きく深呼吸する。

除雪自体は毎年の事ながら面倒だが、この時の空気は好きだ。

冷え切った空気が肺に廻る感じが気持ちよく清々しい。

寒くて面倒な朝一の仕事のご褒美だ。


あらかた流し終わったらプラスチック製の幅広のスコップで路面に残った細かな雪を用水路に押し込み、キレイにする。


赤いコーンを回収して、除雪の道具を片付ける。

防寒着、手袋、長靴を脱げは雪の降らない日々と朝おきる時間と同じだ。


今日も1日が始まる。



最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

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