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洞島の企み

『あなたのやり方は知ってるわ。何もかも。』


『な、なんのことかしら?』


額から汗が噴き出るのがわかる。




『萩島、ごめんな。お前の気持ちも知らないで。』


行馬が憐れむような顔でこちらを見る。



『だから、何の・・・。』



図書委員は、スマホを見せてくる。そこに映っているのは、背中から太一を抱き寄せる私。そして絡ませた腕を下半身へと這わせようとする私。


『な、なんで、こんなものを・・・。』



『萩島、ずっと太一のこと、好きだったんだな。』



『くっ・・・・。』


図書委員は青いウェーブがかかった髪を捻りながら不敵な笑みを浮かべる。



『太一クンの理想ではないわ。』


『あ、あなたに何がわかるのよっ!!』


『太一クンはたぶんあなたのことを抱きたい。そのくらいのスタイルと見ためよ。安心して。』



『えーーーー』


この女は何を言ってーーー



『あなたはやり方が悪かったのよ。太一クンは見栄をとても気にするわ。この映像、実は撮ったの私じゃないの。』



『・・・・。』


『なあ、萩島。太一のこと好きなんだよな。』






『・・・好きよ。大好きよ。ずっとずっと好き。なのに、なのに、あの女豹。わかるの。三井は太一クンのことが好きなんじゃないの。』


『・・・どうでもいいわ。』


『ど、どうでもって!そんな言い方!』






『バカね。太一クンはね。性欲が強いの。でもね、それ以上に征服欲も強いの。でも、見栄も気にする。だからーー』



『なんで、アンタがそんなこと!!』


身を乗り出す。鼻と鼻が触れそうな距離感でにじりよる。


『あらあら感情的になっちゃって』


図書委員は相変わらず不敵な笑みのままこちらを見る。




『だからね、あなたはとにかく三井と太一クンを別れさせなきゃ、行けないんだけど、それだけじゃああなたは太一クンのものにならない。その為には、まずこのゲームを仕切り直す必要があるわ。』







『萩島、これをーー』


『何これ?』




クラブ・サザンカ


そう書かれている名刺だ。




『ここにDJRemという女がいる。ショートヘアの胸元が豊かな女だ。』



Rem。


三井玲奈。



『三井の綻びを探すのよ、萩島さん。あなたがこうやって盗撮されたようにあなたも、太一クンの見栄を壊さないように三井と別れないといけないシチュエーションを作るの。』



『でも、三井と別れても太一は・・・。』



『そこから先はまだ考えなくていいわ。まずは、ゲームをリスタートさせることを考えないとね。そこでやっと同じステージに立てるわ。いい彼は性欲は強いし、征服欲が強いわ。だから、大丈夫よ。あなたがそれを満たせる女だって証明すれば・・・。』


図書委員はデジタルカメラを渡してきた。



『楽しみよ、萩島さん・・・・。』


『あ、あんたになんのメリットが・・・。』





『ふふふ・・・・。』


キミの悪い笑い声を残して、図書委員は去っていった。



図書委員、洞島涼子。一年生の時、クラスメイトだったヤンデレ女。


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