刺激
風呂に入る。
『はあ・・・。』
三井の匂い、唾液、吐息がまだ感覚に残っている。
『今日は刺激的な1日だった。』
迫る三井。性欲だけでない独占欲、虚栄心、なんだか女の汚い部分をとことん見せられたような気がする。
誰かさんが言ってたように、三井玲奈はしたたかな女なのだ。
だって萩島と行馬がいても見せつけるように口づけを続けたのだ。
『次の週末か。』
三井くらいの体の持ち主だと、誘惑されたら耐えられるかわからない。わからないのだ。
『あーっ、くそっ!!』
高校生の男なのだ、俺とて。
『別にヤリたきゃやれば?』
あいつもそう言うだろう。
ヤリたきゃ、やればいいのだ。
『品行方正であれ。決めるのはお前じゃない。周りの評価だ。』
どうしろと言うのだ。
どんな状況だろうと『太一は悪くない。』
そう思われないといけない。
三井と肉体関係になるとは、『太一が悪い。』を
排除しなくてはならない。
身も心も俺に従うには。
今の流れで三井を抱いてもーーー
『太一は三井に食われた。』
そういう評価だ。
そんなの、そんなことは羽生が許さない。
父のように、身も心も屈服させて、
『三井さん、ヤラれちゃったね。』
こんな評価でないと、羽生の血が許さない。
俺が俺のために心酔させたいのだ。
だから、そんな三井の誘惑には乗らない。
三井は何が何でも呼んで俺を組み伏せると思うけど、それらしい理由をつけてやる。




