動き出したミッション
ね、眠い。
太一と三井はハイテンションというかいわゆるゾーンに入ったのかかれこれ24時間音楽を鳴らし続けている。
『なあ、萩島寝たら?さすがにきついだろ?』
『だ、だったら行馬が寝なさいよ。』
あー、三井さんこんな眠くなるようなBPMが遅く優しい音楽かけやがって・・・。
『ふわぁっ・・・。』
眠い。
頭がガクンガクン言ってるのがわかる。
ダメだ起きてないと、三井さんはたぶん私が寝たら太一に手を出すに違いない。
絶対に、、そんなことは、、
さ、、せない、、、
・・・
zzzz・・・・
♦︎♦︎♦︎♦︎
三井さんと2人きりになれるまで音楽を鳴らし続けようと思った。なんでた?萩島が、俺の恋を応援するって言ってたはずなのに、なぜ監視役みたいなことをするのだろうか。
その萩島もすっかり寝てる。
『行馬、萩島をベッドに連れてってくれないか?』
『ああ、いいよ。俺も寝るわあ。おやすみ。』
萩島を背負って出て行く行馬。
DJを構わず続ける三井。
この空間で2人きりだ。
三井はターンテーブルを回し、エフェクトをかけている。ループボタンを押して、同じフレーズが繰り返されりように設定した。その綺麗な指先が素早く機材のいろんなところを弄る。
生唾を思わず飲み込む。
三井から宿泊を打診された時は近づく好機だと感じた。この音の洪水の中、どう彼女に近づくか。
『ちょっと休もうか。』
『あ、ああ。』
三井がペットボトルの水を渡してくる。フロアに座りこんで向かい合う。
『はあ、24時間とかやった事ないから疲れちゃったね。』
キャミソールの胸元をパタパタ扇ぐ。目に毒だ。
思わず目を背ける。
『ん?どしたの?』
顔を覗き込まれる。胸元がガッツリ見える。
『あーー。太一クンもむっつりさんだね?』
『あ、いや、ごめん。』
『いいの、いいの。慣れてるから。』
な、慣れてる?慣れてるって何が?
胸元見られること?それともこのシチュエーションが??
心臓音がうるさい。
鎮まれ、鎮まれ!!
『ねえ、太一クン。』
なんで名前で呼んでくる?何を考えてる?三井は何を企んでいる???
『えーーー』
三井は覆い被さる。
む、胸がっ!
振り向くと
『・・・zzzzzz』
『み、三井?』
寝てしまっている。少しいびきを立てながら。
『三井のいびき・・・。』
なんだか、いけないことをしているような気がする。というか、何を聞こうとしていた??
この状況どうするかな。
美女に覆い被さられながら、俺も眠気が・・・
『ふわあ・・・。』
もはや眠すぎて、どうでもいい。このままここで、、、、、、
『うー寝ちゃった。』
誰がベッドに運んでくれたんだろ?
『トイレ、トイレ。』
用を足して、地下室を覗く。流石にもう音は止まっている。でも、明かりが漏れている。
『電気消さないと・・・』
扉を開こうとする。
『た、太一。』
三井さんが、太一に覆い被さっている。
ワタシは目の前の光景を・・・
信じたくなかった。




