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一晩中

夏のDJ練習が始まって何日か経った後、

行馬が突然話があると、3人を集めた。


『練習、13時からだろ?なんで、こんなに早く、、?』


『太一。お前、三井さんと一緒に文化祭でブースに立てよ。』


『は?なんで?』


『た、太一は裏方なんじゃないの・・・?』


『三井、どうだ?太一、見た目変わったよな。』


『うん、めっちゃダサ男からめっちゃイケメンになったよ!』


三井、俺のことダサ男なんて思ってたのかよ。

泣きたくなる。


『ステージ映えするよ!でもなあ。』


『でも、なんだい?』


行馬はニヤつきながら三井に尋ねる。



『DJ、このペースだとダサい。もっと練習必要だと思うわ。』


『そうだよな。』


吐き捨てるように言う。


そう、明らか三井のDJはクールで、俺のは微妙なのがわかる。この感じで上がったらはっきり言って三井の株も下げてしまう。



『だからさ!頑張りなよ。期待してるぜ。』


『頑張るって俺んちにDJセットなんてないんだが。』



『はにゅーくん、ここにあるじゃない。ここなら、24時間使えるよ。』


『いや、寝泊まりどうすれば・・・。』


『だ・か・ら。』


三井は顔を覗くように乗り出してくる。胸元が見えそうな体勢。潤んだ唇が、近い。



『泊まりでやりなよ。練習。』










『と、泊まりぃぃぃ!?』

萩島は声が裏返りながら声を上げた。


『どうしたの?萩ちゃん?』


『え、だってそれしかないじゃない。』


『そ、そうかもだけど・・・太一はどうなのよ?ステージには上がりたいの?』


萩島は見上げるように、困ったような表情で尋ねてくる。


『そうだなあ・・・ステージかあ。』


想像してみる。三井さんとステージに上がり、拍手喝采の風景が思い浮かぶ。それは、それは素晴らしいのではないだろうか。三井さんとカップルになる計画も前進しそうだ。


『うん、悪くない。ステージに立ってみたい!それには練習が必要だ。』


『・・・。』


萩島がポカーンと口をあけている。刹那、首をふりふりした。


『で、でもその年頃の男女が、、しかも、24時間一緒って・・・。』


『萩ちゃん、その言い方だとお風呂もトイレも一緒ってことになるけど。』



『・・・・っ!!』


萩島は顔が真っ赤だ。


『あーーーうん、まあ太一もその辺の分別くらいあるだろ。萩島なんでそんなにお前が焦るんだ?』


『い、いやいや。全然焦ってないからっ!三井さんと太一が、その、くんずほつれつなんて、想像してないから!!・・・あっ。』


俺は萩島の頭にチョップを食らわす。


『あだっ!!!』


『萩島、俺はDJが上手くなりたいだけだから。全く昔から変な方向に考えが向くんだから。』


『萩ちゃんってむっつりスケベなのね。』


三井がニタニタ笑う。行馬もニタニタ笑う。

萩島は顔を真っ赤にしながら、泣き出しそうな顔をしている。


『だって、だって、、、』


『だったらよ、三井が良ければみんなで泊まりゃあ、いいんじゃねえか?』


俺、ナイス提案。


『んー、まあそれでもいいか。三井が良ければ。』


行馬は三井にニカッと笑う。


『まあ、鼻からそのつもりだったけどね。じゃあ一回返って着替えとか持ってまた集合でいいんじゃないかしらね?』


そういうことで、鞘は収まりがついたようだった。萩島は顔の色が元に戻るのは2時間くらいは経ったが。


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