「ジャム猫のジャム工場」
どうも。私、ジャム猫の工場長をしております、シャム猫のいちごといいます。
以後、お見知りおきを。
え? どうしてシャム猫のいちごであり、ジャム猫ですって?
まあ、普通にややこしいですよね。
よく、間違えられますよ。本当に。
簡単に言えば、ジャムを作る猫たちの工場だと思ってください。
ね、ジャム猫でしょ。略して。
もちろん、シャム猫の私だけではありませよ。
三毛猫だって、黒猫だって、白猫だって、キジトラ猫だって、マンチカンだって居ますよ。
いろんな種類の猫たちが働いています。
猫たちの作るジャムは大変人気なんです。
ブルーベリージャム、マーマレードジャム、木苺ジャム、レモンジャム、リンゴジャム……等々。
もちろん、私の名前のイチゴジャムも当工場の人気の味の一つです。
猫たちのあの柔らかな肉球で一つ一つ大事にもぎ取った果実を、丁寧に水洗いし、また丁寧に可愛くカットし、鍋に入れて上質な砂糖を入れてぐつぐつ煮ます。
あ、こちら美味しいジャムの作り方入門編を配っております。
冊子をどうぞ、一冊ずつ。
私の名前のイチゴジャムなら、まずは簡単に出来上がるはずです。
お試しにお作り下さいね。
と、まあ、このジャム猫の工場で働く猫たちは全員もれなくジャム好きですけどね。
という私も、イチゴジャムには目が無くて……。
いや、お恥ずかしい限りです。
自ら、イチゴジャムの担当もしております。
工場長も働いているんですよ? ちゃあんと。
今、横を通ったのはあんずジャム担当の杏子さんです。
彼女は、スコティッシュフォールドの種族でしたっけ。
更に奥に進みますと、こちらはブドウジャムのコーナー。あちらにはイチジクジャムのコーナー。さらにあちらにはラズベリージャムにゆずジャム。
実は梅ジャムなんてのもあります。
我が工場には、世界中のジャムを作っている自負がありますから。
どんどんジャムにできそうな果物はチャレンジしています。
はい、そこの貴方。
貴方なら、どんなオリジナルジャムを作りますか?
メロン……。なある程。
はい、そこの貴女は?
桃ジャム……。有るかもしれませんね、我が社には。
ああ、そんなに落ち込まないでくださいね!
はい。じゃあ、そこの貴女は?
スイカ……。個人的には……まあまあですよ、あれは。試しましたがね。あれは……夏限定でイケるかと。
それでは以上を持ちまして、当工場の面接試験を終わります。
結果は何とジャムの日に書類で届きます。忘れないようにお願い致します。
今日はお越しいただきありがとうございましたにゃ。
お読み下さり、ありがとうございました。
ちなみに作者は、ブルーベリージャム推しですね。
→イラストは、秋の桜子様から頂きました☆




