僕は、君の為に顔を変えるよ!
僕の好きな女の子は、誰もが綺麗と思うような女の子なんだ、、、!
スラッとした手足に、黒髪が長くキレイな髪が靡く。
振り返ると、満面の笑みで僕を見つめる君がそこにいて...。
僕は、彼女以外の女性を愛せないと、、、その時に分かったんだよ!
・・・でも僕ときたら?
ブサイクで、小太りで因みにダサくて、、、。
オタクだし、家ではまったく動かないくせに食べてばっかりで、、、!
太ってるから、冬でもメガネが曇るし...。
寒い冬場でも、T-シャツに短パンでも大丈夫なほど、脂肪が詰まっているんだ!
こんな僕じゃ! 君には相応しくないけど、、、。
絶対に! 君に相応しい男になるぞ!!!
▽
僕の名前は、『山桐 タクミ』24歳で、電気関係の仕事をしている。
僕の大好きな女の子の名前は、『川崎 麗花』19歳で僕の働く会社
の事務の仕事をしているんだよ!
麗花ちゃんはね、、、?
2年前に、大好きだった男性と別れてから、他の男性
と付き合えないんだって、、、!
だから! 今は、フリーなんだよ!
これは! 僕にも、チャンスがあるよね!
麗花ちゃんは、こんな僕にも優しくてね!
麗花ちゃんに見つめられると、僕は溶けてなくなりそうな気分になるんだよ!
恥ずかし過ぎて、逃げだしたくなるんだ、、、!
僕じゃ釣り合わないって感じるているからだよ、、、!!!
それでも、麗花ちゃんは僕に優しく接してくれるよ!
『ねえ、タクミ君?』
『・・・ううん? どうしたの、麗花ちゃん、、、?』
『タクミ君は、好きな女の子とかいるの、、、?』
『・・・あぁ、ううん、まあ、いるかな、、、?』
『・・・そうなんだ、てっきりいないと思ってたよ~!』
『僕だって男だよ! 好きな女の子の1人や2人、いるに決まってるでしょ!』
『・・・ごめんね、勝手に決めつけちゃって、、、。』
『・・・あぁ、僕こそ! 大きい声出しちゃってごめんね!』
『ううん! でも、タクミ君の好きな女の子って、どんな子なんだろうな~』
『とっても、ステキな女の子だよ!』
『そうなんだ。』
▼
・・・この時の、麗花ちゃん?
なんだか、凄く寂しそうに僕には見えたんだけど、、、?
僕があまりにも、嬉しそうに答えたからかな、、、?
僕には、その理由は分からないけど、、、僕が想っている女の子は、、、?
【麗花ちゃん!】なのに、、、。
・・・その事を、麗花ちゃんに伝えられなかったのは残念だったのだけど?
まあ、いつか、、、?
麗花ちゃんに、僕の気持ちを伝えよう!!!
*
そんな風に想っていたのに、、、?
僕についに、ライバルが現れたんだよ!
僕の幼馴染の男でね!
【関都っていう奴なんだよ!】
彼は、僕よりも断然モテるし、、、!
背も高くて、甘いマスクで、ちょっと計算高いというか、、、?
勝負ごとに負けたくない男でね、、、!
何より、麗花ちゃんの事を知ってしまったんだ、、、!
僕はコイツにだけは、、、麗花ちゃんを会わなさないようにしてきたのに、、、。
たまたま、僕と麗花ちゃんがいるところを見てしまって、、、!
僕はしぶしぶ、幼馴染のコイツを麗花ちゃんに紹介すると、、、?
麗花ちゃんにコイツが猛アタックをしはじめて、僕もヤバいと思ったけど、、、?
案の定、僕にこんな事を言ってきたんだよ!
『俺さ! 麗花ちゃんの事を好きになってしまったんだ! 必ず、俺の彼女に
するから! ・・・タクミも麗花ちゃんを狙ってんだろう! 俺と勝負だな!』
『・・・・・・』
僕に勝ち目なんかないよ!
あんなに、イケメンの幼馴染のアイツに、、、!!!
勝てる訳がないんだよ!!!
▽
それから、、、?
僕は会社に、有給休暇として! 【3か月間】休みをもらう事にしたんだ、、、!
そして、僕は行動に移す事にしたんだよ!
そうだ! 【整形しかない!】と決めたんだ、、、!!!
その前に、僕は食事制限と運動をするためにジムにも通ってて。
少しずつ痩せはじめていたころでね!
麗花ちゃんも、僕が少し瘦せた事に気づいてくれていたよ!
『あら? タクミ君? 少し痩せたんじゃない?』
『まあ、体の事を思って、ダイエットしているからかな、、、!』
『そうなんだ~タクミ君! 痩せるとカッコ良くなると思ってたけど?
本当に、ちゃんと痩せたらカッコよくなると思うよ~!』
『・・・そうかな? なんか、麗花ちゃんにそう言われると、嬉しいよ!』
『これからも! ダイエット頑張ってね!』
『うん!』
*
あの時は、凄く嬉しかったな~!
麗花ちゃんに気づいてもらえる事やカッコイイって言ってもらえた事。
だから! もっともっと頑張るよ!
いい男になったら? 麗花ちゃんに告白しようと決めているんだ、、、!!!
それまで、待ってろよ!
【麗花ちゃん!】
▼
3か月後、、、。
僕が会社に、行くと、、、?
すでに、僕の幼馴染のアイツと麗花ちゃんはイチャイチャしてて。
どうやら? 付き合う手前のところだったんだよ、、、!
僕が、真っ先に向かった場所は麗花ちゃんのところだったんだ!
『・・・あ.あのう、麗花ちゃん!』
『えぇ!? ・・・誰?』
『僕だよ! タクミだよ!』
『えぇ!? タクミ君? まるで別人だね!』
『あぁ! これで、麗花ちゃんに告白できるよ!』
『ごめん! 今までのタクミ君の方が好きだったな~ 今の、タクミ君は
あまり好きじゃないよ! それに、奏太君から告白されてるんだ! 私ね!
奏太君と付き合おうと思ってるの! タクミ君は、どう思う、、、?』
『・・・えぇ!? そうなの、』
『うん!』
あんな嬉しそうな顔で、面と向かって言われたら、、、?
怒る事も、悔しがる事も出来ないじゃないか、、、!?
・・・結局、僕は麗花ちゃんにフラれてしまったよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。