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僕の盾は魔人でダンジョンで!  作者: 純粋どくだみ茶
《第1章》 僕は、おかざり領主になりました。
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07話.鬼人族3人娘

今回は、鬼人族の少女達の立場とか、性格を書いてみました。

■鬼人族ルル


私は、ルル。鬼人族の16才の少女だ。


私の父は、3つの城塞都市と地方領を預かる魔王国の重鎮であり、魔王城を守る第3軍の将でもある。


父上が領地に戻った折には、いつも私に槍の稽古をつけてくれるし、私の知らないことをいろいろ教えてくれる強くて優しくて尊敬する父上だ。


先日、その父上から16才の誕生日を無事に迎えた折に言われたのだ。


「鬼人族は、16才を迎えたら自分で人生の道を切り開く理がある。お前も自分の力を試し、その力を示せ。試練として都市をひとつ奪ってみせろ。お前の兄弟もその試練を乗り越えたのだ。お前にできぬはずはない」


だが、父上は可愛い娘には優しかった。自分で言うのも変だが親バカだな。


「ただ、可愛い娘をいきなり放り出す訳にもいかぬ。お前にふたりの部下をつけてやる。彼女らと共に都市を奪ってくるのだ」


確かに、兄上も姉上も16才の時に都市を手に入れた話を自慢話として何度も聞かされ、いい加減飽き飽きしていた。


私も槍の腕前にはかなりの自信がある。


私は、父上がつけてくれたリオとレオの3人と共に魔王国の南の辺境に位置する城塞都市を攻めることにした。


父上も南の辺境であれば、強い鬼人族の領主もいないから、都市のひとつやふたつなら簡単に落とせるとをこっそりと耳打ちしてくださった。


私は、父上の言葉を信じて城塞都市ラプラスの領主と戦い、みごと領主を打ち負かした。


だが、私はいい気になってしまった。隣りの城塞都市も奪うことができるのではないかと。


隣りの城塞都市は規模も小さく、鬼人族の領主の力も大したことはないと聞き及んでいた。


私は、ふたつめの都市を奪う寸前までいっていたと確信した。


いや、領主は大したやつではないのだが誤算があった。戦場にあの少年がいた、それは14才の人族の少年だ。


まさか、”魔人”を使役する者がこんな辺境の地にいるとは考えもしなかった。


そもそも、その時に生まれて初めて”魔人”なるものを見た。あれは異様だった。大盾に”くち”だけがくっついた姿をしていた。なんとおぞましい姿なのか。


大きな”くち”からは赤く長い舌を出して我らの兵士達を次から次へと丸飲みにする光景は、今でも夢に見る。


都市の攻略に500人の兵士を動員したが、あの大きな”くち”に我らの兵士が200人以上も飲み込まれてしまった。驚き以外になんと表現すればよいのか未だに言葉が見つからない。


兵士達は、魔人に恐怖し、都市攻略のための部隊があっという間に瓦解してしまった。


残ったのは我ら3人だけになり、仕方なくその少年に取引を持ちかけた。


「もし、我らが勝ったらお前が私達の仲間になれ、もし我らが負けたら城塞都市ラプラスの領主の座を譲る」と。


少年は、おかしなことを言ってきた。


「僕は、領主なんてしたことがないから、何をしたらよいか分からない」と。


そんなことは、領主になってから考えればよいだろうに。そもそも都市の経営など実務ができる者に任せればよいだけの話しだ。


あっ、ならば、私が副領主となって実務と実権を握り続ければよいだけか。なんだ簡単ではないか。


「では、私が副領主になってお前を手助けしてやろう。それならお前でも領主は務まる」と。


ふふふ。完璧だ。私が勝てば魔人を使役する少年を手中に収めることができるし、もし、万が一にも私が負けたとしても実権は、ごっそりといただける訳だな。誰だ、”ずるがしこい”って言ったやつは。頭は、使うためにあるのだよ、当然だろう。


どっちにしてもあの少年がもつ”魔人の力”を利用できると確信した。


そして人族の少年ひとりと我ら3人で戦った。1対3が不公平などとは考えない。当然だ。ここは戦場だ。戦場で兵士の数が足りないから不公平だというバカはいない。


そして、みごと・・・・・・負けてしまった。あっという間に3人とも魔人に飲み込まれてしまった。


気が付いた時には、武器も鎧も服もなく、裸で草原の上で寝ていた。あれは恥ずかしかった。顔が真っ赤になって火でも出るのではないかと思ったぞ。


だが、我ら3人は女の力で魔人を使役する少年をねじ伏せることに成功した。そう、女3人が裸で少年を囲ったのだ。女に興味がある年頃の子供はきっと気が動転すると予想したが、それはみごと的中した。


我らは、しどろもどろになった少年を言葉巧みに誘導し”お飾りの領主”として仲間に引き入れることに成功した。


これは、好機だ。もしかすると父上を超えることができるかもしれない。


父上。こんな辺境を勧めてくれたことを感謝します。


魔王様。こんな辺境で魔人を使役する少年と出会えたことに感謝します。




■鬼人族リオ


私は、リオ。鬼人族の17才の少女です。


ジョブは魔法使いです。若いけど魔法はいろいろ使えます。


ルル様の父上様よりルル様の側近となって手助けする様にと仰せつかりました。最初の仕事は、ルル様と城塞都市の攻略です。


鬼人族の貴族は、16才になると自身の力を示す習慣があります。私は、子供のころよりルル様に仕えるように教育をされてきました。


なので、やっとその時が来たと安堵しているところです。


さて、ルル様の父上は、ルル様が問題なく都市攻略ができるようにと、難易度の低い魔王国の最南端の辺境にある都市を勧めてくれました。ド田舎です。私達でも勝てる相手です。楽勝です。あんな辺境ならルル様が負けるはずがありません。


現に、城塞都市ラプラスの領主は、腹の出っ張った鬼人族です。


あっ、城塞都市の殆どの領主は同じ鬼人族が務めています。ですが、自身が戦うことなど殆どないので腹の出っ張った鬼人族が多いのです。運動不足です。お酒ばかり飲んでいるからです。


案の定です。城塞都市ラプラスは簡単に落ちました。当然です。ルル様が戦ったのです。ルル様最高!


でも、ルル様。調子に乗りました。隣りにある小さな城塞都市も奪うと言い出しました。


まあ、ルル様なら簡単に奪えるでしょう。そう思ってました。


隣りの城塞都市に宣戦布告をして戦いが始まって間もなくです。


最大の誤算が生じました。


相手の兵士の中に魔人を使役する少年がいたのです。


私達は、500人の兵で隣りの城塞都市を攻めたのですが、200人以上の兵士達があっという間に魔人を使役する少年によって倒されました。いえ、魔人に飲み込まれました。


こんなド田舎に魔人を使役する少年がいるとかアリエナイ!


兵士達は、魔人に恐怖して全員逃げてしまいました。


もう、先払いした給料を返して。私達を守る兵士達には、高い武具を買い与えたのにみんな捨てて逃げるなんて。


まあ、お金は全てルル様の父上様が出してくれたので私の腹は痛まないけど、会計責任者として後が大変なのよ。


ごほん。


さて、私達は、魔人を使役する少年に戦いを挑みました。


少年は、私達より幼い人族のようです。楽勝です。少年だけを見たらですが・・・・・・。


案の上、なめてかかったら3人ともあっという間に負けました。魔人に飲み込まれて、知らないダンジョンに放り込まれたのです。


すごいです。盾に魔人の”くち”だけがあって、それに飲み込まれたら見知らぬダンジョンにいたのです。


でもダンジョンには、魔獣がいなくてミミックだけでした。ただ、ミミックの数がありえない数でした。数千はあろうかという数です。


私達3人は、あっという間にミミックに食べられてしまいました。


今日は、よく食べられる日です。


気が付いたら、盾を構える人族の少年の前で寝てました。しかも裸で。


どうもダンジョンで負けると武具も服も全て取られてしまうようです。まあ、命があっただけよかったのですが、盾を持った人族の少年に裸をさんざん見られてしまいました。いつか仕返ししてやる。


ですが、ルル様もただでは起きません。


身ぐるみはがされ裸になってしまった3人で人族の少年を取り囲みました。


少年は、目のやり場に困り、うろたえています。言葉もしどろもどろです。


とうとう城塞都市の”おかざりの領主になる”と言質を取ることに成功しました。ふふふ、バカな少年め。


これで、魔人を使役する少年を確保できました。戦力倍増です。馬車馬の様にコキ使ってやるぞ少年。


ルル様。でも、他の城塞都市を攻略するのは、考えてからしましょうね。





■鬼人族レオ


私は、レオ。鬼人族の17才の少女だ。


ジョブは剣士。強いぞ。でも、考えるのは苦手だ!


でもいいのだ。頭脳労働は、ルル様とリオに任せているから。


私は、ルル様の父上からの命でルル様の護衛と現地で編成した部隊の指揮を任された。これから魔王領の南のド田舎で都市を奪う例の儀礼をやるそうだ。


私は、そこでルル様にたてつく連中を倒すのが仕事となるのだ。


血がたぎるぜ。


私は、深いことは考えない。


ルル様の父上も若干不安な顔をしていたけど、ルル様と同い年で私より剣の腕がたつ者など、鬼人族でも殆どいないのだ。だから私が選ばれたのだ。ふふん。


頭脳労働は、ルル様とリオに任せた。考えるのは苦手なのだ。


で、城塞都市は簡単に落ちた。領主弱い。バカみたいに弱い。あんなのが領主なのか。あのでかい腹には何が詰まっているのか見てみたい。今度、あんな領主がいたら大きな腹を開いて中を見てみるか。


まあ、ルル様と魔法が使えるリオがいれば、あんな領主など簡単だ。


私か。私も戦ったぞ。剣で数十人はなぎ倒した。楽勝だったぞ。


ルル様がいきなり隣りの都市も攻略すると言いだした。どんどん行こう。こういうのは勢いが大事だ。


でも、敵の中にへんな奴がいた。大盾に魔人を宿した人族の少年だ。


魔人は生まれて初めて見たが、あれには勝てない。見た瞬間に恐怖を感じた。恐怖を感じたのは、以前魔王様に謁見した時以来だったかな。


案の定、あっという間に魔人に食べられた。死んだかと思ったのに知らないンジョンの中にいた。


あの大盾を持った少年すごいぞ。魔人を使役してダンジョンまで持っているのか。個人持ちのダンジョンなど聞いたことがない。興味がわいたぞ。


だが、まずはダンジョンから出ないとな。


でも気が付いたらミミックに食われてしまった。ミミック如きに負けるなど剣士にあってはならんことだ。来世は、もっと剣の修行に打ち込もう。


あれ、目がさめたら元の草原にいた。しかも裸で。私の愛剣も鎧もない。パンツもないけど。


まあ、あれだ。裸くらいいくらでも見ていいぞ。大盾を持った人族の少年よ。女の裸に興味があるのか。


そうか、なら好きなだけ見ていいぞ。減るもんじゃないしな。できれば、私の胸より鍛え上げた筋肉を

見てくれ。すごいぞ。すごいだろ。すごいと言え!


なぜ、男共は私の鍛え上げた筋肉を見ると皆逃げるのだ。こんな美しいものなど他にないではないか。


そういえば、ルル様もリオも裸だ。リオめ。胸が大きいぞ。胸が主張しすぎだ。男どもがいつもリオの胸ばかり見ているのが気にいらんが、男は大きな胸が大好きらしいので我慢してやる。くそ!


ルル様の命令で裸の我ら3人で大盾を持つ人族の少年を取り囲んだ。


この少年。女に免疫がないのがすぐに分かった。顔が真っ赤だ。意外と可愛いやつだな。気に入った。


でも、ルルの大きな胸ばかり見るな。私の筋肉も見るのだ。なぜ目をそらす。私の筋肉を見ろと言っているだろうが。私の筋肉で首を締め上げるぞ。


なんと、少年が我らの仲間になった。リオの説得が上手いのか。やはりルル様すごい。これであの魔人も我らの仲間か。


よし、今度、あの魔人と戦ってみるか。少年のダンジョンでレベル上げもいいな。もう一度、魔人に食べられて来るか。


ルル様、止めないでください。


えっ、剣も鎧も無いのに裸で行くのかって。


そうですね。ダンジョンは今度にします。取られてもいい装備で挑みましょう。


お話が進むともう少しヒロイン達が増えますが、増やし過ぎると手に負えないので注意ですね。


薬の「用法容量を守って正しくお使いください」というやつです。読んだことないけど。

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