194話.姉妹、姉弟(3)
レリアとクレアの妹と弟である小さな地龍が誘拐されました。
1台の幌付きの荷馬車が城塞都市ラプラスの城門を通り抜けようとしていた。
「止まれ、身分証と行先を教えろ」
城門で出入りを確認する警備隊の兵士がまじめに仕事をしている。
「あっ、ちょっと待ってください。確か荷台に置いてある荷物の中です」
冒険者は、馬車の御者席から立ち上がると荷馬車の荷台へと向かう。
「あとがいるんだ。早くしろよ」
兵士の言葉にものんびりと荷物を開けて身分証を探す冒険者。
その時、城壁の近くの数ヵ所から煙が立ち上った。
「なんだ。火事か?」
城門を守っていた兵士が煙が立ち込める方へと走っていく。
「身分証、身分証・・・と」
バロックは、身分証を探すふりをしながら兵士達が煙の方へと向かって行く姿を確認する。
すると急いで馬車の御者席へと向かい馬車を走らせる。
馬車の荷台には、さっきまでいなかったはずのエストの姿もある。
バロックとエストは、簡単に城塞都市ラプラスの城門から出る事ができた。
そして馬車の荷台には、空の木箱の陰に2体の小さな地龍が入れられた虫籠が置かれていた。
城塞都市ラプラスの倉庫街。
倉庫の前に横付けされた2台の荷馬車から20人程の冒険者風情の男達が姿を現し穀物倉庫の中へと入っていく。
倉庫の扉の鍵を開けると空の木箱を穀物庫の中へと運び込んでいく。
穀物庫の中には、大きな木箱がいくつも積み重ねて置かれていて盗賊団は、さらに倉庫の奥へと進んでいく。
すると倉庫の奥の木箱の上に白く光る魔石が置かれておりその周囲には、サンドワームの様な姿をしたものがいくつも置かれていた。
盗賊団が近づくとそれは鈍く光る金属と硝子の塊の様な魔石であった。
盗賊団は、思わず喉を鳴らしてしまう。
「これが全てミスリルと魔石の塊だっていうなかよ」
「これを売れば金貨数百万枚は・・・いけるぜ」
”義賊の砦”の盗賊団が思わずミスリルと魔石に手を差し出した時であった。
倉庫の入り口で騒ぎが起きた。
「おいてめえ、誰の許しでここに入った」
「ああん。お前こそナニモンだ!」
「俺達は”闇世の烏”っていう盗賊団様だ!」
「あんだとコラ。俺達は、”義賊の砦”だ!」
腰にぶら下げた剣に手をかける両者。
そこにさらに面倒な連中が到着する。
「おいお前ら。そんなところで何してやがる。そこは、俺達の獲物だぞ」
倉庫の前に3台の馬車が到着すると、馬車からわらわらと冒険者風情の男達が姿を現した。
「俺達は”ホラ吹き勇者団”だ。道を開けろ!」
倉庫の前には、何台もの馬車が並び50人以上もの男達でごった返している。
そして剣を抜き今にも惨劇が始まろうとしていた矢先。
「前達。ここで何をしているか」
警備隊の兵士が隊列を組んで現れた。だが兵士達は、いつもなら装備していない大盾を持ち魔法杖を持った複数の魔術師もいた。
その光景を見た3つの盗賊団は、この状況を察してしまった。
「くそ。俺達は、最初から売られていたんだ!」
いきり立つ盗賊団の男達は、鞘から剣を抜くと警備隊に向かって剣を構える。
警備隊の兵士達もそれに呼応するかの様に大盾を並べ剣を抜いて盗賊団に構える。
さらに別の穀物倉庫の陰から警備隊の兵士が姿を現し、遠くから弓隊が弓を引きいつでも弓を射る事ができる姿勢で構える。
盗賊団の男達は、剣を構えつつ馬車を陰にしながら穀物庫の中へと入り扉を閉める。
警備隊の兵士達は、穀物庫の前に雑多に並ぶ馬車を動かしいつでも倉庫に突入できる体制を整えた。
「隊長。倉庫の包囲は完了しています。いつでも突入できます」
「分かった。その場で待機だ」
「はっ、待機でありますか?」
「そうだ。領主様のご命令だ。誰も倉庫には入るなよ」
「了解しました」
警備隊の兵士は、隊長命令を各部隊へと伝えていく。
そして大盾を構えた兵士達は、穀物庫も前で盗賊団の次の動きを見守る。
「さて、領主様のお話が本当なら倉庫の中は、今頃・・・」
苦虫をかじった様な表情を浮かべる警備隊の隊長。そして倉庫の中から、何やら戦う声と悲鳴が漏れていた。
「くそ、俺達の事が警備隊の連中にばれていやがる!」
倉庫に籠城した”義賊の砦”、”闇世の烏”、”ホラ吹き勇者団”の3つの盗賊団。
当初は、反目していた盗賊団であったが、警備隊に取り囲まれる状況に陥るとすぐに守りを固め始めた。
「この期に及んでジタバタしても始まらん。とにかく金目の物を確認して持ち出す算段をしようじゃがないか」
3つの盗賊団の頭目は、そう言うと早速ワームの姿をしたミスリルと魔石の塊が置いてある場所へと向かう。
「ほう。これが全てミスリルと魔石か」
「あの領主。ガキのくせにしこたま溜め込んでいやがるな」
「俺達が有効に使ってやらあ」
にんまりとした表情を浮かべる3つの盗賊団の頭目達。
穀物庫には、天井に近い場所にいくつもの窓がある。だがそれらの窓は、全て閉ざされており風が入り込む隙間などない場所であった。
「なんだか急に寒くなってきたな」
「それに風も吹いていやがる」
「ここは、穀物庫もの中だぞ。寒い訳が・・・」
そう言った時であった。
3人の盗賊団の頭目の前にちらちらと小さな白いものが落ちて来る。
「何だ?」
その白いものを手の平で受け止める盗賊団の頭目達。
「冷てえ・・・」
ひとりの盗賊団の頭目がつぶやいた。
「まさか雪じゃねえよな」
穀物庫の奥に置いてある魔石が白く輝き出しその周囲から何やら白いものが威勢よく噴き出して来る。
「なぜ魔石から雪が噴き出して来るんだ!」
魔石から噴き出す雪は、周囲を白く曇らせ殆ど視界が効かない。
さらにミスリルと魔石となったワームの塊の背後から何やら動くものの姿があった。
剣を抜く頭目達。頭目を守る護衛の盗賊達も剣を抜き、動く何かに向かって剣を構える。
そして惨劇が始まった。
盗賊団の目の前には、白い毛皮を纏った見た事もない複数のワームが姿を現した。
スノーワームだ。
スノーワームは、躯体の大きさによらず俊敏に動き回る。しかも寒さの中でならどの魔獣よりも早く動く事が出来る。
剣を構える盗賊団の男達。
そしてゆっくりと後ずさりを始める。
「お前ら、あれと戦おうなんて思うな。ゆっくり下がれ。そして倉庫から出るんだ」
「ああ、命があれば盗賊なんてまだ出来らあ」
そう言った時であった。頭目の横で剣を構えていた盗賊団の男の上半身が無くなっていた。
そして体が倒れ穀物庫の中に降る雪の上に赤い花を咲かせる。
無数のスノーワームが体をもたげ、盗賊団に襲い掛かる。
穀物庫の扉を開けて倉庫から逃げようとする盗賊団の男達。だが穀物庫の扉は、倉庫の中で降りしきる雪により開かなくなっていた。
倉庫の外で盗賊団の悲鳴を耳にする警備隊の兵士達。
やがて倉庫から悲鳴が聞こえなくなり静かになる。
「終わったようだな。では、警備の者を残して撤収する」
警備隊の隊長の命令により一部の兵士を残して撤収する警備隊。
この穀物庫には、カルが回収した魔石を置いていた。それにより誰も倉庫内に入る事は出来ない。
この倉庫に入る事が出来るのは、魔石を回収し魔石をここに置いたカルただひとりであった。
穀物庫で盗賊団がスノーワームと対峙していた時。
領主の館に走り込むふたりの少女がいた。レリアとクレアである。
「「カルカル。妹と弟がいなくなった!」」
慌てふためくレリアとクレア。
「「煙が吹いて荷物が散乱して・・・気が付いたらいなかった!」」
思わず目にいっぱいの涙を浮かべるふたり。
だがカルは冷静であった。
領主の館の執務室で複数の妖精達が何かのメモ書きを見せている。
そのメモ書きを読みながら妖精と話をするカル。
「大方の状況は、分かったから」
「「レリアとクレアの妹と弟が・・・」」
相変わらず目に大粒の涙を浮かべ、床に両手足を付いて動けないふたり。
今までにこんな姿を晒したレリアとクレアを見た事のないカル。
「大丈夫。妖精さんがどこに居るか教えてくれたから。皆で探しに行こう」
カルの執務室で四つん這いになり目に大粒の涙を浮かべるレリアとクレア。そのふたりに手を差し伸べるカル。
その時であった。穀物庫に賊が押し入ったと警備隊の兵士から連絡があった。
「穀物庫の方は、僕が後でやっておきます。くれぐれも誰も穀物庫に入らないでください。入るとスノーワームに食い殺されますから」
カルは、レリアとクレアと妖精達と共に執務室を後にする。
向かう先は、レリアとクレアの妹と弟を誘拐したという冒険者のもとへ。
だがカルに悲壮感はない。既に妖精達がそ冒険者が乗るという馬車の幌の上にいるというのだ。
この城塞都市ラプラスでは、一番に気を付けるべき相手は妖精達であった。妖精達がいない場所などこの街には何処にもないのだ。
馬車を走らせるバロックとエスト。
セスタール湖へと向かう街道を外れ、村と畑と森が点在する丘をいくつも越えていく。
稀に道の脇にスライムや森狼が現れるが全て無視してひたすら先を急ぐ。
そしてとある森の一画にある作業小屋の脇に馬車をとめ、馬に水と飼葉を与える。
「バロック。よくこんな小屋を知ってるな」
「以前、冒険者ギルドの紹介で馬車の護衛の仕事を受けた事があってな。ここは、領主のガキが持つ鉱山へ向かうための補給所だ」
「おい、そんなところに来たら警備隊が見回りに来るんじゃないのか」
「大丈夫だ。その鉱山は、殆ど人の出入りがない」
エストは、レリアとクレアから奪った小さな地龍を虫籠に入れ、馬車の荷台に置いていた。
「こいつらに水を飲ませないとな。それと・・・地龍って何を食うんだ?」
「さあな?。地龍っていうくらいだから石でも食うんじゃないのか」
虫籠から出した小さな地龍は、逃げる素振りも見ぜずにエストの手の中にいた。
「でもこうやって見ていると少し大きなトカゲにしか見ねえな」
小さな地龍は、エストに頭を撫でられると小さな喘ぎ声を発しながら目を瞑り逃げる様子もない。
エストは、背負い鞄の中から布で包んだミスリルと魔石の欠片を取り出し、それを広げてにんまりとしている。
「ミスリルと魔石は、他国で換金してこれからの活動資金にするとして・・・もう少し欲しかったな」
「そう言うな。欲を出したおかげで冒険者仲間が200人近く死んだんだ。それが手元に残っただけでも儲けものだ」
冒険者仲間の魔術師が浮遊魔法により命がけで持ち返ったミスリルと魔石の欠片。
手の平に納まる程の大きさのものと欠片がいくつか。これを売れば金貨数百枚にはなると思われる。
これがバロックとエストが持つ全財産である。
エストは、馬車の荷台に2体の小さな地龍とミスリルと魔石を置いたまま、バロックの元へと向かい夕飯の準備を始めた。
夕飯といっても焚火で焼いた肉としおれた野菜が入ったスープと固いパンである。
バロックとエストは、焼いて塩で味付けをした魔獣の肉を頬張り、スープに固いパンを付けて食べる。実に味気ない食事である。
「バロック。地龍って魔獣の肉でも喰うのかな」
「さあな。だが明日には国境の峰を越える。せめて明日まで生きてもらわんと困るな」
エストは、焼いた魔獣の肉の欠片を持って馬車の中へ入っていく。
「おーい地龍。焼いた肉を持って来たぞ。魔獣の肉だが美味い・・・」
馬車の荷台に入ったエストは、そこで思いがけないものを見てしまった。
2体の小さな地龍は、エストが置いたミスリルと魔石を美味しそうに食べていた。
いや、食べるというよりも舌で舐めているといった感じだ。
だが、地龍が舐めたミスリルと魔石には、さっきまで無かった穴が開いていた。
「まじか・・・地龍ってのは、ミスリルと魔石を食うのかよ」
エストは、愕然とした。確かにミスリスと魔石を馬車の荷台に放置した。だが、それが地龍の飯になるなんて夢にも思わなかったのだ。
「おっ、俺のミスリルが・・・」
途方に暮れるエスト。
すると小さな地龍がなにゃら固まり動かなくなる。
その姿をじっと見つめるエスト。そして地龍のお尻から・・・。
”コロン、コロン”。
そう。それは、小さな地龍のうん・・・、いや、地龍の魔石であった。
「地龍がうんこをしやがった」
馬車の荷台を転がる地龍のうんち。それは、ミスリルと魔石が交じり合った不思議な輝きを放つ魔石だ。
さすがにエストは、荷台に転がる地龍のうんちを手で触る勇気を持てなかった。
だが、その魔石が放つ不思議な輝きに思わず魅せられてしまう。
それを手に取りバロックの元へと向かう。
「バロック。これ・・・何だか分かるか」
エストは、それが何であるかをバロックには言わずに目に前に差し出す。
「なんだ、魔石・・・いや、ミスリルか。いや、その両方の様に見えるが」
バロックは、安い葡萄酒を飲みながら塩味のきいた焼いた肉を頬張っている。
「ああ、あの地龍どもが作った魔石の様なんだが、不思議な輝きを放っているよな」
バロックがその魔石を手に取ると焚火の炎の近くにかざして見てみる。
すると焚火の炎がいきなり炎の柱となり天高く昇っていく。
思わずその光景に驚き、尻もちを付くバロックとエスト。
「なっ、なんだこりゃ・・・」
「ミスリルと魔石が交わった魔石・・・なのか」
バロックは、手に持ったその小さな魔石を見つめると少し考える。そしてある事に気付いた。
「エスト。まさかあの領主のガキ。いや、あの領主は、これがあるから空に浮かぶ城を動かせるんじゃないのか」
「城塞都市ラプラスで見た空を飛ぶあの城か」
「ああ、例えどれだけ巨大な魔石があったとしてもだ。あんなでかい城が空を飛ぶとは思えん。だがやつは、城を飛ばしていやがる」
「つまり・・・その魔石は、金になるって事か」
「そうだ。これは、あとどれくらいある?」
バロックの問にエストは、片手の平に入る程の地龍の魔石を出して見せた。
「実は、俺達のミスリルと魔石をあの地龍が食っているんだ」
「地龍がミスリルと魔石を食う・・・で、この魔石が出来るっていうのか」
「ああ・・・、それは、地龍のうんこだ!」
その話を聞いた途端バロックは、手に持っていた地龍の魔石をポロリと地面に落としてしまう。
「おいおい、勿体無い事をするなよ」
エストは、バロックの手から地面に転げ落ちた地龍の魔石を拾うと、息を吹きかけて土と汚れを布で綺麗に拭き始めた。
そしてバロックとエストは、馬車へと向かいそっと荷台を覗き込んだ。
そこには、ミスリルと魔石の横でスヤスヤと寝入る2体の小さな地龍の姿があった。
その周囲には、無数のうん・・・いや、地龍の魔石が転がっている。
思わず喉を鳴らすふたり。バロックとエストは、この地龍の魔石がどれ程の価値があるかを、この後に知る事になる。
そんな風景を馬車の幌の上で観察する小さな陰達。
次の日。
まだ陽が登りきらない朝早くにバロックとエストは、作業小屋を出ると国境がある峰へと馬車を走らせた。
この辺りには、村も無ければ家も無い。あるのは、領主が持つ小さな鉱山くらいだ。
バロックは、馬車を止めると荷物をかついで森へ入り山の方向へと歩み出す。誰も乗っていない馬車は、勝手に道を進みどこかえと姿を消していく。
森の中で魔獣に出くわさない様に警戒しながら歩くふたり。
徐々に斜面がきつくなる。そこをふたりは、両手をつきながら登っていく。
やがて山の峰の上に到着したふたりは、今来た方向を振り返る。
そこには、セスタール湖と砂漠が広がる。そして遠くには、城塞都市ラプラスが見えていた。
「エスト。地龍を放してやれ」
バロックの言葉にエストが一瞬だけ躊躇する。
「でもよ。この地龍がいれば・・・金に・・・」
「俺達じゃ地龍の飯を用意する事ができねえだろう。俺達の手持ちのミスリルと魔石は、その地龍に全て食われちまったしな」
エストは、少しがっかりとした表情を浮かべたが、背負い鞄から虫籠を取り出し2体の地龍を地面へと放した。
「お前達に俺達の言葉がわかるとは思えんが、こんな所まで連れて来てすまなかったな。あとは、自由に生きろ」
バロックは、そう言うと国境となっている峰を越えた。
そのふたりの姿をしばし見つめていた2体の小さな地龍は、木々が生い茂る斜面を駆け下りていく。
その先には、レリアとクレア。そしてカル達の姿があった。
「「お帰り」」
レリアとクレアが2体の小さな地龍を拾い上げると頬ずりをして迎え入れる。
カルは、その姿を見ながら小さく手を上げた。
すると周囲に生い茂る木々の陰から無数の妖精達が現れ、ラピリアトレント達が姿を現した。
バロックとエストは、カル達の追跡を受けていないとずっとそう考えていた。だが実際は、妖精達とラピリアトレント達が絶えずふたりを監視していた。
そしてふたりが小さな地龍に危害を加えない事を見極めながら遠くからふたりを追跡していたカル達。
いつでもふたりを捕らえる事は容易かった。だが、万一を考え手荒な行動を控えたのだ。
彼らがしばらくして他国の道具屋で売った地龍のうん・・・いや地龍の魔石は、小さな塊のひとつが金貨100枚で売れた。
その金貨の入った小袋を見つめるバロックとエスト。
ふたりは、他国の村で小さな家を買い畑を耕し嫁をもらい子供を育てた。そして稀に村の周囲に出没する魔獣を狩って生計を立てていた。
魔獣を倒せる元冒険者の新入りの村人は、たいそう村の住民達から歓迎された。
その村の辺りでは、魔獣を倒せる強い村人がいると有名になっていた。
冒険者の時には、成し得なかった名声が冒険者を辞めて村人になってから得たバロックとエストであった。
そのふたりが持つ剣には、小さな地龍の魔石が埋め込まれていた。
小さな地龍は、無事に解放されました。
ですがバロックとエストが売り払った地龍の魔石により、また別の騒動が持ち上がります。