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世にも奇妙なブラックバス

作者: m


あなたはブラックバスと言う名前を聞いた事がありますでしょうか?


そう、その通り、あなたが今頭の中に思い浮かべたそのブラックバスの事です。


町の中を悠然と走るあのバスを黒く塗りたくったそのブラックバスの事です。




では… あなたはそのブラックバスの世にも奇妙な話を知っていますでしょうか?えっ?知らない?では私が今からお教えしましょう。


これから私が話す事は、ある1人の女子高生の話です。


あなたはこの話を聞いた後、聞かなきゃよかったと後悔するかもしれません…


それでも私の話しを聞かれますか?


そうですか… どうしても聞きたいですか…


後悔しても知りませんよ?


そうですか… あなたがそこまで言うのなら…


分かりました。


では、お話ししましょう…




当時17才の女子高生、名前は… そうですね… 仮に姫ちゃんとでも言っておきましょうか…


その姫ちゃんの学校ではある噂話が流行っていました…


その噂話とは、深夜になるとその学校の近くに幽霊バスが出ると言うものでした…


まぁ、よくある話と言えばそうなのですが、その幽霊バスの噂話はちょっと一風変わっているものでした…


なんでも、その幽霊バスに乗ると好きな人と結ばれるとか…


その噂話を聞いた姫ちゃんには当時好きな人がいまして…


姫ちゃんはどうしてもそのバスに乗りたがっていたんだとか…


そしてある日の事…


姫ちゃんは友達を数人連れて深夜にその幽霊バスが出ると噂される場所に行ったのだそうです…


時刻は深夜の2時を回っていたそうです…


黒く塗りたくられた1台のバス… そう、ブラックバスが本当に姫ちゃん達の前の道から走って来たのだそうです…


そしてその1台のブラックバスは停留所もないのに姫ちゃん達の前で不気味に止まったのだそうです…


当初、姫ちゃんの友達たちも一緒にそのバスに乗る予定でしたが、姫ちゃんの友達たちはいざとなると怖くなり、乗るのを嫌がったそうです…


ですが姫ちゃんは、嫌がる友達たちを横目に1人でさっさとそのブラックバスに乗り込んだのだそうです…


そして、そうこうする間にバスのドアが閉まってしまいまして…


姫ちゃんの友達たちは直感でやばいと思ったんだそうです…


姫ちゃんをバスから降ろそうと、慌てて閉まってしまったそのドアを必死に叩いたそうです…


ですが、姫ちゃんは逃げようともせずに何故か、ぼ〜っとしていたんだそうです…


そして友達たちが必死にドアを叩いていたら友達の1人が急に叫び声をあげたんだそうです…


なんでもその叫び声をあげた友達の話だと姫ちゃんの顔が一瞬青白く死んだ様に見えたんだとか…


そうこうする内に無情にもそのブラックバスは姫ちゃんを乗せ何処かに行ってしまったんだそうです…




翌日…




姫ちゃんは普通に学校に来たそうです。


ですが姫ちゃんは深夜にあのブラックバスに乗った事を何も覚えてなかったそうです…


そして何故だか姫ちゃんはブラックバスに乗る以前よりもずっと魅力的になっていたそうです…


やがて噂話の通り姫ちゃんは好きな人と付き合うようになったんだとか…




そして姫ちゃんはその彼と25才の時、結婚したそうです…


彼は姫ちゃんが過去にブラックバスに乗った事があるという事は知らないそうです…




もし… あなたの結婚相手が姫ちゃんだと知った時… あなたは彼女の愛を今までと同じように受け止められるでしょうか?




私は始めに言いましたよね?あなたはこの話を聞いて後悔するかもしれないと…


あなたの今の奥さん、または彼女は…


あなたの今の旦那さん、または彼氏は…


過去にこのブラックバスに乗ってませんか?


あなたの相方は本当にこのブラックバスに乗ってないと言いきれますか?


もし、あなたの相方が過去にブラックバスに乗った事があると白状したら…


もし、あなたの相方が過去に整形した事があると白状したら…


あなたは今までのように相方の愛を受け止められるでしょうか?




1度あなたの相方に聞いてみる事をおすすめします。


「ブラックバスって聞いた事ある?」


と…


もし、あなたの相方が聞いた事があると答えたのなら1度疑った方がいいのかもしれません…




このお話しは女子高生が幽霊バスに乗って縁を結んだと言うお話しですが…


縁とは不思議なものです…


縁結びの神社があり、神様もいたりして…


やはりこの世には目には見えない何かがあるのかもしれません…


私の思考はこうして書かなければあなたには見えません…


あなたの思考も私には見えません…


心もまた見えないものです…


「好きだ」という感情や、「楽しい」という感情は見えないけど確かにある…


では、私はこの辺で失礼します。




























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