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紫倉END

食事…豪華絢爛、風呂…広い大浴場を一人で貸切状態。

を済ませて、部屋…殿様?

眠ろうとしていたら紫倉さんとすれ違い、呼び止められた。


「面倒に巻き込んで本当にごめん」

「まさか神社に入って早々和服美人に殺されかけるとは思いませんでしたでもいいです。食事は美味しかったですし、」

食べ物でチャラにできるとは、変ではあるけど。


「許してもらえてありがたいけど

寛大って言うよりおかしいよね」

「はい、こうして生きているので

もうそれでいいです」

指摘され、少し笑いそうになった。


「その新しい瓶…葉陽斗君が入っているやつ?」

紫倉さんが複雑そうに瓶をに視線をやる。


「そうですけど」

葉陽斗が気に入っているからなのだろうか。


「羨ましい」

「貸しましょうか?」

私は紫倉さんに瓶を差し出す。


「えっなんで!?」

「何いってんの!?

俺いやだよ姉さん!」

逆にこちらがなんでか聞きたいくらいだ。


「とにかくおやすみ」

「はい」


次の日、京都から帰った。

まるで夢のような日だったが、お土産に抹茶を貰えて嬉しい。


「なんかあっと言う間でわけがわらなかったし、君との仲も大して進展しなかったから最悪だった」

「そういえば…私の背中に隠れて結婚すると言っていたのはなんだったんですか?」

あれは二択なら普通は和服美人を選ぶ場面だろう。


「あれはたまたまあの子だっただけで誰が来ても俺はああしてたよ」

要するに対人恐怖症、特に和服美人の三井妹が変な力を使うからか。


「ほら、父親もああだし、母親も怖いからこうなった…みたいな?

これでも陰陽師の仲間達とは打ち解けてるんだよ」

…美形でモテそうな紫倉さんの店に人が来ない理由がわかった。

というかやっぱり陰陽師だったんだ。


「唯一…は変だけど、俺が話して嫌にならないのは君くらいなんだよ」

「…はい?」

まあ、誰も来ない店に通う私も大概か。


「じゃあまた」

「はい」


明日は何を買いにいこう。


彼のような菫の花でいいか。

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