共通②B道は全て同じではない
日曜日、花屋に行く途中で久しぶりにグランデさんを見かけた。
しかし、誰かと話ていたので声はかけずに花屋へ向かう。
道中に榊、ライトシェイドがいた。
「華、買い物?」
こくりと頷く。
「これから花屋に行くんだ」
私も花屋に行く。
ただし榊の店ではなく、紫倉さんの店だ。
「では榊様、一緒に行かれてはどうですか」
「私は榊の花屋に行く訳じゃ…」
「もちろん私もそのつもりだ」
どういう意味だろう。
普通は自分の店で購入を進めるべきではないだろうか、なのに私が行く店でいいなんて。
「自分の会社で買い物しても意味ないだろう?自分だけが特をするんではなく世の中にお金を回さないと」
そういう考えならと納得はした。
「それに君に家の花を進めて、お金を使わせたくはないというか…」
しかし、金を使う意味ではどこでも同じである。
時々彼がなにを言っているのかわからない。
「とにかくいこう」
モヤモヤしつつ、紫倉さんの店にたどり着く。
「おう!アナタはもしやー!」
店内には相変わらずカタコトのダンデリオがいた。
実業家で地元のテレビにも出演しているこの辺りの有名人、バラッド榊だと気がついたのか、ダンデリオはにこにこしている。
榊は困った顔をして、人違いだと言って店を出た。
一体どうしたのだろう。
取り合えず私は帰宅した。




