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贈りもの  作者: lycoris
2.覚醒
68/73

遊びに来た

「美味しいですね、先輩。」

「ありがとう。」

「バイトでもしてるんですか?」

「バイトじゃないけど、まあバイトみたいな事は、ね。」

「へぇ〜。」

「ごちそうさま。

あー、お腹いっぱい。」

「食べるの早いね。」

「ずっと食べるのに夢中だったからな。」

「今日はいつになく生意気ね。

今すぐ私のデザートを買ってきて。」

「今食ってる途中ですが。」

「僕が行ってこようか?」

「先輩は皿洗いがあるでしょう?」

「お前は何もしないのな。」

「食べるのが仕事だから。」


呆れつつも朝食を食べ終えて、

先輩への礼も兼ねてそのついでに幽へのデザートを買いに行く。

何故か噛みつき少女と一緒に。

話しかけてもこちらを見つめるだけで一切の返事なし、

かと言って向こうから話しかけてくる事もない。

幽と何故か先輩から仲良くしてくれと言われた。

出来そうにない。


「アイス、どれがいいですか?」

「……」

やっぱり返事がない。

とりあえず、幽の注文と先輩の好きそうなの、

俺の分はいいとして、静江の分はどうしようか。

幽が居るから、たぶん一緒に居るんだろうが。

すると少女がプリンを指差した。

普段俺が食べる奴の三倍の値段がする。

「これが食べたいんですか?」

仲良くなるにはまず餌付け。

どこかで聞いた。

が、少女は首を振った。

…もしかしたら、静江の好きな物なのか?

まあ女子が好きそうな見た目してるし、

ちょっと高いけど世話になってるから、

これでいいか。

「……」


結局俺と少女を除いた3人分を買って帰った。

帰り道も何もなく会話もなく、一定の距離を空けて。


「お邪魔してまーっす!」

「何で居る」

「遊びに来た。」

「帰れ」

「ひどい!」

リビングにはこの前戦ったはずのクラスメイトがいた。

正直名前もうろ覚えだし、この前も何故か来てたし、

それで覚えられたのか?面倒くさい予感しかしない。

「遅い!」

「うるさい。」

「ご苦労さま。暑かった。」

「まあ夏って感じですかね。

はい、先輩はこれでよかったですか?」

「あ、僕の分までいいの?

ありがとうね。」

「ええ、ご馳走になったので。」

「お、注文にないモノまで追加で買ってくるとは見上げたものね。これは後で頂くわ。」

「おい、待て、それはお前の分じゃなくて。」

「他に誰がいるのよ。」

「あ、ひょっとして俺が来るの分かってて先に買っといてくれたの〜?ありがとー!!」

「ち・が・う!」

「あら〜、ひょっとして静江に貢ごうとしてたの〜?」

「言い方が引っかかるが、

そうだよ。」

「そう、残念でした。

今日は野暮用があるから来ないわよ。」

「じゃあ、冷蔵庫に「だから私が頂くわ。」

「あの子、甘い物は好きじゃないのよ。」

「…そういうことなら、負に落ちないが、まあいいよ。」

「……」


「で、本当お前は何しに来たの?」

「遊びに来た!」

「他に友達いるだろう。」

「だから友達と遊びに来た!」

「…正直お前の名前が思い出せないんだが。」

「小寺寛太!」

「…暑いから夏休み終わってからでいいか?」

「そんな時間は無いわよ。」

幽が割って入ってきた。

「静江からの伝言、今日の修行はそいつと遊べ。」

指を刺した先には当然小寺がいた。


「遊びに来た!よ」


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