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贈りもの  作者: lycoris
2.覚醒
66/73

もの違い

力任せに憎しみのままに、

足音を忘れ、鈍く重い体で大振りに、

斬りかかった。


怒りのまま振りかざした剣は空を切る。

切り返しても擦りもしない。

ああ、ダメだ。

殺せない。

そして、殺される。

ただ無意味に死ぬ。



あの日目が覚めた時に見た女性の姿が、…




「そこまでだ!」

「お、っと、

おはやいお帰りで。」

「どうしてあなたがここにいるの」

「ああ、これは運命だな。

会いに来てくれたんだね、幽さん。」

「早くここから消えて

そして、ニ度と私の前に顔を見せないで」

「つれないなぁ。

一応先に襲ってきたにはそっちだからね。」

「あなたが原因がでしょ」

「信用ないな〜。

そんなに彼が大事?」

「ええ、他の何よりも」


「へ〜ー」

「っ!」

「そんなにそんなに大事なんだ〜。

なら、こいつを殺せば幽さんは僕を恨むよね?

一生憎むよね?

そうすれば、一生僕の事だけを思い続けるよね?

ああ、素敵だな。心踊るよ。」

「…」

「そこをどけよ、

雑魚。」

「く…っ!」

「さあよく見ててね、幽さん。

僕を!僕だけを!、今からこいつを殺す僕を!!


「させないってんだよ!!」


「ちっ、また雑魚が増えたよ。

鬱陶しい!」

「後輩の為に頑張らなきゃな!

って、なんだ気絶してるじゃん。」

「邪魔しないでよ〜

殺させてよ〜」

「させないってば。」

「…」

「2人がかりでも雑魚は雑魚だよ。」

「っ、!雑魚雑魚うるさいなぁ下着泥棒さん!」

「雑魚に褒められても嬉しくないし、

雑魚に蔑まれても興奮しないんだよね。

あ、そうだ!

ね!幽さん?

俺を罵ってよ、そしたら今日の所はこれくらいで帰ってあげてもいいよ。」


「その下着、私のじゃないけど。」

「…」


「は?





       は?」


「それは友磁(カレ)の母親のモノ。」

「は?」

「ん?だから?」

「はああああああああああああ?

萎えちゃった。

興醒めって奴?

まあ今日は本人に会って会話も出来たし、

もうそれで、それだけでいいや。」

「なんだ、やめるのか?」

「じゃあね、幽さん。

いつも見守ってるからね。」

「気持ち悪い」

「ゾクッときた!

最後にいいものを貰ったよ!

ありがとう!」



「静江、彼は大丈夫?」

「ああ、本当にただ気絶してるだけで、

怪我もない。」

「月上さんの怪我は?」

「…放っておけば治る程度だ。」

「にしても強かったなあの変態。

変態だから強いのか?」

「あいつは現状の、人形食人種(わたしたち)の中で1番強くて(たち)が悪い。」

「現状ね。

相当期待してるんだね、大山くんに。」

「その方があなたにも好都合でしょ?」

「まあね。


じゃあ後のことは頼んだよ。」

先輩(そちら)も」

「大山くんが起きたらよろしく言っといてね。

大山くんなら安心だ。」

「分かった。」

「…」


「気分も悪いし、さっさと戸締りして寝ましょ。」

「そうだな。」

「…」


「…」

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