残
「どう?目が覚めた?」
「最悪な目覚めだ。」
「そんな事言っていいの?」
「冗談だ冗談。
重いから退いてくれ。」
「死にたいの?」
「嘘だ嘘。
嘘だってば!ほんと、軽い冗談だから!」
危うく殺されるところだった。
朝っぱらから。
着替えて学校に行く。気分でもない。
それに今日は終業式だ。
最近はよく幽と静江が我が家に入り浸っている。
見慣れてはきたが、両親が生きていた時ほど落ち着きはなかった。
だが、両手に花。
と言えど、恐らく2人とも俺より強いのだろうが、
これはこれで悪くない居心地だった。
「先行ってるよー!」
「おー」
俺が幽と一緒にいるとまた親衛隊(非公認 )
に難癖つけられないだろうから、タイミングをズラしてそれぞれ家を出る。
「ほら、行くぞ。」
「はいはい。」
その代わりか何故か静江が俺と同行する。
道中は特に会話もなくただ一定の距離を保ちながら歩く。
振り返ると高確率で目が合うが、
ただそれだけで少し気まずいので、
今はあまり振り返らない様にしてる。
最近知ったが静江は別のクラスではなく、上級生だった。
だからと言って接し方が変わるわけでもないが、
元々あんまり馴れ馴れしくはしてない、つもりだ。
「また後で。」
「ああ。」
無駄に立たされて無駄話を聞かされて無駄に疲れたが、1学期がこれで終わり。
壮絶だった気がする。
思い返しても何も湧かない、思い出しても何も変わらない。
殺した事、殺された事。
そういえば「ほら、早く帰るよ!」
「ああ、はいはい。」
「静江が待ってるんだから。」
幽の後を追う。
「なあ」
「学校じゃあ話しかけないんじゃなかったの?」
「まあ」
「私は別にいいけど。」
「ああ」
「それで?」
「俺が殺した奴らのその後は「知りたい?」
俺が捕まるかどうかだけ。」
「大丈夫、大丈夫。
それならもっととっくに捕まってるでしょ。」
「確かに。」
「私が付いてるから安心安心。
気にしなくていいよ。」
あどけなく笑う幽。
周りからの一部の視線が刺さる。
「何があっても私が守るから。」
漢らしいことを呟く幽。
きっと何かの聞き間違いだろう。
静江と合流して最近噂の喫茶店でランチを食べた。
「まあまあだったね。」
「…。」
「普通に美味かった。」
幽と静江は良く一緒にいる様だが、そこまで仲が良い印象ではない。
のだが、この後2人での用事があるのでここで解散となった。
女子が群がるランチだからだろうか、少し物足りないので、アイスを買いに行く。
「あ!」
日陰でアイスを食べてると違う学校の生徒に指を指された。
「お前は!」
こっちの事を知っている様だがこっちは知らない。
「何?」
「今日は邪魔者がいない様だからここで仕留めさせてもらうぜ!」
懐から銃の様なものを構えた。
こんな人目のつきそうな所で
まさか打つわけ無いだろう。
紛れも無い油断。
「次は当てるぞ。」
低く唸る。
手元のアイスの上半分が消えていた。
下半分は割れて落ちた。
残った棒には『もう1本!』の字。
「場所、変えようぜ」
「いいぜ、そうこなくっちゃな。」
前回の続きだったりじゃなかったり。
しばらく忙しくなるので更新が安定しないと思います。
元から安定してないけど




