おーひーさー
「君は遅刻仲間の、大山くん!」
あー、この人もよく遅刻で怒られてる先輩だ。
「なんで名前知ってるんすか?」
「大体僕の上に君の前があるからね。」
「遅刻してる理由ってこれですか?」
「まあそうなんだけど。君も?」
「いや、ただの寝坊ですよ。」
「そんな夜遅くまで何してるの?」
「あー…筋トレ?」
「へ?」
謎の緊張感がやっと緩んだ。
「へー、そうなんだ。
でも夜道は気を付けなよ。」
「今日で実感しました。」
「なら良かった。
それと、今日見た事は忘れてくれ。」
「分かりました。」
「それじゃあ。」
「そんな訳行くかよ。」
別の男が現れた。
「何見逃そうとしてるんだよ。
そいつもバケモンの仲間だろ?」
「…今日の所はお互い見なかったことに。
大丈夫、次会った時に、彼が人を殺していたらその時はちゃんと仕留めるから。」
「んな訳行くか。っつてんだよ!
現にそいつに逃げられてただろうが!
今仕留めろ!」
「まあまあ。
現に今、ちゃんと仕留めてるでしょ?
だから今回も、ね。」
「この野郎、ああ言えばこう言いやがって!」
「そう言わないで彼の顔をよく見て、確か同じクラスでしょ?」
「はぁ〜??」
男がマジマジと俺の顔を眺める。
なんとなくこの男見覚えがあるな。
「あ!お前!
遅刻魔の大山!!」
「おー、そういう君は加藤?」
「お前が遅刻してた理由ってまさか!?」
「それはただの寝坊だけど。」
「その寝坊してる理由だよ!」
「起きるのが遅いから?」
「お、お前もそういうタイプか。。
よし、分かった、今ここで殺してやる。」
「だーかーらー、それは待ったって言ってるでしょ?」
先輩が前に立ち塞がった。
「なんなら2人まとめて殺してやろうか?
この状況ならいくらでも誤魔化しはきく。」
「そういう訳だから、大山くん。早く逃げて。
大丈夫、僕は死なないから。」
「言うじゃねぇか」
「あ、もしかしてあの時ジュース代貸さなかったのまだ根に持ってるの?」
「…そんな事もあったな。
よし、その分も上乗せして殺してやるよ。」
「僕が言うのもなんだけど、あんまり人を煽っちゃダメだよ。特に今は。」
「望み通り苦しんで死ねバケモノ供め!」
加藤が何かを取り出し、そのボタンを押すと
頭が割れるように痛かった。
その痛みは耳から走り、頭の中を駆け巡り暴れまわる。
耳を塞いでもどうしようもない。
なら、その何かを壊すまで。
無我夢中に剣を取り出し振り下ろした。
「おああああああ!!!!」
ただそれを壊してこの音を止める為。
静まり返り目を開けると、驚愕した2人がいた。
呆気にとられているようなので、この隙に逃げようとした。
「ごめんね。事情が変わった。
逃がさないよ。」
瞬きすらしてないのに、いつの間にか先輩と加藤に挟まれていた。
「だから言っただろ?」
「うん。今回は素直に謝るよ。」
「ああそうですか、まったく。
じゃあ仕留めるぞ。」
ああ、なんとなく、今の俺では勝てない。
そう思った。
諦めかけたその時に、
先輩の背後から古霧 幽が現れた。
「耳障りな音がすると思ったら、
こんばんわ。先輩。」
確か加藤くんでいいはず。
昔の見返すと本当に酷い。
かと言って直すのも面倒




