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贈りもの  作者: lycoris
1.離別
31/73

イン ザ スクール ナイト

本当すみません毎度

時間は公園で確認してからだいぶ立つだろう。

だいたい9時くらいか?

まあ夜の待ち合わせ何だからこれくらいの時間がちょうどいいだろう。

校舎内への侵入経路を探しながらそんな事を思った。

「いっそ窓をぶち破ろうか…」

握り拳を作って窓の方を見た。

中は暗く、月明かりに照らされた場所だけが分かるくらいだった。

勢いを付け振りかぶり、窓の中心を目掛けて力を込める。

その時、窓に反射して写っていた反対側の校舎が見えた。

よく見ると昇降口が開いていた。

拳の力を緩め振り返る。

さっきまで閉まっていたはずだが…

夜の学校は、休日ということもあって当然施錠(せじょう)されていて入れないのだから、裏口や何処かしらから入るのかと探し回っていたが、どうやら向こう側から開けてくれたようだ。

助かると言うか、呼んだ側からの当然のもてなしと言うか。

ともあれ、昇降口から校舎内に入る。

廊下は薄暗いが非常灯が所々についているのと、晴れ渡った夜空の月明かりが窓から廊下をほんのり照らしていた。

習慣から自然と靴を脱ぎ、上靴に履き替えようとしてしまう。

が、入れる場所も履く上靴もないので、一応靴は下駄箱の上に上げておき、滑らないように適当にサイズが合いそうな上靴を履いた。

その後、指定されたのは学校で、学校内のどこかは詳しく説明されていない。

もしかしたら校舎内ではないかもしれない。そんな考えが浮かんだが、体は自然と懐かしい教室へと向かって行った。

これも習慣だったからだろうか。

昔所属していた3年生の教室に向かった。


ここは懐かしい学校。

1年も立たない、半年でもない、ちょうど3ヶ月も前に卒業した母校。

思い出が少なく、時間もあまり経っていないのに妙に懐かしく感じていた。

当時の事を思い出そうとも、薄い霧がかかったように所々、怪しい記憶力のせいであやふやだ。

遠い昔、そんな感覚。

自分が元居た教室の中の自分が元居た机から椅子を引き、腰を下ろす。

はっきりと自分が居た場所だと分かる。

それ以外は相変わらずあやふやだが。

校内の見取図や校内から見た景色などは鮮明とは言えずともはっきり思い出せるが、それ以外の、人間関係などははっきりしない。

顔と名前と声。

合っているようで一致していない人間が頭に浮かぶ。

そこにとある人物が浮かんだ。

こいつだけは忘れようが、(かす)れようがない。


廊下から足音が聞こえる。

足音だけで誰だかは分かった。

ちょうど俺が思い浮かべていた人物だ。

足音がここの教室に近ずくのが分かっているので、廊下に出た。


やはり


待ち合わせしていた人物がこちらに気付き軽く挨拶した。

「よう、大山。待たせたな。」

「それほどでもないよ、友慈。さっき着いたところだ。」

驚いた様子で友慈は少しの間を空け会話を再開した。

「ふーん…ま、それよりも、こんな時間に呼び出して悪かったな"友慈"。それに、よくここが分かったな。」

「別にいいよ。どうせ家に居ても暇だったし。それと俺としてはここが一番ふさわしいと思って来て見ただけだ。」

「へー。俺としてもここが一番ふさわしいと思ってここにしたんだが。あいつはたぶん曖昧にしか伝えてないだろうと思ったんだが。」

友慈は俺の発言が予想外なようだ。

そんなことよりも、あいつ。

俺が"学校"が集合場所だと伝えられたのはあいつから。

つまりこいつの言うあいつと俺が思うあいつは一緒。

どうやらマドンナさんも一枚噛んでいるようだ。

まあ伝言人として俺に伝えに来たし、俺とこいつの関係も多分知ってるんだろうと思う。

一応預言者らしいし。

「あら?伝えたには伝えたじゃない?ちゃんと約束は果たしたわ。」

「なんだ、やっぱり居たのか。」

幽が廊下の闇から現れ、俺と友慈の間にある手洗い場に腰をかけた。

おもちゃを見つめるような目で俺達の様子を監視している。楽しそうにも見える。

「ま、いいや。じゃあ本題に入ろうぜ。」

友慈は幽の登場を当然かのように話を切り出した。

自分から脱線したくせに。

「で、何の用?一応、俺にそっちの趣味はないからな。」

「大丈「あら?前に学校サボって公園で昔のお友達と戯れてたのは誰だっけ?それに今日も学校のお友達さんと仲良く話してたじゃない。大事な大事なカードも渡ちゃったし。これはもう言い逃れ出来ないんじゃない?」

幽が友慈の返答に割って入ってきた。

一瞬だったから気のせいかも知れないが、幽から友慈に視線を戻した時、友慈は険しい顔をしていたように見えた。

「部外者は黙ってろ、話が進まなくなる。」

「ひど〜い。こんな夜の学校で仲間外れにされたら、怖くて、私…」

全く演技力を感じない(かすみ)の嘘泣きを無視して友慈は話を進めた。

「最初に言っとくが俺もそんな趣味は無いからな。で、呼び出した用なんだが…」

「え〜、何々〜?私気になるなー。」

相変わらず幽はおかしなテンションで友慈の話を妨害する。

こんな奴だっけか?学校のマドンナさまの考え何て分からないけど。

幽をスルーして友慈の話の続きを待ってると、「ん」と言ってそれ以上が口を開かずスッと手を差し出してきた。

「おぉ〜?」

幽が含みのあるリアクションをする。

俺のリアクションといえば、その握手に応じず、友慈を見つめたまま微笑んだ。

何があるか分からない。

正義(まさき)と別れてからこの中学校に向かう途中で昔の親友が言った言葉を思い出した。


「ドッペルゲンガー」


遅れに遅れ…すみませんz。

やっぱり1週間1更新は厳しかったかもしれません。

最近いままでの3倍くらいは忙しくなって、寝る時間含めないとしてあまり家にいる時間がありません。

まだ続きそうですが、出来るだけ更新を怠慢しないようにします。

と言ってもこのざまなんですがね。

まあ毎度恒例のはここまでとして、

一応主人公の大山 友慈くんは古霧 幽ちゃんの名前(苗字も)を知らない状態なんで、ところどころの「マドンナ」は友慈の心の中の発言ってことになりますね。

たぶん呼ぶ時は「おい」とか「おまえ」とかになりますね。


そんなわけで今回は最近のよりの短めですが、本当はもっと長くなるんで、ちょうど区切りよくしました。

ちょっと突貫だったので、いつもよりもミスがあるかもしれませんが脳内修正でお願いします。

本当、遅れてすみませんでした。



それではまた次回

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