入学
1日遅れてすみません。
僕は今、車の中にいる。
生まれ育った故郷を目に焼き付けようとするも、睡魔がそれを許してくれない。
昨日の夜は、早く寝たものの、夜な夜な起きては、寝付けず、思い出が溢れて夜泣きを繰り返していた。
やはり、ここを離れたくない、ずっと居たい。
そんな気持ちが強かったのだろう。
だから、今もその所為かあくびの所為、目が潤んでいる。
いつの間に着いたのか、起きたらベットの上だった。
寝ている間に引っ越しが完了しベットを組み立て、そこに放り込まれたらしい。
ずっと起きなく、寝言も言わなかったけれど、涙は流れていたらしい。
「どんな夢を見ていたんだ?」と聞かれたが、夢なんて見ていない。本当だ。
逆に見たかったくらいだ。
そういつまでも過去にしがみつく訳にもいかないが、まだいいじゃないか。
まだ…まだ…
僕は中学に進学した。
まったく知らない子たちばかりだが、時間をかけて仲良くなっていこう。
そう思って自分のクラスを確認していると、おかしなことに気付いた。
あれ?自分の名前が2つあるぞ?
先生たちがミスしたのだろうか?
名前はそれぞれ別のクラスにあったが、字はまったく同じだった。
あとで修正されて連絡されるだろう。
または、本当に一緒の名前の人物がいるのか。
だが、そんなことはどうでもいい。後から気にすればいい。
今は早くこの土地とそこに住む人たちと交流し、馴染まなければならない。
そう思い、下駄箱に靴を入れて、上履きに履き替え自分の教室に向かう。
教室に入ったら、ちらほらと同級生達の姿があった。
まったく知らない顔、名前。
早く覚えなきゃ。
そう考えながら、自分の席に着き、周りの人間観察を始めた。
2、3人ぐらいで集まり話していたり、廊下側で話していたり、少し騒がしかった。
それと対象的に、自分と同じようにぽつりと1人で席に着き黙り込んでいるのもいた。
こんなものか。
だんだんと空いている席が人で埋まって行くと、廊下に出ている人間は減ってきた。
そして、担任が到着。
連絡などが終わり、いろいろとプリントやらを受け取って、いろいろと手続きを済ませた。
どうやら、席はここで合っているようだ。
その後、体育館に移動し、長い長い演説を聞くのであったが、教室への帰り道でどこかで見たような顔の人物がいた。
一瞬だったので、振り返って確認しようとするもすぐに見失った。
同じ学校なのだ、きっとまたどこかで会うだろう。
教室に着き、再度連絡を受け、その内容を頭の片隅に置いてとっとと帰宅した。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
それでは、続編で




