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贈りもの  作者: lycoris
1.離別
1/73

別れ

追記2019/9

1話以降の前書き後書きは、面倒なのでそのままで放置してます。

当時は若く•••

そんな訳でだいぶ回り道をするでしょうが、どうぞよろしくお願いします。。

小学校の頃、転校していく僕に彼は、昔からの大切な物をくれると言った。

これは何かお返しをしなければいけない。

彼とは小学校に上がった時に知り合い、年を重ねるごとに仲良くなった。

彼以外とは仲は悪い訳ではないが、あまり遊んだりしていない気がする。

そんな彼が僕にくれるという物は、カードだった。

なんの変哲もない彼のお気に入りのカード。

そこには死神の絵が描かれていた。

さらに、その死神のカードは拾った物らしい。

拾った物をスリーブにまで入れるとは、よほど大切なのだろう。

それに対し、僕があげる物は絵画だった。

外国に旅行に行った時に、父が気に入り買ったものだ。

それを誕生日に父が僕にくれたのだ。

だから、僕にとってもお気に入りだし、大切な物だ。

その絵画には2人の青年がお互いに反対方向を向いている絵だった。

1人は明るい色で、反対側は暗い色で塗られていた。

「僕たちは離れ離れになるけど、お互い頑張ろう!」そんな思いを込めて絵をあげた。

結局お互いの大切な物を交換することになった訳だが、お互いとも、大切にする といって別れた。


次の日、学校で転校の手続きとクラス会が行われた。

生憎、彼とは違うクラスだが、学校が終わり、引っ越しの準備を済ますと、ちょうど彼が遊びにきた。

いつも遊んでいた公園で、最後に目一杯遊んだ、話しをした。

懐かしい話や、恥ずかしい話、好きな子の話などなど、幼いながら話題は尽きなかった。

ずっとずっと、遊んでいたかった、話をして欲しいし聞いて欲しかった。

そんなことはあと数時間しか叶わないけど。

好きな子は、被っていた。

お互い長い時間を一緒に過ごしたのだから、似ている人を好きになったりするのだろう。

その子との事を彼に任せた、僕の分まで。

そんなこんなで、無情にも夕方を告げる鐘がなる。

ここで、お別れだ。

2度と会えない訳ではない。

そういうありきたりな期待を持ち、握手を交わし、彼と別れた。

彼は涙目になるも、耐えていた。

僕は少し溢れていたのかもしれない。

そんな彼の顔を目に焼き付け、家へと帰った。

引っ越し前最後の晩餐として地元の食材などを使い、焼肉をした。

お腹いっぱいになり、すぐに寝てしまった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ぜひ次話も読んでってください。

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