表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/34

未来は変わったのか?

 「こら!何している!」


 そんな時だった。

 俺はその声の方を振り向いた。

 それ以上にやばいことをしているこいつらの方が素早く振り向き、その姿を確認するや否や、猛ダッシュで逃げはじめた。

 声の主は警官だった。


 「どうした?大丈夫か、君?」


 警官が俺のところにやってきて、話を聞き始める。


 「はぁ、まぁ」


 面倒な事は避けたい俺はあいまいな返事を返す。それから、少し事情を聞かれたが、俺はいわば被害者側なので、すぐに解放された。

 結局、事なきを得たが、俺の頭がどうにかしていなければ、未来は変わったことになる。とすると、明日俺はあの装置を手に入れられない可能性だってある訳だ。

 すでに手遅れかもしれないが、ここはおとなしくして、昨日と同じことをしなければと俺は思った。


 はっきり言って、俺はあの装置。ただでくれると言うのなら、欲しい。


 しかしなんだ、言うのは簡単だが、一日前の事なんか覚えちゃいない。

 一日前の晩御飯だって、考え込まなければ出てこないくらいだ。俺は何時何分の電車に乗って帰ったんだ?

 違った電車に乗れば、未来は変わってしまうのか?


 おお、俺はどうしたらいいんだ!


 そんな事を考えると胃が痛んできそうだぜ。ちくしょう。

 ここはなんだ、ほら、あれだ、下手な考え休むに似たりだ。

 考え込まずに、今日を過ごそうじゃないか。

 俺は居直る事にした。きっと、俺は俺でしかない。下手に考えなければ、昨日と同じ生活パターンになるはずだ。

 なんて、考えてみたものの、やっぱり気になってしまう。

 そんなこんなで俺はやきもきしながら、24時間を過ごす事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ