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第5章 感知能力

『感知能力』


 これを持つモンスターは、最低でもレベル30以上に指定される。大型モンスターにとって、人間はアリのようなもの。広い平野ならまだしも、森のように視界を遮るものが多い場所では、人間を感知することは容易ではない。

 

 人間はその利点を活かして大型モンスターを討伐するのだ。瓦礫や巨木の陰に隠れて、安全な場所から魔法や弓などを使って攻撃をする。当然、大型モンスターは自分達の居場所を知り得ないのだから、攻撃を受ける心配はまずない。大型モンスターからすれば姿形の見えないお化けから、魔法や弓などの強力な攻撃を受けるようなものなのだから、たまったものではない。また、大型モンスターは動きが遅く、体が大きいので攻撃を受けやすい。そのため、時間をかければどんなに凶暴な大型モンスターでも最小の被害で倒し得たのだ。


 しかし、近年『感知能力』という特殊能力を持つ大型モンスターが現れ始めた。『感知能力』とはその名のとおり、小さな人間の居場所を大型モンスターでも感知できる能力のことだ。この能力を持つ大型モンスターは的確に障害物に隠れている人間を見つけ出し、その巨体から繰り出される攻撃によって、一撃で殺してしまうのだ。

 

 初めてこの『感知能力』を持つモンスターと人類が出会った時の惨劇を、人は『アンヴァサラの惨劇』と名づけ、今でも恐怖の歴史として語り継いでいる。



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