表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/23

第20章 壮大な何かを分かつ、強大な一撃

 白い霧の中、ゆらゆらと揺れる若草。

 ただあてもなく、さまよう。

 その姿はどこか儚さを含んでいるように見えた。


「ビャッックショヨオオン!!!」


 大きなくしゃみをする、大きなモンスター。

 白い霧は、まるで人間に見つかったゴキブリのように四方八方へ飛散する。

 晴れ渡る視界。

 見えるのは、立派な鼻角ただ一つ。


「うぉおおおおおお!!」


 巨剣が舞う。

 巨剣が踊る。

 その動きはまるで、生きているようだった。

 生命の躍動感で溢れていた。


「ギャオォオォオオウウゥウゥウ!!!」


 悲痛の叫びと共に、鼻角が宙に舞う。

 その一撃は、

 海と空を分ける水平線の様に

 夕と夜を分ける赤と黒の幻想的なグラデーションの様に

 私とあなたの心の様に

 

 壮大な何かを分かつ、強大な一撃であった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ