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第2章 モンスター 『ガリゲイオス』


「ギャオォオオォオオオオ!!!!」


 ガリゲイオス。二本足で立ち、硬い鱗を持つドラゴンタイプのモンスター。翼はないし炎も吐かないが筋骨隆々な両の腕を持ち、その手先には鋭い鋼鉄の爪を兼ね備えている。鼻には立派な角があり、その角には無数の穴が開いている。気性が荒く、全身の真っ赤な鱗の鎧が、より荒々しさを引き立てている。レベル21のモンスター。本来はレベル10以上のハンターが5,6人のチームを組んで討伐するレベルのモンスターである。



「さてと、ここいらでいいかな」


牙は小さな声でそう呟くと、今度は大きな声で叫んだ。


「おーい! 新米魔法使い、どこにいるか知らんが離れていろ! とばっちりで死んでも責任とらないからな!」


 森に住む動物のいくらかが反応し、逃げ出すほどの大声で姿の見えぬ新米魔法使いに指示を出した牙は、静かに呪文を唱えた。


「我が名は牙。古より伝わりし契約の魔法。異界の扉を開け! 『ゲート』」


 牙が『ゲート』と叫んだ瞬間、空は暗黒の雲に覆われた。


「グルルルルル……」


 事態の異様さに気付いたガリゲイオスが警戒し、喉をうならせた。次の瞬間、天が割れ、巨大な剣が二本落ちてきて、地面に突き刺さった。


「ズドドドドーーーーン!!!」


 その音はまるで雷のようだった。


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