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まのかん  作者: kishegh
導入
1/13

イントロダクション


コロニー・バベル。


人類の最後の宿木にして、墓標。


西暦2054年、それまで信じられていなかった事柄が、一気に現実の物として、直接的な被害を受けうる問題として、我ら人類の面前へと出現した。


それまで幻想(ファンタジー)の産物でしかなく、人々が面白がり、憧れ、時に恐怖した存在が実体を持って顕れた。


化け(ミディアン) 化け(フリークス) 化け(ノスフェラトゥ)


異貌異形の魑魅魍魎 神出鬼没の鬼に霊 妖怪変化に悪魔に魔神


場所も時代も関係なく、主義も主張も関係なく、宗教も歴史も関係なく。


今まで幻想だった物、今まで夢幻だった物、今まで気狂いの戯言だった物が顕れた。


唐突に、不条理に迫り来る災害に、人類は壁を作りその中に逃げ込んだ。壁は高さを増し、厚さを増し、中の空間は上へ上へと伸びていった。


壁に支えられた歪な建築物。


天へと伸び行くバベルの塔。


しかし、その伸び行く先に天は存在しない。


空も、宇宙も、既に神話の空間になった。既に異貌の者の世界へとその姿を変えた。


宇宙では荒ぶる神々が舞い狂い。空では、有翼の魔が飛び交っている。


人類は、閉じた壁の中の世界と、その周辺のみを居住区に暮らしていた。


しかし、外へ広げる事は無く、天へと伸びるも限りがある。


地上から聳え立つ塔は、その地下にも伸び行く塔を形成していた。


地下層、そこを構築するのはあぶれ者、犯罪者、そして光の中を歩けぬ者達。




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