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魔導機「マギア」の開発記録  作者: 丼もの好き
1号機 魔導機機城
3/3

1号機 魔道機城マギア・トリスタ 3話

今日は少し短めです

「何とか倒せたね……」


疲れ切った顔でユリアはそう言った。2等級のユリアでさえそう言うのだからやはり強敵だったというほかない。というか、明らかに大王スライムではなかったのだが!?突然へにしたように見えたし……などと考えるがその前に、


「お疲れ様。何だったんだろうね、本当に……あとこれ、浄化ポーション。一応飲んでおいて」

「ありがとぉ~」


万が一のこともあるので、ポーション(自家製)を飲んでもらう。それから、異常な核を回収して急いで組合に戻った。何せ変異した大王スライムである。しかも、2等級でさえ虚を突かれるほどの相手だ。もしもこれが低等級の冒険者だったら目も当てられないようなことになっていただろう。


「2等級のユリアです!緊急事態です!組合長に至急会いしたいのですが!」

「!!わかりました。では、こちらでお待ちください」


そう言われて、俺とユリアは二階の応接室に案内された。待っていると……かなりあわただしい足音が聞こえてきて、そのまま応接室に入ってきたのはここの組合長のグラファイトさん。がっしりした大男で元1等級冒険者だった人、そしてユリアの親代わりでもある。


「ユリアよ!ケガはないか!?ない?そうか、よかった……。あぁ、マギア君、久しぶりだね」

「おひさしぶりです」

「うむ。それで、緊急事態だったな。何があった?」


グラファイトさんに依頼を受けてからの一部始終を全て話した。グラファイトさんはうむむ……と、唸りつつ何かひらめいたようで、少し待っていろと一言言って応接室から出て行った。しばらく待っていると、一冊の古く分厚い本を持って戻ってきた。


「これは組合内で起きた大きな出来事が記された本だ。確か……ここだ、このページだ」

「あ、変異したもんすたーのはなしがある」

「それに、大王スライムの名前もあるみたい」


暫くして……。本を読み解いて分かったのは、百年ほど前にも似たようなことがあったという事だった。これによると、初めは弱いモンスターから始まり、最終的には1等級のモンスターまで変異していたとみたいだ。今回はいきなり2等級の大王スライムが現れたという事は……


「すでに変異が広まっている可能性がある、という事だな」


と、俺たちは結論付けた。それから、組合は緊急事態の要請を街に出し、程なくして一般人には街からの外出を控えること、冒険者や騎士団には変異モンスターの調査と討伐が言い渡された。ここから数週間は忙しい日が続き、それがひと段落したある日、俺とユリアは教会に来ていた。

ちなみに、ユリアは孤児院出身、マギアは孤児院の近くの冒険者一家の出身です。家が近かったこともあり、マギアの両親が家を空けるときは孤児院に預けられていました。マギアが研究者になったのは、貴重なモンスター素材と引き換えに父親が大けがを負いそのまま死んでしまったからです。夫に先立たれ、冒険者も引退した母親を養うため、高給職の研究者になりました。幸いにも、研究向きの才能があったおかげで生活もうまくいっていましたが研究所が爆散してしまったため、ユリアのしつこい誘いもあって冒険者になることになります。

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