1号機 魔道機城マギア・トリスタ 1話
初投稿です
よろしくお願いします
魔導機城マギア・トリスタとは、魔導技師マギアが創り出した革新的な技術によって生み出された天空城のことである!!
と、まぁこんなことを書いてみたが実際に作り上げるのも60過ぎてからだし、この時点の彼はまだ何も成し遂げられていないんだけどネ!
そんなこんなで始まりました魔道機「マギア」の開発記録。
はてさて、この先どうなりますことやら……
「なんでこうなった……」
唖然としながらそんなことを呟いたのは、いかにも冒険者!という雰囲気の服に身を包んだ20代くらいの青年、マギアだった。つい先日まで勤めていた魔導機構研究所が不慮の事故で爆散し、路頭に迷っていたところを知人に誘われ冒険者になった。もっとも、大量にあったモンスターの知識と魔術を多少かじっていたこと、固有魔法が割と万能だったおかげでこの年ではよくやれている。それが災いしたのだろう。今、マギアの目の前には如何にもガラの悪そうな3人組が、行く手をふさいでいた。
「お前、金持ってんだろ?渡せよ」
開口一番、何を言い出すかと思えばこれである。
「えっと……どこかで会ったことあります?ないならどいてくれると助かるんですけど」
「はぁ?どくわけねだろが。俺たちゃ知ってんだぞ!テメェがたんまり金を持ってることおよぉ!」
淡い期待は打ち砕かれ、やはり喧嘩か……と気分が重くなる。確かに、今日の依頼は冒険者になって初めての大成功だった。追加分の金ももらい、気分良く終われたはずなのにこれなのだ。気分も重くならないはずがない。
(もうすぐ来るかな~)と思っていると、
「そこの貴様ら!いったい何をしている!」
「げぇ、騎士団の連中かよ!テメェが呼びやがったのか⁉」
「そうだと言ったら?」
「ころしてやるぁ!」
騎士団員から声を浴びせられ、焦った彼らは何故か俺を殺す方向にシフトしたらしい。本当に何故?ただまぁ、殺すと言い得物を抜いたのならばやるしかあるまい。そう考え、俺は軽く固有魔法を使うと彼らを途端に動きを止めた。
「大丈夫かマギア!」
「やっぱり君か、ヘンドリック。あんなに遠くにいたのにここまで聞こえるくらいの大声を出すのは君くらいだからね」
「声のことへ別にいいだろ!それで、こいつらがお前を狙った物取りか?」
「そうだよ。牢屋に入るまでは動けないだろうし担いで持ってってよ」
「別にいいが……まあ分かった。」
「ありがとう。これは呼びつけたお詫びだ、もらってくれ」
そういって、モンスターの牙を何個か手渡した。ヘンドリックは重度のモンスター好きで、よく模型や標本を集めているのでこういうのを差し入れするととてもよろこぶのだ。
「! ああ!困ったことがあったら何でも言ってくれ!!」
「じゃあ、また」
そう言ってヘンドリックと別れた後、家路につく。今日は散々だったと思いながらいつも通る道を歩いていると家に着いた。
「ただいま~」
研究員だった時、やっとの思いで買えた小さな一軒家のドアを開ける。
すると、
「おかえりなさい」
と、玄関まで出てきてくれた。彼女はユリアといい、数年前から付き合っていて、同棲中で俺を冒険者に誘ってくれたのも彼女である。
「遅くなってごめん。変な奴に絡まれちゃってさ~」
「あら、その人たち見る目ないのね。マギアったらもう私より強いのに」
「まだ6等級の俺が?2等級の君と?冗談はよしてくれよ……」
「それこそ今更よ。あたしは16の時から冒険者やってて、あなたはつい先日デビューしたばっかり。等級なんて関係ないわよ!」
「そうかな~」
そんな話をしながら夕飯を食べる。今日は珍しく家で食べられたけど、いつもなら依頼で遠出することも多いので何だか安心感が違う。夕飯を食べ終わったら風呂の入り寝る支度をする。寝るときはユリアと一緒だ。
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみなさい、マギア」
二人一緒に眠りにつき、今日が終わった。
ちなみになんですけど、マギアの家って部屋が四つくらいしかなくて、寝室も一つしかないんですよね。当然入るベッドも一つだけ。ということは……




