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双子に愛されし公爵令嬢は、今日も笑わない

作者:八十八夜
幼い頃はもっと自由だった。

「アリー、大好きだよ」
「えへへ、わたしもアルのことだーいすき!」
「ふん、よくもいえるな」
「……レオは、わたしのことがきらいなの?」
「あーあ、レオがアリーを泣かせた」
「はあ?! 泣かせたつもりはねーし!」
「じゃあ、レオも言えばいいよ。ほら、アリーが悲しそうだよ」
「……あーもー! わかったよ! 俺もアリーのことが好きだよ、これでいいか!」
「わたしもレオのことだいすき! 二人のこと、だーいすき!」

好きな人と遊び、話して、美味しいおやつを食べて、楽しい時間を過ごしていた。
それが、いつからか変わってしまった。

ある日から、二人には会えなくなった。
思い出すことはあれど、会わない日々が続けば記憶も薄れていく。

毎日、勉強を続けさまざまな知識やマナーを身につけ、淑女として相応しい振る舞いをするように努力をしてきた。
気づけば、笑い方すら忘れてしまった。
1話  幼い頃の記憶と今
2025/12/02 20:44
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