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エピソード4
(守護神様が依頼した主はこの人か・・・)
店主は不安げに見る。
神様に愛でられし選ばれた人間。
(滅多に出ることはないが・・・かなり大勢の神様の恩恵を受けてるなこの人・・・)
店主は思う、運がいいのか悪いのか・・・と。
――ご褒美はちゃんと忘れないでね!ご褒美はこれよどれか選んで!――
店に並んだ商品を見ながら思案する。
「ありがとう」
健気で確かな夫婦がそこにはあった。
ある意味で人間にとって、一番きついであろう道をあえて選ぶ人間と相対する神様。
人間には酷だが恋人ができない魔法をかけてある。
期間限定だが・・・
守護神様が与えられる課題をこなすまでは、恋人ができない魔法だ。
まぁ、すぐ終わるだろうが・・・
東京の神様の世界から命からがら帰ってきたりゅうちゃんは、確かに神様からの言葉を聞き取れるようになっていた。
――おかえりなさーい!――
「ただいま~」
今日も今日とて、日はまわる。