巻一 登場人物および関連地図
◎草原全土
◎ジョルチ部周辺
■ジョルチ部
【フドウ氏】
インジャ……本編の主人公。のちのミノウル・ハーン。数多の盟友とともに草原を統一する英雄。称して「義君」。敵人からは「亡族の小僧」と呼ばれる。
フウ……インジャの父。「若き翼」と呼ばれた勇将。テクズスに謀殺される。
ムウチ……インジャの母。のちの「聖母太后」。夢に天王に会う。
ハクヒ……インジャの伯父。フウの兄。テクズスの追撃からムウチを守る。忠臣。
タンヤン……クウイの子。身の丈八尺の長身。
オラジュイ……フドウの宿老。
ツゥティ……フウの従弟。
クウイ……罪を犯してタムヤに逃れた男。
【ジョンシ氏】
ナオル……インジャの最初の盟友。胆力に卓れた智勇兼備の良将。
シャジ……ジョンシの宿将。
ウルゲン……ナオルの兄。族長争いに敗れて、ミクケル・カンに投じる。
【キャラハン氏】
セイネン・アビケル……ベルダイ右派に敗れ、インジャに投じてその盟友となる。知謀衆に優れ、神算鬼謀を以てズラベレン氏を降し、連丘にベルダイ右派を破る。
【ズラベレン氏】
コヤンサン……ズラベレン三将の筆頭。勇猛にして豪放。神都では酒乱の悪癖が禍を招く。
イエテン・セイ……三将の一。寡黙で冷静。
タアバ……三将の一。
ウルゾル……族長。かつては「手負いの虎」と呼ばれた猛将。
【ベルダイ左派】
トシ・チノ……若き族長。
アンチャイ……キハリ家の娘。野盗に襲われたが、ゴロに助けられる。マシゲル部のギィに嫁ぐ。
【ベルダイ右派】
サルカキタン・ベク……右派の族長。勇猛なるも短慮にして酷薄非道。称して「大人」。敵からは「野人」と呼ばれる。
ジュマキン……「ベルダイの六駒」の一。猛将。
シャキ……「ベルダイの六駒」の一。知謀に優れる。
【アイヅム氏】
テクズス……フウの盟友であったが、これを謀殺した非道の将。
■タロト部
ジェチェン・ハーン……「メンドゥの妖人」と称される。幼いインジャを養育する。
マタージ……ジェチェンの第三子。インジャの初陣に参加して、盟友となる。
ゴルタ……猛将。インジャの初陣を輔ける。
■カムトタオ(ジュレン部)
ハツチ……身の丈八尺。長髯を靡かせる好漢。「美髯公」と称される。コヤンサンの酒乱によって牢に入れられる。
イェリ・サノウ……大興の王族の末裔。人嫌いだが知謀才略は傑出している。セイネンと同窓に学ぶ。
ゴロ・セチェン……神都一の富豪。奸計に嵌まりギィを頼る。
ヒスワ……ゴロの家宰であったが、これを陥れる。「奸人」と称される。
ヘカト……商人。コヤンサンと争う。寡黙。
オガサラ・ジュゾウ……表は建具屋だが、実は無頼の頭領。異能の主。「飛生鼠」また「五技鼠」。
トシロル・ベク……役人。ゴロたちと親しい。
■その他
エジシ……タムヤに住む学士。ムウチらを援助。
ハレルヤ……放浪部族ダルシェの若き将軍。インジャ初陣の際、言葉を交わす。
ドクト……オロンテンゲル山のカミタ氏族長。テムルチと争う。
テムルチ……ドノル氏族長。ドクトと争う。
マルナテク・ギィ……マシゲル部ハーンの嫡子。「獅子」と称される傑物。アンチャイを娶る。
ジュド……野党の首領。「夜雷公」と称する。
トオレベ・ウルチ・ハーン……ヤクマン部ハーン。梁と結んでジョルチ部を分裂させた。