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草原演義 付録  作者: 秋田大介
巻六
12/26

巻六 登場人物および関連地図

草原(ミノウル)全土

挿絵(By みてみん)


■ジョルチ部


《フドウ氏》

インジャ(ジョルチン・ハーン)……本編の主人公。のちのミノウル・ハーン。数多の盟友(アンダ)とともに草原(ミノウル)を統一する英雄。称して「義君」、「赤心王(フラアン・セトゲル)」。オロンテンゲルの山塞を出て、ついに部族(ヤスタン)を統一。即位してハーンとなり、ナーダムを開催した。


タンヤン……身の丈八尺の長身。大将旗を護持する。渾名は「長旛竿(オルトゥ・トグ)」。


ムウチ……インジャの母。のちの聖母太后。夢に天王(フルムスタ)に会う。


ハクヒ……インジャの伯父。戦死。「万戸侯神威将軍」に封じられる。


《ジョンシ氏》

ナオル……インジャの最初の盟友(アンダ)。胆力に卓れた智勇兼備の良将。諸将の信頼厚く、山塞では副主。インジャ即位に伴って「右王」となる。渾名は「胆斗公(スルステイ)」。


テヨナ……ウルゲンの妻ボドンチャルの侍女。小ジョンシ滅亡の際、インジャに直言して感心される。渾名は「鑑子女」。


シャジ……ジョンシの宿将。渾名は「往不帰」。


《キャラハン氏》

セイネン・アビケル……ベルダイ右派に敗れ、インジャに投じてその盟友(アンダ)となる。知謀衆に優れ、神算鬼謀を以てズラベレン氏を降す。近衛軍(紅袍軍(フラアン・デゲレン))を統轄する。渾名は「百策花」。


《ズラベレン氏》

コヤンサン……ズラベレン三将の筆頭。勇猛にして豪放。神都(カムトタオ)では酒乱の悪癖が禍を招く。小ジョンシ戦で先鋒を願い出たが、ドルベンの策に嵌まり敗れる。渾名は「呑天虎」。


イエテン・セイ……三将の一。寡黙で冷静。渾名は「霖霪駿驥(りんいんしゅんき)」。


タアバ……三将の一。ひと言多い。渾名は「旱乾蜥蜴(かんかんせきえき)」。


《ベルダイ左派》

トシ・チノ……「チノ」の号を持つ。ジュレン部に追われ、インジャの山塞に投じる。インジャ即位に伴って「左王」となる。渾名は「霹靂狼」。


チハル・アネク・ハトン……キハリ家の女将軍。二条の鉄鞭を操る。かつて密偵と誤ってインジャを捕らえる。山塞の戦で勇名を馳せる。インジャ即位に伴って、ハトンに冊立される。渾名は「鉄鞭(テムル・タショウル)」。


キノフ……医道に通じた娘。「天仙娘」と称される。


サイドゥ……トシ・チノの片腕。知謀の将。ベルダイ右派との戦で先知の才を見せる。称して「長韁縄(デロア・オルトゥ)」。


トオリル……指揮統率に卓れる良将。献策するも容れられず、出奔してインジャに投じる。渾名は「百万元帥」。


カトラ……「双璧」の一。渾名は「隼将軍(ナチン)」。


タミチ……「双璧」の一。渾名は「鳶将軍」。


ナハンコルジ……部将。渾名は「石沐猴(せきもっこう)」。


ノイエン……身の丈九尺の巨漢。ナーダムの奉納相撲でカトラを破り、「飛天熊」と称される。


カナッサ……写生に長ける。称して「金写駱(アルタン・テメエン)」。


《アイヅム氏》

コニバン……テクズスの子。仁に富む好漢。サノウの計で山塞に降る。山塞の守将の一人となる。渾名は「慈羝子」。


《カミタ氏》

ドクト……テムルチと争っていたが、インジャに仲裁されて下山。歌楽に長じ、「癲叫子」と渾名される。


オノチ……弓に優れ、「雷霆子(アヤンガ)」と渾名される。ナーダムの騎射で優勝する。


《ドノル氏》

テムルチ……オロンテンゲルの山塞をドクトと争った知将。山塞の守将となる。渾名は「九尾狐」。


《イタノウ氏》

マルケ……右派に追われるインジャ、アネクらを救う。山塞の守将の一人となる。渾名は「白面鼠(シルガ・クルガナ)」。


シズハン……連丘で敗れたインジャを迎えに行くようマルケに勧めた佳人。渾名は「小白圭」。



■タロト部


マタージ・ハーン……ジェチェンの第三子。インジャの盟友(アンダ)。称して「通天君王」。ウリャンハタ部に敗れ、インジャと行をともにする。タムヤを宰領し、広大な牧地を得る。


ゴルタ……猛将。インジャの初陣を輔ける。タロト部の左王。


マジカン……マタージの兄。連丘で火計に遭い、戦死。「鎮山侯」の号を贈られる。


ジェチェン・ハーン……前タロト部ハーン。「メンドゥの妖人」と称される。ウリャンハタ部の奇襲で命を落とす。インジャ即位後、「大王」の尊号を贈られる。



■カムトタオ(ジュレン部)


イェリ・サノウ……大興の王族の末裔。人嫌いだが知謀才略は傑出している。セイネンと同窓に学ぶ。招かれて山塞に投じる。ジョルチ部を国家とするべく大権を授けられ、断事官(ヂャルグチ)に任命される。渾名は「獬豸(かいち)軍師」。


ハツチ……身の丈八尺。長髯を靡かせる好漢。「美髯公(ゴア・サハル)」と称される。コヤンサンの酒乱がためにインジャに投じる。


オガサラ・ジュゾウ……身も口も軽いが、異能の主。渾名は「飛生鼠」また「五技鼠」。小ジョンシとの戦ではドルベンの策に嵌まり捕らえられた。ジョルチ部にて諜報を司る。


トシロル・ベク……役人。ゴロたちと親しい。ヒスワに追われたがクニメイに救われ、山塞に投じる。渾名は「豬児吏」。


ゴロ・セチェン……神都(カムトタオ)一の富豪。奸計に嵌まりギィを頼る。渾名は「蓋天才」。


サルチン……商人。知謀衆に優れる。山塞の役敗戦後、ホアルンに難を避け、ヒィ、チルゲイらと交わりを結ぶ。北伐中危機に陥ったヒィに舟を調達してこれを救う。渾名は「楚腰公」。


ヘカト……商人。寡黙。コヤンサンと争った。ヒスワを諫めたあと、やはりホアルンに出奔してチルゲイと再会する。北伐より撤退するヒィに神都(カムトタオ)を囲む計略を示唆する。渾名は「鉄面牌(テムル・フズル)」。


カノン・ジュン……長身の女丈夫。ホアルンに向かう途中、ゾンゲルに襲われたが、ヒィらに救われる。渾名は「一丈姐(オルトゥ・オキン)」。


コテカイ……能書の佳人。渾名は「嫋娜筆(じょうだひつ)」。


チャオ……商人。ミヤーンとは旧知の間柄。ヒスワ即位の報を携えて山塞を訪れる。イシでカントゥカの叛乱を助ける。渾名は「銀算盤」。


ヒスワ・セチェン……ゴロの家宰であったが、これを陥れる。「奸人」と称される。草原(ミノウル)に覇を唱えるため計略を練ったが、山塞に敗れる。その後、セペート部と結んでヒィ・チノの留守を襲ったが失敗。ついに大院を廃して自ら皇帝(グルハーン)を僭称した。


グルカシュ……カムタイ出身の将軍。渾名は「呼擾虎(こじょうこ)」。ヒスワに認められてナルモント部攻撃の大将となったが敗れる。ヒスワ即位後、衙門(がもん)将に任命されて復権する。


ダルチムカ……ジャラート氏族長(ノヤン)。渾名は「金毛狗」。


キュロイ……西域の侠客。傭兵の長。渾名は「鼎目蛇」。



■ウリャンハタ部


《スンワ氏》

カントゥカ(エルケトゥ・カン)……二丁の戦斧を操る猛将(バアトル)。オロンテンゲル山撤退の際、その武勇を示す。ミクケルに叛旗を翻し、ドゥルガド台地でこれを破って即位。渾名は「衛天王」。


ボッチギン……「渾沌郎君」の渾名を持つ知恵者。カントゥカを叛乱に踏みきらせた。「上屋抽梯の計」をもってウラカン氏を陥れるなど、卓抜した戦略の才を見せる。


エミル・ガネイ……不思議な魅力を持つ娘。渾名は「妖豹姫」。


シャギチ……フワヨウの甥。ミクケルの侍臣。ムカリとともに去る。


ミクケル・カン……旧の大カン。ヒスワと結んでメンドゥを渡り、草原(ミノウル)制覇を目指すが、オロンテンゲル山でインジャに敗れる。その後は奸臣を侍らせて暴君と化したが、カントゥカに敗れて処刑される。


《カオエン氏》

ジュン・ヒラト……ウリャンハタきっての知将。オロンテンゲル山撤退を指揮した。その後、政務を委されていたが、カントゥカとともに叛乱。執政となり、「潤治卿」と称されて敬慕される。


チルゲイ……弁舌巧みな「奇人」。諸方で好漢と交わり、神都(カムトタオ)でインジャに見える。その後、ヒィ・チノと旅に出る。ヤクマン部で「カラバルの同士討ち」を画策。また「チェウゲン・チラウンの盟」を斡旋。山塞ではタムヤを落とす計略を出す。西原に帰って叛乱に参加、双城を落とす。


アサン・セチェン……衆望を集める聖君子。ミクケルに囚われ、好漢をして蜂起させる契機となる。医療に優れ、「聖医(ボグド・エムチ)」と称される。


サチ……男装の麗人。槍の使い手。渾名は「花貌豹」。ミクケルの冬営を焼いたほか、ドゥルガドの役で「寡をもって衆を囲む」奇跡的な用兵を駆使、自軍を勝利に導いた。


カコ・コバル……高潔有徳をもって知られる賢婦人。渾名は「雪花姫(ツァサン・ツェツェク)。カオエンのアイルを守り、イシで「カンの猟犬」を退ける。


タケチャク・ヂェベ……慧敏にして敏捷。渾名は「矮狻猊(わいさんげい)」。常に斥候として軍の先を駆ける。


ササカ……知勇兼備の美しい女丈夫。鷹を調教する天才。渾名は「蒼鷹娘(ボルテ・シバウン)」。ドゥルガドの役でボロウルを射る。


ジュチ・クミフ……異能ある佳人。渾名は「娃白貂(あいはくちょう)」。


クメン……「笑破鼓」の異名を持つ好漢。


《ウラカン氏》

カトメイ……ツォトンの子。小ジョンシを守るタムヤへ物資を輸送していたが、チルゲイの説得で密かに寝返る。渾名は「竜騎士」。叛乱に加わってイシを奪取する。


ツォトン……イシの知事(ダルガチ)。ミクケルの不興を買い、檻車中で自決。


ムカリ……喪神鬼イシャンの長子。戦斧の使い手。渾名は「亜喪神」。醜面亀ボロウルとともに「カンの猟犬」と称される。ミクケルの遺児を奉じてヤクマン部に投じる。


《ネサク氏》

シン・セク……弓射を能くし、軍馬に劣らぬ速さで駆ける異能を持つ。渾名は「麒麟児」。叛乱において随所で活躍し、ドゥルガドの役ではミクケルの後方を衝いて勝利を決した。


タクカ……奇策を得意とするシンの参謀。地理物産に詳しく、戦場にドゥルガド台地を推す。酒に弱い。渾名は「知世郎」。


《カムタイ氏》

スク・ベク……勇将。長槍の使い手。渾名は「小虎公」、「一角虎(エベルトゥ・カブラン)」。ミクケルに父を殺され、叛乱に参加。クニメイの援助によってカムタイに入城。ドゥルガドの役でミクケルを捕らえる。


クニメイ・ベク……商人。「紅大郎(アル・バヤン)」と称される。トシロルを救い、草原へ逃がす。タムヤ攻略の際、火薬を調達する。スクのカムタイ入城を「紅火砲」をもって助ける。


イェスゲイ……工人。兵器製造に長ける。紅火砲を生みだす。


ハヤスン……医人。民政の才を持つ。


オクドゥ……商人。文武に秀でる。


《チダ氏》

カムカ・チノ……渾名は「牙狼将軍(チノス・シドゥ)」。カントゥカに代わって北辺を守る。


《ダマン氏》

ヨツチ……直情径行で急進派の筆頭。渾名は「急火箭」、または「矮豹子」。



■マシゲル部


《カンダル氏》

マルナテク・ギィ(アルスラン・ハーン)……「獅子(アルスラン)」と称される傑物。アンチャイを娶る。チャテク家との内戦中、ムジカに攻められ一度は退けたが、バラウンが策に嵌まり敗れる。その後、ムジカと和し、「チェウゲン・チラウンの盟」を結んだ。かつてのタロト部の牧地を収めて即位する。


アンチャイ……キハリ家の娘。野盗に襲われたが、ゴロに助けられる。マシゲル部のギィに嫁ぐ。アステルノに捕らえられたが、チルゲイのはたらきでギィのもとに帰った。ギィ即位に伴って、ハトンとなる。渾名は「瓊朱雀(けいしゅじゃく)」。


《ジャルム氏》

コルブ……弓に優れる。ヤクマン部との戦で本隊と離れ、野盗になっていたが、チルゲイに会ってギィとの合流を果たす。ギィ即位に伴って族長(ノヤン)となる。渾名は「迅矢鏃(じんしぞく)」。


《クルベイ氏》

バラウンジャルガル……ヤクマン部との戦では策に嵌まって同士討ちを演じる。その後、遁走して現在は行方不明。


《キライ氏》

ハリン……アンチャイの側に仕える。渾名は「赫大虫」。


《チャング氏》

ウチン……賢婦人。ギィ即位後、族長(ノヤン)を説いてこれに帰順させる。アンチャイの側に仕える。渾名は「賢夫人(ボクダ・ウヂン)」。



■ナルモント部


《ムヤン氏》

ヒィ・チノ……「神箭将(メルゲン)」と称される弓の名手。チルゲイと交わり、不浄大虫を討って旅に出る。ホアルンの前でカノンを救い、ゾンゲルを降す。ヤクマン部滞在中、マシゲル部との戦で名を成し、その後、ギィ、ムジカと「チェウゲン・チラウンの盟」を結ぶ。父の負傷で帰還。ハーンとなり、セペート部に出征するも失敗する。


キセイ……日に千里を行く早足のもの。渾名は「神行公(グユクチ)」。


ゾンゲル……ホアルン近郊の野盗。ヒィに私淑する。渾名は「病大牛」。ヒィが即位すると近衛軍の将となった。


《サトラン氏》

ツジャン・セチェン……ヒィの友人。知謀に優れる。エルゲイ・トゥグの戦で見事な采配を振るう。撤退の際は殿軍を務めた。


《タラント氏》

モゲト……ヒィの友人。膂力衆に優れる。先鋒を任される。渾名は「小金剛」。


《アケンカム氏》

ショルコウ……名将ベルン・バアトルの娘。文武両道の女傑。留守地がジュレン部に攻められた際、迎撃する策を立案した。「司命娘子」と称される。


ゴオルチュ……ベルンの末弟。北伐の留守を預かる。


ムバイ……信頼おける老将。


イドゥルド……ベルンの遺児。北伐後、族長(ノヤン)となる。


《オラザ氏》

ワドチャ……族長(ノヤン)の嫡子。ギィの知己。氏族(オノル)を挙げてヒィを支援する。


ミヒチ……白面の女丈夫。渾名は「白夜叉」。



■ヤクマン部


《ヤクマン氏》

トオレベ・ウルチ・ハーン……ハーン。梁と結んでジョルチ部を分裂させた。テンゲリを祀り、章宗より「英王」に封じられる。


イハトゥ……ハーンの嫡子。東に所領を持つ。


オルカク・ウルチ……次子。西に所領を持つ。凡庸。


ドラサン……三子。北に所領を持つ。英明を謳われ、次期ハーン候補。


ダマン・マンチク……四子。オルドにあってハーンを佐ける。


マンドゥ……庶子の一人。騎射に長じる野心家。


ピンドゥ……マンドゥの弟。やはり騎射に長じる。


ダサンエン……七卿。三軍を率いる上将。


コルスムス……七卿。侍衛軍の帥将。武芸全般に通じる。


スーホ……七卿。財政に通暁し、税制を司る。


ウルイシュ……七卿。牧畜に詳しい色目人。


チンラウト……七卿。後宮に仕える宦官の長。


大スイシ……七卿。もとは西域の商人。


小スイシ……七卿。大スイシの長子。讒言を好む。


《ジョナン氏》

ムジカ……族長(ノヤン)。仁義に厚い。チルゲイと出会い、これを客とする。マシゲル部を攻めてチルゲイらの力で勝利を得る。アンチャイを庇護し、のちにギィ、ヒィと「チェウゲン・チラウンの盟」を結ぶ。渾名は「超世傑」。


タゴサ……ムジカの妻。男勝りの女丈夫。渾名は「打虎娘」。


オンヌクド……部将。渾名は「奔雷矩」。インジャの即位を視察。


マクベン……部将。渾名は「皁矮虎(そうわいこ)」。


アルチン……部将。渾名は「笑小鬼」。


《セント氏》

アステルノ……迅速機敏。称して「神風将軍(クルドゥン・アヤ)」。マシゲル部のチャテク家を攻める。カラバルの同士討ちのあと、留守地を接収してアンチャイを捕らえる。


《ジョシ氏》

カンシジ・ソラ……族長(ノヤン)。礫を得物とする赤髪の好漢。亡きハトンの族子。「赤流星」と称する精強な軍勢を率いる。渾名は「赫彗星」または「赫飛猴」。


《ガダラン氏》

キレカ・オトハン……族長(ノヤン)。飛刀を操り、火攻を得意とする。和を尊ぶ仁者。渾名は「紅火将軍(アル・ガルチュ)」。


《イレキ氏》

オラル・タイハン……近衛兵。礫と叉を得物とし、水攻に長ずる。渾名は「碧水将軍(フフ・オス)」。



■クル・ジョルチ部


《インガル氏》

ハヤスン・コイマル・カン……カン。超然として俗事に無関心。上卿の傀儡と化している。


《シュガク氏》

デゲイ……族長(ノヤン)にして上卿。奸智に長けた巨漢。


《タイクン氏》

セイヂュク……族長(ノヤン)。齢六十なるも猛将として前線に立つ。


ササウェイ……金剛球と称する得物を操る強力の将。


《ブリカガク氏》

エジシ……タムヤに住む学士。ムウチらを援助。小ジョンシ来襲の報を携えて山塞へ来る。インジャ即位後、「太師」の号を贈られる。



■セペート部


エバ・ハーン……「鎮氷河」の異名を持つ。ケルン・カーン、ヒスワと結んでヒィ・チノを迎え撃つ。


ドブン・ベク……エバ・ハーンの寵臣。謀略家。


ズベダイ……エバ・ハーンの腹心。


ケルン・カーン……北の異族(ホイン・カリ)族長(ノヤン)。エバの女婿。渾名は「金杭星(アルタン・ガダス)」。



■その他


ハレルヤ……放浪部族ダルシェの将軍。インジャ初陣の際、言葉を交わす。チルゲイに出会う。渾名は「盤天竜」または「太極柱」。


タルタル・チノ……放浪部族ダルシェの族長(ノヤン)


黒鉄牛(ハラ・テムル・ウヘル)……崖の上から転落したところをハレルヤに救われた。記憶を失っていたため、本名その他は不明。


ミヤーン……イシ出身。チルゲイと旅に出る。カントゥカの叛乱を助ける。


イェシノル……イシの文官。渾名は「瑞典官」。


ヤムルノイ……イシの武官。渾名は「鉄将軍(テムル)」。


ナユテ……ホアルン出身。占卜に長じる。チルゲイと旅に出て、幾度もその異才をもって彼らを助ける。インジャの下に留まり信頼を得る。渾名は「神道子」。


ドルベン・トルゲ……テュルクダイ氏族長(ノヤン)と称する。「四頭豹」の渾名を持つ奸智に長けたもの。小ジョンシにあってインジャらを苦しめる。撤退の際にはインジャを射て去る。


章宗……中華(キタド)を統べる梁の皇帝(グルハーン)。トオレベ・ウルチを英王に封じる。


梁公主……梁よりトオレベ・ウルチに下賜された夫人。

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