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2/2

目覚めた先の世界は、、、、

今自分はどうなっているのだろうか。どこか不思議な心地よさを覚える。

薄暗い光が眼に差し込んだのを感じて俺は目をあけた。

目の前にはなぜか見たことがある天井、カーテンの隙間からは太陽の光が差し込んでいた。

昨夜の記憶を取り戻し俺ははっとベットから起き上がる。

見渡すといつも通りの自分の部屋があった。

(なんだ夢か)

その時窓の外が急に暗くなった、そう気づいたと同時に窓の光はまた差し込む。

なにかが通っているのだろうか。しかしここは2階だ、不審者かと思い外をのぞき込むと

そとにはありえない景色が広がっていた。その景色に啞然していると下から声がした。

「拓哉!ご飯だよ!」

懐かしい声がする。母の声だ。

俺は「はーい」とだけ声をかけ1階へ駆け下りた。


階段を駆け下りていくと俺は不思議と違和感を覚えていた。

「家。こんなきれいだったっけ?」と、、、、

階段を下りて1階につくとそこには信じられない景色が広がっていた。

若いころの母がいたのだ。そして何よりも信じられなかったのは父がいたことだった。

小学5年生のころ仕事に出たきり行方不明になっていた父がいたのだ。

俺は立ち尽くしていた。目からは自然と涙があふれていた。

「どうしたのそんなに泣いて」

母と父は驚いた顔をしてこっちを見た。俺は脳内の処理が追い付いていなかった。

なぜ若いママとパパがいるのか、外の景色は何だったのか。理解できずに放置されていた

記憶が思い返されあふれだす。次に気づいたとき俺は泣きながらパパに抱き着いていた。


父は深く聞かないでくれた。すると

「そろそろご飯ができるよ」

と母が皿を机に置いた。その皿と母の手は触れていなかった。

そして俺はまるで死に怯える子猫のように言った

「あ、、あれは、、な、んだ、、」

近くにいた父は不思議そうにしながら

「何言ってるんだ。ただの遠隔魔術だろう」

と少し笑いながら言ってきた。

こんな時に冗談を言う父に手が出そうになったが、目の前の出来事を

説明するにはそれしかなかった。父が言ってることは本当なのだろうか。

驚きを隠しきれていない俺を傍に母は魔術講演会を始めるかのように魔術を使いだした。

指先からでる火や水、母の言葉に反応するように動く食器やフライパン。

俺は驚きながらも母には深く聞かず朝ご飯を食べた。

朝食を食べてすぐ俺は2階に行った。朝から処理落ちした脳を休めながら

今の状況を整理するために、気がかりになった6年前に失踪した妹のことも

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