事務子とマイナ保険証トラブル
保険の資格確認で、病院に設置しているカードリーダーを使わない認証の方法や、こちらが操作して確認する方法はありますが、マニュアルにはカードリーダーが使えなかった場合の例外的な措置として書かれているため、今回の話題は通常の利用においてが前提の話になります。
現行の保険証の発行廃止まで半年を切りました。
テレビや新聞では、今年の12月2日から今持っている保険証が使用できないかのような伝え方がされています。
実際は、保険の切り替えなどで保険証が変わる時、12月2日以降は保険証が発行されないということです。
保険に変更のない方は来年の12月1日まで現行の保険証が利用できます。
マイナ保険証にしていない方には、資格証明書というものが発行されます。
どのような書類になるのかはまだ発表がありません。
保険証が使えなくなると勘違いしてマイナ保険証に切り替える方が少し出てきていますが、現場では様々なトラブルが起きています。
今回はマスコミが報道しない現場で起きているトラブルをいくつか紹介します。
①切り替えた保険が反映されていない
4月は就職や転職で保険が変わる方が非常に多いです。
そのため、現行の保険証では4月に保険が変わる方は保険証の発行がかなり遅れます。
4月1日付けで保険が変わっても、保険証が届くのはゴールデンウイーク明けなんてことがよくあります。
マイナ保険証にすればその問題が一気に解決するらしく、転職してもすぐ切り替えた保険になるそうです。
しかし、患者さんで4月に切り替えがあった人は4月中にマイナ保険証に反映されていませんでした。
酷い方では、4月1日に転職してゴールデンウイーク明けに保険証が届いたのに、マイナ保険証に反映されたのは6月でした。
患者さんからは「何でマイナ保険証の反映が遅いのか?使えないじゃないか」とクレームを言われました。
保険証があったから保険で会計できたものの、廃止されていたら自費になるところでした。
②機械の操作ができない
高齢者に多いです。
家族から使うように言われ持ってきたはいいが、自分で機械を操作することを知らずに「なんでスタッフがやってくれないんだ」とトラブルになることがあります。
マイナ保険証が現行の保険証とどう違うのか理解しないまま持ってきているのです。
違いの説明や自身で操作しないといけない等の説明をしないといけないため、人手が割かれます。
高齢者からしたら、今までは受付に全部渡せば済んだものを何故手間を掛けさせられるのか理解できず非常に不満なようです。
機械に対する恐怖心もあり、うまく操作できないストレスをスタッフへぶつけてきます。
また、障がいのある方(ここでは常時介助者が必要なレベルの方とします)は使えません。
自身で動けない方にどうやって操作してもらえば良いのでしょうか?
今は保険証が利用できるため、付き添いの方が受付に渡すだけで済みますが、自身で認証をしないといけないとなるとどうしたら良いのか。
付き添いで来ているご家族から相談を受けることもあります。
③氏名などの情報が間違っている、表示されない
昨年ニュースになっていましたが、現在でも間違ったままの方がいます。
また、旧漢字の方の名前が〇〇としか出てきません。
国は解決したと言っていますが、全員の情報が訂正されていません。
再診の患者さんは、情報があるためどうにかなりますが、初診の患者さんは見落とす可能性がありますし、確認するとなるとそこで手間がかかります。
このように、マイナ保険証の利用者が少ない中でも早急に解決すべきトラブルがいくつも起きています。
マスコミは病院が使わせないようにしていると批判したり、お金儲けの為にマイナ保険証を作るよう病院が強要していると報道しているのを見たことがありますが、トラブル続きでリスクが高いものを誰がすすめたいのでしょうか?
マイナ保険証導入により、人手が取られトラブルが続きうんざりしています。
もっと現場の声を報道してほしいなと思います。
現行の保険証廃止はまだ早いのではないか、個人的にはそう思ってしまいます。
次回は7/21投稿予定です。




