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寝転んだ部屋

作者: 朝焼 悠

寝転んだ部屋

見上げる天井

僅かにたわんでいるカーテンレール


窓から射し込む陽の光を

テーブルの上に

投げ出したままにしていた

スマホの画面が反射して

僕では届かない壁の高い一部分を照らしてる


外の電線の上では小鳥が鳴いてる

あれは多分スズメでどこかで猫の声が聞こえて

点けっぱなしのテレビでは

もうすぐ再放送のドラマも終わる


辛くもないけど

楽しくもないな


青い空に雲が流れてる

少しずつ瞼が重くなる

それもそうか

こんな陽気に

こんな過ごし方

うたた寝しなかった方が

不思議なくらいだな


少しずつ陽が傾いて

こうなると暮れるのはまだまだ早い


そろそろ鼻の奥がぐずりだしているのに

夜はまだ冷えるから

このまま寝たら風邪

引くかもな

このご時世

それもマズイよな


茜色に染まっていく空に

雲が流れてる


ただの虚無だと

時間の無駄使いだと

気が重くなる一方で

とても贅沢をした気分にもなる


だって今日は

普段 流れを見る余裕なんてない

あの雲を

視界の端から端まで

流れていく姿を眺めていられたのだから


寝転んだ部屋

見上げる天井

僅かにたわんでいるカーテンレール


窓の外が茜から藍へと色を変えていく


そろそろカーテンを閉めようか


大丈夫


また明日の朝

カーテンを開くために

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― 新着の感想 ―
[良い点] >また明日の朝 カーテンを開くために 開きます… そのための…今日… 僕は…ひとむねり…してから…今…酒飲んでますが… 詩作してから…また…ひとむねり…しますか…と… また……
[良い点] なんとも味わい深い、素敵な詩ですね! 私は、こういう詩が大好きです。 いつか、自分も描けるようになりたい。 今日も朝焼さんの詩から、勉強させていただきました! 素敵な詩を、ありがとうござい…
2021/02/14 20:56 退会済み
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