表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

第8話 「絶体絶命! ラファエルの猛攻!」

 前回までのあらすじ! 学校を襲って来たラージコングを、見事な連携で撃破したデストロイハートとデストロイスター! するとそこに、天界のエリート幹部・ラファエルが登場! さらにルシファーが元天使だということも分かり、大混乱! とにかくその場から逃げようとするルシファー達であったが、ラファエルはそれを許さない! 彼は目にも止まらぬスピードで、デストロイハートとデストロイスターに襲い掛かってくるのであった!











「うおおぉぉ!!」


 純白の翼をはためかせ、デストロイデュオの2人目がけて一直線に向かってくるラファエル! その瞬間最高時速は、なんと200キロにも及んだ!


「来るなら来やがれ!!☆☆」


 デストロイスターが対抗心むき出しでロッドを振りかざす!!






 ガキィィンッッッッッ!!!!!






 彼女のロッドとルシファーの右拳が激突し、火花が飛び散った!


「ふん、その程度か!!」


 ラファエルはニヤリと笑い、空いた方の左拳でデストロイスターの腹に正拳突きをうつ!!


「ぐわあぁぁ!!☆☆」


 その一撃をもろに食らい、吹き飛ばされるデストロイスター!!


「よ、よくもデストロイスターを!!♡♡」


 激情したデストロイハートはロッドをラファエルに向け、その先端から盛大に火炎放射を放った!


 だがラファエルは余裕の表情で火炎放射を避けると、そのまま軽いフットワークで彼女の後ろに回り込む!


「速い!?♡」


 デストロイハートは思わず驚愕した!


「背中が……がら空きですよ!」


 そしてラファエルは、彼女の背中に強烈なキックをお見舞いする!!


「うげーーーーー!!!!!♡」


 変な声をあげながら、デストロイハートは勢いよく地面に突っ伏した!!


「か、勝てない……!!!♡♡♡」


 うつぶせの状態で呟くデストロイハート!


「おいハート!☆ 大丈夫か!☆」


 デストロイスターは相方に呼びかけながら、ラファエルへの攻撃のチャンスを伺う! しかし!!


(隙がない……!☆)


 ファイティングポーズの類を一切取っていないため、一見簡単に攻撃できそうにも思えるが――その実、ラファエルの佇まいには謎の迫力があり、思わず接近することをためらってしまう!


 これが天使のパワーなのだろうか!


 するとルシファーが、深刻な面持ちで叫んだ!


「2人とも! 何も考えず僕の方へ来るんだ!!」


 それを聞いたデストロイハートはすかさず立ち上がり、ルシファーの横へと走る! それに続いて、デストロイスターもがむしゃらに走り始めた!!


「くっ、逃がすか!」


 ラファエルがそう言って、腰を低くかがめる!


「させない!!☆」


 デストロイスターはルシファーの方へ走りつつ、ラファエルの眼前に向けてロッドから電流を放った!


 その電撃は強烈なフラッシュを発生させ、ラファエルの目をくらませる!!


「!? こしゃくな!」


 そしてなんとか、デストロイハートとデストロイスターはルシファーの元へたどり着いた!


「よし、いまだ!!」


 ルシファーは前足をパッと天に掲げる!


 ――と、その瞬間!!


 彼女たちをまばゆい光が包み込んだ!!











 数秒後、気が付けば彼女たちは私立ファンタジーポエット学園の校舎内にある、掃除用具入れの部屋に移動していた!


 ホウキやモップに囲まれた少し埃っぽい部屋の中で、顔を見合わせるデストロイハートとデストロイスター!!


「これって……ルシファーの魔法?♡」


 デストロイハートが尋ねると、ルシファーは首を縦に振った!


「そうだ。転移魔法を使って、ここにワープしてきた」


「お前、こんなこと出来るんならとっととやれよ……☆ で、これからどうする?☆ 形成を立て直して、もう一度ラファエル(あの野郎)のとこに戻るか?☆」


「いや、それは駄目だ。今の君たちでは、どうあがいてもラファエルには勝てない。それにどのみち、あいつはもう天界に帰ったと思う」


 冷静な口調で言うルシファー!


「あん?☆ なんで帰ったって分かるんだよ☆」


「前にも言ったとおり、地球は天使や悪魔にとって過ごし辛い環境なんだ。そんな場所にラファエルは天使の姿のままやって来て、しかも君たち2人を相手に戦った。だからもう、活動限界が来ている筈だよ」


「なるほどね!♡」


 デストロイハートは納得した!


「……にしても、なんかモヤモヤするぜ!☆ 負けたままなんてよお!☆」


 苛立ちながら髪をかきむしるデストロイスター! するとルシファーは眉間にしわを寄せて口を開いた!


「今の君たちは……“メタル(ぢから)”が足りてないんだ……!」


「……は?☆」


「なにそれ?♡」


 素っ頓狂な顔で首をかしげるデストロイデュオの2人!!


「任せてくれ、僕に考えがある。短期間で、君たちのメタル(ぢから)を劇的にアップさせてやろう。そして、ラファエルにリベンジしてやるんだ!」


 そう言ってニヤリと笑うルシファー!


 果たしてこの黒猫の頭の中には、どのような計画が渦巻いているのだろうか!?


 というか、“メタル(ぢから)”とはなんなのだろうか!?


 謎は深まるばかりである!!


 ――ちなみにカケル君は、全身骨折という重傷を負ってしまったが、命に別状はなかったぞ! 良かったね!


 次回、「見参! メタル三銃士!」に続く!!!


・さくしゃあとがき

 だい8わを よんでくれて ありがとう! やっぱりラファエルは とてもつよかったね! でも エリカと クルミは あきらめないよ! これから とっくんをして つよくなるんだ! みんなも ふたりのこと おうえんしてあげてね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ