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第6話 「乱入! テニスコートの死闘!」

 前回までのあらすじ! ルシファーの協力を得てデストロイスターに変身した吉澤クルミは、内に秘めていた凶暴性を一気に開放して怪人を撃破した! そしてエリカとクルミは、ルシファーが地獄からやってきた悪魔であること、さらに天界の天使たちが怪人を使って地球の人類を滅ぼそうとしていることを知る! 果たして2人は、天使の目論見を阻止できるのだろうか!?











 今日の体育の授業は、テニスの日!


 エリカとクルミは体操服に着替え、私立ファンタジーポエット学園の校舎裏にあるテニスコートへとやってきた!


「楽しみだね、クルミちゃん!♡」


 自分のラケットを握りしめ、満面の笑顔で言うエリカ! 彼女はテニス部のエースなので、テニスは得意だ!


「あはは、私は運動苦手だから、端っこでエリカちゃんのプレーを見学してるよ☆」


 クルミは苦笑しながらそう返した! 彼女は勉強が得意だが、代わりに運動が苦手なのである!


 すると2人の前に、クラスの人気者・伊集院カケルがやってきた!


「あっ、カケル君!♡」


 エリカはカケルのことが好きなので、彼を見た途端に目がハートになる!


「エリカ! お前今度テニスの全国大会に出場するんだって?」


「うん、そうだよ!♡」


 説明しよう! 運動神経抜群のエリカは、都内でも有数のトップテニスプレイヤーなのだ!


「凄いじゃん! じゃあ今日は、俺とテニスの試合してくれよ!」


 カケルは微笑みながら言ってきた! それを聞いたエリカは思わず赤面!


「ほ、本当に!?♡♡ いいよ、やろうやろう!!♡♡」


(キャーーー!!!♡♡ 憧れのカケル君とテニスが出来るなんて、夢みたーーい♡♡)


 こうして2人は、体育の授業中に試合をすることになった!











 そして数分後! エリカとカケルはテニスコートに入り、お互いに向き合った!


(き、緊張する~~~!!!♡♡)


 頬を赤らめながらラケットを握るエリカ! クルミはコートの端で体育座りをして、赤面するエリカのことを眺めていた!


「それじゃ、俺から行くぜ!」


 カケルは爽やかに笑いながらテニスボールを掲げる! そしてボールを上空に放り、サーブの体勢に入った!


 ――と、その瞬間!!






 ドカァァァーーーン!!!!!






 なんと驚くべきことに、カケルの下の地面が凄まじい勢いで爆発した!!!


「うわぁぁぁああーーーーー!!!!!」


 その衝撃で校舎の方へと吹き飛んでいくカケル!


「な、なにごとですの!?」


「なんだよ今の爆発!?」


「にげろーーー!!!」


 パニックに陥ったクラスメイト達が、我先にと脱兎のごとく逃げ出した!


 そして爆心地の土煙の中から、一体の怪物が登場!


「ウゴゴゴゴ……オレ……ニンゲン……コロス……」


 片言の日本語で物騒なことをしゃべっているその怪人は、全長2.5メートルの巨大なゴリラであった!


「何あれ!?☆ ゴリラ!?☆」


 体育座りの体勢からサッと立ち上がって驚愕するクルミ! するといつの間にか彼女の横にいた黒猫のルシファーが口を開く!


「あれは天界の天使たちによって改造され生み出された狂気のゴリラ……その名も“ラージコング”だ!」


「ていうかルシファーちゃん、いつの間に!?☆」


「こんなこともあろうかと、遠くからエリカとクルミのことを見張っていたのさ!」


 堂々とストーカー宣言をするルシファー! するとエリカが、ラケットを握ったままクルミたちの方へ走り寄ってきた!


「クルミちゃん!♡ 一緒に戦うよ!♡」


 彼女はそう言ってラケットを地面に置き、体操服の懐に隠し持っていたヘヴィメタルロッドを抜く!


「うん、やろう!☆」


 同様にクルミも懐からロッドを引き抜いた!


 そして2人は息を合わせてロッドの先端を天に掲げ、力強く叫ぶ!!


「「ヘヴィメタル・デストロイチェーーンジ!!♡♡☆☆」」






 ピカァァァーーーン!!!






 2人の全身をまばゆい光が包み込む! 数秒後、光がはじけた後に立っていたのはお馴染みデストロイハートとデストロイスター!!


「いくよ、デストロイスター!♡」


 白塗りの顔面にハートペイントのデストロイハートが言った!


「おう、任せろ!☆ ()(たお)してやる!☆」


 白塗りの顔面にスターペイントのデストロイスターがコクリと頷く! 先程までの柔和な態度と顔にかけていたメガネは完全に消え失せ、口調も荒々しいものへと変わっていた!


「ウゴゴゴ……デストロイハート……デストロイスター……オマエタチ、タオス……」


 そう言いながら、たくましい両腕を威嚇するかのように天に突きあげるラージコング!


「わ、私達のことを知っているの!?♡」


 相手の予想外の反応に、開いた口が塞がらないといった様子のデストロイハート!


「おそらく、ラージコングは初めから君たち2人を倒すつもりでここにやってきたんだ!」


 ルシファーは眉間にしわを寄せながら言った! するとデストロイスターが腕を組んで話に入ってくる!


「つまり、もう俺達のことを天界の奴らはマークしてるってことか!☆」


「そうなるね」


「それって、結構やばいんじゃない!?♡♡」


「大丈夫、倒せばいいのさ!」


「それもそっか!♡♡」


 デストロイハートは笑顔でそう言うと、目にも止まらぬ速さで地面を蹴った! 地面は合成樹脂でコーティングされたテニスコートなので、グリップが効きやすい! そのため、通常よりも早く動けるのだ!


 そしてラージコングの懐に潜りこむデストロイハート!


「!?」


 彼女のあまりの素早さに、ラージコングはガードが遅れた!


「はぁぁああっ!!♡♡」


 その一瞬の隙を見逃さず、デストロイハートが敵のどてっぱらに正拳突きを叩き込む!


「グアアアア!!!」


 ラージコング、悶絶! 圧倒的悶絶! なんとか踏ん張って右腕を振るが、デストロイハートは冷静に身をかがめてその攻撃を避けた!


「チョロいね!♡」


 あざ笑うようにそう言って後ろにジャンプし、敵と距離を取るデストロイハート! そんな彼女と入れ替わるように、今度はデストロイスターがダッシュでラージコングに接近!


 果たしてラージコングの運命や如何に!


 次回、「降臨! エリート幹部ラファエル登場!」に続く!!!

・さくしゃあとがき

 だい6わを よんでくれて ありがとう! エリカちゃんは べんきょうは にがてだけど スポーツが とくいなんだ! クルミちゃんは スポーツは にがてだけど べんきょうは とくいなんだ! みんなは なにが とくいかな? みんな ちがって みんな いいんだよ!

 ちなみに ぼくは ツイッターの “エゴサ”が とくいだよ!

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