第1話 「覚醒! ヘヴィメタル魔法少女の爆誕!」
・さくしゃまえがき
はじめまして! さくしゃの しもっち です! このさくひんは、 しょうがっこう1ねんせい から 6ねんせい までの おんなのこむけにかいた ライトノベル だよ! おとうさん や おかあさん と いっしょによんで、 きみの おしキャラ を みつけてね!
「やっほー、私の名前は川口エリカ!♡ 都内の学校に通う元気で可愛い中学2年生!♡ 髪は茶色のロングヘアーで、好きな食べ物はマカロン!♡ 部活はテニス部に所属しているよ!♡」
時は世紀末から十数年後、2018年! この物語の主人公である川口エリカは、虚空に向かって自己紹介をしながら登校をしていた!
そんな感じで彼女が路地をとことこ歩いていると、後ろから一人の男性が颯爽と登場!
「おはようエリカ!」
「あっ、カケルくん!!!♡♡♡」
説明しよう! 黒の学ランをクールに着こなす彼の名前は、伊集院カケル!
エリカと同じクラスの男子で、運動神経抜群・頭脳明晰なクラスの人気者だ! 部活はサッカー部に所属している! エリカがこっそりとカケルに恋心を抱いているというのは、学校の皆には内緒だゾ!
「なあエリカ、お前昨日の数学の宿題できたか?」
カケルは気さくに話しかけてきた!
「えっ!?♡♡ いや、分からなかったからプリント破り捨てちゃった!♡」
(ど、どうしようっ!♡ 憧れのカケルくんに話しかけられちゃってる!♡ 緊張で頭が上手く働かないよー!♡)
エリカ、赤面! 圧倒的赤面!!
「なーんだ、それじゃあ学校に着いたら、俺が答え教えてやるよ!」
カケルはそう言って爽やかにはにかんだ!
「本当に!?♡ ありがとう!!♡♡」
(キャーーー!!!♡♡♡ カケルくんってばかっこよすぎーーー!!!♡♡♡)
流石はクラスの人気者伊集院カケル! どんな相手にも優しく接する好青年だ!
と、その時!
「ギャーーー化け物ーーー!!!」
「助けてくれーーー!!!」
「う、うわーーー!!!」
閑静な住宅街を歩く2人の前方から、突如一般人の悲鳴が響き渡ってきた!!
「なんだ!?」
その端正な顔立ちを驚きに歪めるカケル!
すると2人の目の前に、巨大な人型の生き物が奇声を上げながら飛び出してきた!
「ブヒヒーーー!!!」
「こ、こいつは一体何なの!?♡♡♡♡♡」
緑色のゴツゴツとした肌に、豚のような醜い顔面! 手には武骨なつくりの木の棍棒が握られている!
「ブヒブヒー! 俺様の名はオーク! 貴様ら愚かな人間をせん滅するブヒー!」
棍棒を振り回しながら叫ぶオーク! 身長が2.5メートルはあるので、その動きは迫力満点である!!
「ブヒブヒー! お前たちも倒してやるブヒー!」
オークは棍棒を振り上げ、エリカとカケルの方へ向かって勢いよく走ってきた!
「きゃああああ!!♡♡」
思わず頭を覆って地面に伏せるエリカ! するとカケルはとっさに前へ出て、エリカをガードする!
「エリカ、危ない!」
「ブヒーーー!!!」
ズガンッッッ!!!
オークの振った棍棒の一撃が、カケルにクリティカルヒット!!
「うわーーー!!!」
カケルは思いっきり吹き飛ばされて、住宅街へ突っ込んだ! その衝撃で無関係な一軒家が爆発!!!!!!!!!!
ドカーーーン!!!
「キャーーー!♡ カケルくん!?♡」
エリカは困惑した!
「ブヒヒヒヒ、チョロいもんだブヒ! 次はお前だブヒ!」
エリカをギロリと睨みながら言うオーク!
「そんな……カケルくんに暴力を振るうなんて許せない!♡」
エリカは拳を握りしめて激昂した! だがしかし、今の非力な彼女に戦う手段などない! 絶体絶命のピンチである!
「ブヒブヒー! お前に何が出来るんだブヒー?」
オークは非力なエリカをあざ笑った!
「そ、それは……♡」
「御託はいい! お前もせん滅だブヒー!!」
そう叫んで棍棒を振り上げるオーク! もはやこれまでとエリカが目をつぶった、その瞬間!
2人の間に、まばゆい光が現れた!
「ブヒ!?」
オークは驚愕しながら攻撃する手を止め、後ろに下がる!
「な、何事だブヒ!?」
オークが目を凝らすと、光の中から一匹の黒猫が出てきた! しかしそれは一般的な猫ではなく、背中に悪魔のような漆黒の翼が生えている! その猫は翼を器用に動かして、宙にフワリと浮いていた!
「猫が……宙に浮いてる……?♡」
目の前で起こっている出来事が理解できず、呆然とするエリカ! するとその黒猫は口を開き、驚くべきことに人間の言葉を話し始めた!
「やめるんだオーク! 善良な地球の人々を襲ってはいけない!」
ちなみにその声は、悪魔的な見た目にぴったりなダンディーな男性のものである!
「なるほどな、お前が“例の妖精”かブヒ! だが、俺様の邪魔はさせないブヒ!」
そう言って黒猫に攻撃を始めるオーク!
「おっと!」
黒猫は器用に空中を飛び回り、敵の棍棒を間一髪でかいくぐった!
「くっ、まだ地球の環境になれていないから、思うように体が動かない……!」
そして黒猫はエリカの方を振り返り叫ぶ!
「そこの君! 名前は?」
「わ、私!?♡ 私の名前は川口エリカ!♡ 都内の学校に通う元気で可愛い中学2年生!♡ 髪は茶色のロングヘアーで、好きな食べ物はマカロン!♡」
「そうか! 僕の名前はルシファー! 一か八かだけど、僕に力を貸してくれ!」
「ち、力を貸すってどうやって!?♡」
突然の申し出に慌てふためくエリカ!
「エリカ、これを使うんだ!」
ルシファーはそう言って前足をパッと突き出した! するとエリカの手元が光り、一本の杖が現れる!
「こ、これは!?♡」
その赤色の杖は長さ約50センチで、先端に大きなハートの飾りがついていた!
「それはヘヴィメタルロッド! 君に力を与える魔法の杖だ!」
「な、なんですってー!?♡♡♡」
杖を握りしめて驚愕するエリカ!
「さあ、エリカ! そのロッドを天に掲げて“ヘヴィメタル・デストロイチェンジ”と叫ぶんだ!」
「な、なんだかよく分からないけれど……こうなったら、やるしかない!♡」
そして彼女は勢いよくロッドを振り上げ、力強く叫んだ!
「ヘヴィメタル・デストロイチェーーンジ!!♡♡」
彼女の言葉に呼応して、ロッド先端の深紅のハートがまばゆく輝き始めた!
次回、「戦闘! 初めての魔法はドキドキ!」に続く!!!
・特別付録:ヘヴィメタル魔法少女・デストロイデュオOPテーマ
「ヘヴィ♡デス☆メタル」
地獄♡ 地獄♡ 地獄♡ 地獄♡ 地獄♡
地獄♡ 地獄♡ 地獄♡ 地獄♡ 地獄♡
(※この「地獄♡」は頭を縦に振りながらデスボイスで叫ぶ)
破壊☆ 破壊☆ 破壊☆ 破壊☆ 破壊☆
破壊☆ 破壊☆ 破壊☆ 破壊☆ 破壊☆
(※この「破壊☆」はギターを床にたたきつけながらデスボイスで叫ぶ)
悪魔的世界最強激烈地獄変コレゾ魑魅魍魎!!!!!!!!!!
諸行無常ナリ不撓不屈ナリ革命ノ時遂ニ来タレリ!!!!!!!!!!
(※ここで火炎放射器をぶっぱなす)
我ハ望ム! コノ地獄ノヨウナ世界ノ! 破壊ト! 再生!
ヲーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
(※ここでボーカルがデスボイスで叫びながら観客席に飛び込む)
(※この際、手の空いているメンバーはドラムセットを素手で破壊していると好ましい)
・さくしゃあとがき
だい1わを よんでくれて ありがとう! おまけのふろくとして オープニングテーマの かしを のせておいたよ! みんなも おとうさんや おかあさんと いっしょに たのしく うたってね!