前編
1ヶ月近くかかってこのクオリティですが最後までお付き合いください。
もしも…と思う時が誰にもあるだろう。僕もそう思っていた時期があった。でも、今は思わない。僕は……僕には、大切な人がいる。今は、決して手放したくない人がいる。そう思えることは、僕は、幸せだと思う。でも、あの時のことをどこか後悔していて……だからもしも……と思うのだけど。
九月一日、本日は僕の学校の始業式。あのお祭りからすぐ数日経ってしまい夏休みが終わってしまった。あのお祭りで僕は由梨に告白されて告白を受けた。今は、彼氏彼女の関係だ。由梨は転校して遠くに行ったから今はこの町にはいないから、遠距離恋愛という事になる。数日に一度メールするんだけどね。
「ヨシ君。おーきーてー。朝だよー。」
なんか由梨の声が聞こえる。何でだろう?遠くに行ったはずなのに…寝ぼけて、幻聴かな…
「おーきーてー。学校おーくーれーるーよー。」
……マジで。もうそんな時間?嘘でしょ。
「…嘘でしょ。おはよう。由梨。」
由梨の白髪のショートボブが見えた。顔も見えた。かわいい。
「嘘ですよー。そんな時間じゃ無いですよー。もしかして信じたのですかー?」
由梨がかわいい。こういう所を見ると由梨のことを全く知らなかったという事を思い知らされる。だからあの時、由梨はユリカと名乗って……
「そんなこと分かってるよ。てゆうかなんで僕の学校の制服着てるの?」
由梨の制服姿はよく似合っている。
「あれ?転校するって言いませんでしたっけ?」
………言ってないよ。てゆうか転校?
「あれー?言ってませんでしたっけ?」
朝ご飯。由梨が作ったらしい。何時からいたの。家に………いいけどさ………
「そういえば、ご両親によろしくって言われましたけど………」
家の親は何を言っているんだ。
「気にしないで。………うん、本当、気にしないで。」
とりあえずは、学校に行く準備しようか。なんかこれ以上聞いたら藪蛇かもしれないし。
「そういえば、ご両親がいつになったら…「早く行こうか!」…むぅ。」
むくれた由梨がかわいいけどこれ以上は聞こえないね。本当に藪蛇だこれは。
「もうそろそろ機嫌直してくれても…」
由梨の機嫌がさっきから悪い。とても悪い。
「……ふん。知りませんよー。」
あぁ機嫌が悪いねー悪い。機嫌が悪い由梨もかわいいんだけどなー。とゆうより今日僕、惚気すぎじゃないか?あんな所に神社なんてあったけ?由梨も不審がっているみたいだな。
「こんな所に神社なんてありましたっけ?」
「無かったと思うけどなー」
「行ってみません?まだ学校まで時間がありますし。」
まぁ……時間あるからいいけど…新学期だからなぁ…遅刻したくないなぁ
「帰りによらない?早くかえれるし、今日。」
由梨はちょっと不満げ。そんなに気になるのか。
「むぅ…わかりました。」
納得はしてくれたみたいだな。でも、なんであんな所に?
学校についたけど…………………ケド……
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……………これ、なんてギャルゲ?
やっと始業式が終わった………………あぁ長かった……………由梨が下駄箱で服の裾を握って上目遣いなんかするもんだから人目を集めるし……………………この事で教室では、質問攻めにあうし……………もうやだ…………………早く帰りたい………………
「皆さーん、席に座ってくださーい。」
あーはいはい…………りょーかい
「転校生を紹介しまーす。」
………………………嫌な予感がする……………
「入って来てくださーい。」
………………白髪でショートボブの僕の見知った顔の少女が入って来て………………僕を見つけて、全力で走って来て……………以下略
あぁ長かった………本当長かった…………今日一日充実していたな………………もし、由梨が居なかったらこうはいかないだろうな………
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うーんヨシ君をからかうのは楽しいですねー頑張って探したかいがありましたね。もし、ヨシ君が居なければこうはいかないかもしれませんね…………
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ここか……………………なんでこんな所に神社が?
「早く入りません?」
そんなに気になるのか………………………………まぁいいか。
「それじゃあ、入ろうか?」
僕達は、鳥居をくぐった。結構続いてるなぁ……………………
ここは、どこだ?僕は神社の鳥居をくぐっていた途中だったはずなのに、なんで、屋内に居るんだ?しかも、看護士さんいるし。
「起きましたか?」
「えぇ…………まぁはい」
「でも、一人で道端に倒れるまで無理してはいけませんよ。」
はぁ?今なんと?僕が一人で倒れてた?由梨は?
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