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生活モニュメント[9]

五月蝿い

作者: 袋小路 めいろ

遠点の空に

人は必ず終わる事を

知っているから

正しい事をしようとする

という矢を放つ

唯の悪態として

表面だけ綺麗な

メッキ加工の風体で



現代社会では

天国に行く事は望めない

覗き込んだ古井戸には

わからないように

捨て去られた

無数の屈託の無い笑顔が

昨日食べたカレーみたいに

煮込まれている

挫折では無い何かを

隠し味にしながら



対面した鏡に映る

左右非対称の皮肉な顔に

厭離穢土な身体半分が

馬鹿にしてくる

なんて

考える事すらできない日常でも

ゆっくりと歩いては

その日暮らし借り暮らし

その瞬間だけは

真剣に考えているんだ

それが生きるという事ならば

音吐朗朗の歌は

いつ歌えるんだ?

誰に聞いてんだ?

自分で決めるんだ

仮初めの改過自新

棺桶引き摺り歩く



社会にネットに

万紫千紅ならば

その影になるモノも

引かれる手数多

行動には影ができる

影はこの世で唯一の存在で

絶対に消える事は無い



人は満足しない

人が全て消えてしまう

そんな事があったとしても

満足しない

血眼で探し出し

血だらけで得る

人はそう作られたなら

何を遠慮しているのだろう

必要そうなモノは

無数にあるのに



浮石沈木の現象も

即かず離れずの

社会との繋がりも

くだらないで

走り抜ければ良い

逃げ道は無数にある

逃げ道は自分自身で作れる

逃げるという行動すらしない事は

生きてる生き物として

生きてはいない

生きてはいないモノに

生きてる歌は伝わらない

壁は無いのに伝わらない

心の中で四海困窮

着れていた服が

着られない



いろんな考えが流れる

その中から

正解を出そうとするから

何も進めない

決めて行動して

失敗したら

取り返せ無いから

それに五月蝿いと言えないのか

それに五月蝿いと言えないのか



そんな感じの僕の空中楼閣

空元気が空っぽになる

そんな事になる前に

笑いながら消えてやる

生き物としての責任を取る為に















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