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奴隷と結社の輪舞曲  作者: 食物名団.鯖
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五話 仲間

あらすじ

怖かったです…!あのエロ商人…!

by ロロ



「そうだロロ。少し付いてきてくれ。」



と、突然クロノアが命令する。ロロは後ろをついていく。

しばらく歩き、三つ目の路地裏に来た。



「……?クロノアさん、ここは…?」



ロロが戸惑っているので、クロノアは教える。



「…ちょいと友人の家へ用事があるんだ。退屈なら外へ出て買い物していいぞ。お金渡すし」



クロノアの友人、という所でロロは気になり、せっかくなのでクロノアの友人を見たくなった。



「えと、クロノアさんの友人が気になったので、一緒に行ってもいいですか?」

「ああ。あいつらなら大丈夫かも。」

(どんな人なんだろう…気になる…)





隠れ家に来たクロノアは、少し後ろにロロを待機させ、扉をノックする。すると中から返事が聞こえた。

少し低い声で『声』は合言葉のようなものを言う。



「……汝、理と数をあげよ?」



ロロには何の事か分からなかったが、クロノアは小さな声で応答する。



「…全ては、遥か時を司る少女なり。クロノアだ。」



ガチャ、と音がした。クロノアはロロにサインで「こっちにおいで」と送った。ロロは小さく頷き、クロノアの服を掴み中に入る。



「お邪魔するぜ」



すると近くにいた男がいきなり喋った。



「ノアか!待ってたぞ!」



男の隣にいた女も喋った。



「クロ………お帰りなさい。」

「なぁ二人共…呼び方統一してくれ…ロロが混乱するからさ」



男は不思議そうな顔をしたが、クロノアの横にいる少女を見て納得し、軽く声を掛ける。



「ああ、そこの嬢ちゃんか!納得したぜ!」



ロロはいきなり言われ驚いた。何せクロノアがこんな感じだったので、堅い人たちかな、と思っていたからだ。



「はい。ロロ・ミュートです。よろしくお願いします」



男ははきはきと喋る。



「おう!俺はシザン!シザン・ヴェルモットだぜ!」



女の方は少し小声で言った。



「私……リズ。リズ・グラムハット………よろしく。」



二人の自己紹介を受けてロロは丁寧にお辞儀をする。



「シザンさんにリズさん、これからよろしくお願いします!」

「いい子じゃないかクロ……この子はクロの親戚か?」



クロノアは少し場が悪そうにしたが、言っておいたほうがいいことだ。シザンに耳打ちする。



「ああ、実はな……ロロは奴隷で、俺に買われたんだ。」



シザンはそれを聞くと驚き、ロロに申し訳なさそうに言った。



「ごめんな……ロロの気も知らずに…」

「いいんです、私はクロノアさんに買われて良かったと思ってます。クロノアさんがいなければ私はどうなっていたか見当もつかなかったでしょうし、それに、クロノアさんのおかげでシザンさんやリズさんに会えたんだし…もしクロノアさんに買われていなかったら私、まだあの暗い所で自分を失ったままだったと思います。だから、私は大丈夫です!」



シザンとリズはロロの話を聞いて涙ぐんだ。



「ええ子や……。・゜・(ノД`)・゜・。」



シザンは男泣きしていた。



「ゔぇーえっえっえっ!おめぇいいやつだなぁあ〜〜!!」



しかし、シザンの泣き方に対しクロノアは正直、引いた。



「シザン…………言いにくいんだが……引くわー」

「うるせぇっ!おーいおいおいおい…………」



そして突然、リズが場を切ってクロノアに言った。



「クロ、ロロちゃんに本当の仕事、教えたの……?」



クロノアは「あ」という顔をして言った。



「ん、あ、まだだった。」



本当の仕事、という話を聞いてロロはクロノアに尋ねた。



「本当の仕事…………?」



昨日は都合で無理でした。

次回、今日中です。デカします……!多分…!

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