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奴隷と結社の輪舞曲  作者: 食物名団.鯖
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四話 散歩

あらすじ。

純白のワンピースと麦わら帽子、そしてどこか怪しい普段着をクロノアから貰ったロロ。彼女はその後、クロノアと一緒に寝て、幸せに過ごした。…って感じかな

by クロノア




「ん…………朝か。ん?」



そこには、ロロが自分にくっ付いて寝ている。幸せそうな寝顔だ。



「……あれ、起きれん」



そしてクロノアは二度寝する事に決めた……





「……?朝?」



今度はロロが目を覚まし、隣にいるクロノアを見た。段々と見ているうちに、自分の胸が熱くなっていく感覚

に、ロロは戸惑いを感じる。



(…………///もう一回寝ようかな……)



そして、ロロも寝てしまった……


二人が目を覚ましたのは昼過ぎで、慌てて昼食、もとい朝食の準備に取り掛かる。と言っても全てクロノアが準備したのだが。



「……ごめんなさい…私、何も出来なくて………」

「いいんだよ、そのうち覚えられるから。焦らずじっくりやる事が大切さ。」



クロノアの作ったものはいたってシンプルで、オムレツが皿に乗っているだけだった。

二人は相当腹が減っていたのか、物凄い速さで完食してしまった。



「あれ、クロノアさん、お口にケチャップが……」



見ると、クロノアの口の右方向にケチャップが付いていた。



「おっと、ありがとね」



クロノアは動じず、ナプキンで綺麗に拭き取る。卒のない動きだった。



(………………む〜)



ロロは頬を膨らます。何故膨らんだのか理由の分からないクロノア。機嫌を治すためにもロロに一つ提案する。



「さてロロ、町に行ってみようか?」



思いがけない誘い。ロロは



「はい!行きます!」



と、にっこりと笑う。



「んじゃ、行こうか。はぐれないようにね。」






家を出たロロとクロノア。街を散歩しているうちに、街が違うことに気がつく。



「クロノアさん、私、景色が違って見えます!」

「そうだな。俺も違って見える。不思議だな……」



二人が話しながら歩いていると、いつぞやの奴隷商人がまた奴隷を売っている。奴隷商人はクロノアを見ると真っ先に声を掛けた。



「旦那〜!!いい所に来やしたね〜!」



奴隷商人の声を聞いた瞬間、ロロが恐ろしく震え、クロノアの服にしがみついて商人を覗き込むような形で身構えていた。



「誰だと思ったらいつぞやの商人じゃないか。どうしたんだ?」



商人は奴隷を買ってくださいと言おうと思ったが、クロノアの後ろにいる少女が気になった。高級なワンピースに麦わら帽子なんて、普通の人が見たらそれは『令嬢』なのだ。



「旦那、後ろにいるお嬢さんはどなたですか?どこかの…お嬢さん?」



クロノアは商人の事をゴミを見る目で見る。



「分からないか。あの時俺が買った『奴隷』だが?」



それを聞いた瞬間、商人は気が狂いそうだった。思わず気が高騰したのか、声を荒げる。



「なんと…おい、お前!どういう事だ!説明しろ奴隷!!」



いきなり商人が大声を張り上げたので、ロロは恐怖を思い出してしまう。



「ひっ………?!」

「もういいだろ。またな商人。」



吐き捨てるようにクロノアが言った。クロノアとロロが去った後、商人は一つ言葉を吐き捨てる。



「………………………………解せぬ」






奴隷商人の元を去った後、ロロが震えながらクロノアに言う。



「あの人…イヤ…イヤ………!」



今にも泣きそうなロロを、クロノアは優しくなだめる。



「大丈夫だロロ。俺が付いている。」



次回、明日…?かも。

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